新潟県は何地方?
← ジョン・W・ダワー / ガバン・マコーマック共著『転換期の日本へ 「パックス・アメリカーナ」か「パックス・アジア」か』(明田川融 /吉永ふさこ[訳] NHK出版新書) 「米国への「従属」を続けるのか、それともアジア中心の新たな安全保障体制を構築するのか。戦後日本を規定したサンフランシスコ体制の「負の遺産」を詳細に検討し、沖縄をはじめとする「辺境」の新たな可能性を見据えながら、取るべき方向性を提示する。世界的大家からの日本への提言!」
ジョン・W・ダワー / ガバン・マコーマック共著の『転換期の日本へ 「パックス・アメリカーナ」か「パックス・アジア」か』を昨日読了した。本書については、読書メーターで何度か呟いてきた。「読めば読むほど改めて暗澹たる気持ちになる。日本国憲法より安保条約が上。沖縄などを米軍駐留地として提供した昭和天皇。アメリカの属国となることで、平和を享受した日本」など。本書で強調されている点は、サンフランシスコ体制の問題。アメリカによるアメリカのための体制。「第二次世界大戦におけるアメリカ合衆国をはじめとする連合国諸国と日本との間の戦争状態を終結させるために締結された平和条約」それが作りだした戦後日本やアジアの体制。
「国際法上はこの条約の発効により日本と、多くの連合国との間の「戦争状態」が終結した。なお連合国構成国であるソビエト連邦は会議に出席したが、米軍の駐留に反対する姿勢から、条約に署名しなかった。連合国構成国の植民地継承国であるインドネシアは会議に出席し条約に署名したが、議会の批准はされなかった。連合国構成国である中華民国および連合国構成国の植民地継承国であるインドは会議に出席しなかった。その後、日本はインドネシア、中華民国、インドとの間で個別に講和条約を締結・批准しているが、ソビエト連邦およびその継承国であるロシアとの間の講和条約は今も結ばれていない」(「日本国との平和条約 - Wikipedia」参照)。
この結果、中国やソビエト(ロシア)に強烈な不満が残ったし、北方領土問題、尖閣(釣魚)問題、中国と台湾、沖縄の基地問題などなどが生じる端緒ともなった。ある意味、アメリカはアジアに橋頭保を作るため、こんな歪な条約を勝手に結んだ。今の右翼政権には日本に限っても解決は望めないことをつくづく理解させられた。彼らは問題をこじらせるだけだろう。あれこれ書き出したらキリがない。最後の章は、ジョン・W・ダワー とガバン・マコーマックとの対談。これまた読み応えがある。一読を薦める。
← あれほどの雪に埋もれながらも、我輩の長靴に踏まれながらも、今年もよろしくとばかりに。伐採した枝葉の葉っぱを腐葉土になれよと敷き詰めた庭。
政治家や役人が利害関係者と会食を重ねる。仕事の話はしない…。ホントかね。仮に真に受けるとしても、会食のあと、相手のことをあれこれ思い、こうしてあげなくっちゃなー、こうしてくれたら嬉しいなー、と思うのが人情。
新しい勤務体系に移行して五日目。中に休みが一日あるので、四回目の勤務。慣れるはずもないが、強引にでもリズムを作っていくしかない。ブログ日記も、帰宅し、寝入るのが朝の六時頃。寝たり起きたりを繰り返し、お昼頃、とりあえず起きる。一服して買い物へ、そして朝食というか昼食を兼ねた食事を済ませ、ブログ日記を書くことにした。とにかく、休みの前日など以外は、外が明るくても、自宅に籠り、眠気には抵抗せず、読書も寝入る間際に細切れにでも楽しみたい。
← 庭の入り口付近には、金木犀、杜鵑、馬酔木、アオキ、椿、サツキ、ツゲ、梅などが密生している。さて、これは何でしょう? 皆さん 一緒にあせびましょふね。
新潟県は何地方? という呟きがあった。新潟は、チリメン問屋で有名な越後。つまり、越、北陸地方。が、東京の天気予報では、関東甲信越で、関東圏扱い。上越新幹線は、東京から新潟直結。地理的には東北の一部であってもおかしくない。しかし、古代より越の一角を占めてきた。新潟と越中富山は隣り合っている。が、黒部など立山連峰がこれでもかと両者を分け隔てている。なのに何故、新潟地方は越だったのか。古代 越は福井県から新潟県に渡る強大な王権があった。
福井県から富山県ではなく、新潟県にまで渡るクニだったのか。それは、弥生時代より翡翠(ヒスイ)が新潟の糸魚川で採れたから(富山県の朝日町でも多少は採れる)。ヒスイは勾玉の原石となる貴重な石。勾玉は権威の象徴。古代のある時期、天皇の系譜が途絶えそうな危機があった(ほんとに途絶えたかもしれないが)。その時、福井県(越)から現れたのが継体天皇(後世の呼び名)。応神天皇のはるか遠い血筋だとされた(ほんとかどうか分からない)。
越は、ヒスイを一手に握っていた。地理的には他国であっても不思議ではない、立山連峰の先の新潟も勢力圏にあるからこその越王国。ちなみに、親不知という険しい土地が行く手を阻んでいるが、急峻な崖下の海は時間帯によっては徒歩で海岸沿いに渡れたという(「親不知・子不知 - 観光スポット|北陸新幹線で行く糸魚川」参照)。
拙者は越中人。東京在住当時、バイクで帰省してた。新潟までは一気の感。が北陸道となる長岡から先が長い。新潟と富山の県境を越える(抜ける)には、26のトンネルをくぐる必要がある(「北陸自動車道上越JCT→朝日IC」参照)。
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