鉈を振り回す ⁈
← 今日四日は晴れ。暖か。晴れの日に果たしたい用事が少なからずあったのに、つい出来心で部屋着のまま、庭仕事にむきになったせいで、何一つ片付かなかった。悶々。買い物帰りに、木の芽吹きを見掛けた。ネコヤナギ?
富山県 昨日(三日)の時点で新型コロナ感染者 8日連続 ゼロ。
先日、昔は我が家の庭に肥溜めがあったと書いた。農家だから普通に。ニワトリ小屋に小さな池、井戸、馬小屋(馬は村の共有だった?)、納屋、倉、大八車とか。土間で脱穀や餅搗き。ドラム缶でゴミ 燃やしてた。焚き火して焼き芋。あ、犬も飼ってた。ネズミ用の毒で死んだ。稲架(はさ)が何十本も並ぶのは壮観。
ここでふと、疑問に。稲架……数メートルの丸太をどうやって田圃に立てた? 父が一人で? やはり、近所の方乃至は親戚一同が協力して立てたのだろうか。
ネットで、記憶の中での稲架掛けに近い風景が見つかりました:「稲架づくり | 富山の暮らしを楽しむ木の家造り。頼成工務店」
庭仕事、ちょっとだけよ~のつもりだったのに、遣りだすとむきになってしまって、二時間たっぷり汗を流した。過日 買った鉈を本格的に使ってみた。
鉈なんて初めて買う。家には錆びだらけで柄も腐った鉈はあったが、刃がすっぽ抜けてしまった。初めて買う際、商品知識のない我輩、安物は見栄があって買えない。かといって最高級品も躊躇う。で、中途半端な中級品を選んでしまう。鑑識眼などあるはずもなく、半端な商品で こんなものかと……。
今回は中級品なりに使いでがあった。枝打ちがグングン進む。さて、来年は薪ストーブを導入するか。そのための薪ならぬ枝はたっぷり溜まってる。
部屋着のまま、さすがに長靴とグローブ、帽子。昨秋末 伐採した枝葉、納屋には溢れて入りきらない。幹と枝葉を分離する。今秋までに薪ならぬ細分化した枝を溜める。暖炉だ!
三日の朝、不快な夢で目覚めた: 職場の大きな休憩所。人影は疎ら。私の小卓を挟んだ向かいに会社の若手社員が。見慣れぬ顔。彼らは頻りに会社の慰安旅行に参加するよう促す。なぜ行かないのかと詰問もする。行けば同僚との会話から営業成績を上げるヒントだって得られる……。私は口を濁すばかり。正直に答えたくない。返答内容次第で、その弱みにつけこむ会社の遣り口に苦い経験もある。[(注)リアルでは、休憩所は、前の会社の休憩所を思わせる。会社の慰安旅行(飲み会)には一切 行かない]
← アリス・マンロー/著『小説のように』(小竹由美子/訳 新潮クレスト・ブックス)「ロシア史上初の女性数学者をモデルにした意欲作「あまりに幸せ」など、人生の苦さ、切なさを鮮やかに描いて、長篇を凌ぐ読後感をもたらす珠玉の十篇」
アリス・マンロー作の『小説のように』を四日夕方読了。『林檎の木の下で』(小竹 由美子【訳】 新潮社クレストブック)以来、7年ぶりの2冊目。
前作の際は、マンローの作品を楽しめなかった。今回は、打って変わっての印象。明らかに大人の小説だ。人によってはチェーホフの再来という評もあるようだが、ずっと老成した世界があわてず騒がず描かれている。この短編集の特徴の一つに、ロシアの女性数学者ソフィア・コワレフスカヤを扱った「あまりに幸せ」だろう。数学には門外漢ながら、この女性数学者の苦難の人生は関連書で折々目にしてきた。
現代ともなると活躍する女性数学者は日本でも何人かあがるだろう。が、嘗てとなると少ない。第二次大戦中のアメリカ軍での女性たちの活躍は有名だが、高名な女性数学者というと、エミー・ネーターの名を逸することはできない。吾輩は、レオン・レーダーマン/クリストファー・ヒル著『対称性―レーダーマンが語る量子から宇宙まで』(小林 茂樹【訳】 白揚社)にて知ったと言ってもいい。
現代でもだろうが、女性まして数学者というと、想像を絶する苦難が見舞われただろうことは想像に難くない。マンローはコワレフスカヤについての有名な書を参照している(ドン・H・ケネディ著『地位さなスズメ ソフィア・コワレフスカヤの肖像』訳はない?)。無論、難しい数学の理屈は抜きに。ただ、数学が芸術に近い閃きやファンタジーがあるなんて、門外漢には窺い知れないことであり、ある意味、数学者には一番肝心のそうした洞察を得る瞬間の魂の震えまでは描き得るはずはないのは、当然なんだろうが、残念(ないものねだりだけどね)。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 何十年ぶりにマフラーの登場(2024.12.11)
- 柴ストーブを脇目に数学エッセイを堪能する(2024.12.10)
- 俳優の中山美穂さん死亡(2024.12.09)
- しらすとちりめんじゃこの違い(2024.12.06)
- ハン・ガン著『菜食主義者』を読んだ(2024.12.05)
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 何十年ぶりにマフラーの登場(2024.12.11)
- 柴ストーブを脇目に数学エッセイを堪能する(2024.12.10)
- 俳優の中山美穂さん死亡(2024.12.09)
- しらすとちりめんじゃこの違い(2024.12.06)
- ハン・ガン著『菜食主義者』を読んだ(2024.12.05)
「書評エッセイ」カテゴリの記事
- 何十年ぶりにマフラーの登場(2024.12.11)
- 柴ストーブを脇目に数学エッセイを堪能する(2024.12.10)
- しらすとちりめんじゃこの違い(2024.12.06)
- ハン・ガン著『菜食主義者』を読んだ(2024.12.05)
- 「日本航空123便墜落事故」(事件)の真相解明を!(2024.12.02)
「思い出話」カテゴリの記事
- 入浴も体力消耗の因?(2024.11.28)
- タクシードライバー談義(2024.11.19)
- 玄関の戸(鍵)を交換(2024.11.17)
- 柳 宗悦著『民藝四十年』に学ぶこと多し(2024.11.11)
- 早くも暖房に縋る(2024.10.21)
「恋愛・心と体」カテゴリの記事
- 何十年ぶりにマフラーの登場(2024.12.11)
- 柴ストーブを脇目に数学エッセイを堪能する(2024.12.10)
- 俳優の中山美穂さん死亡(2024.12.09)
- しらすとちりめんじゃこの違い(2024.12.06)
- ハン・ガン著『菜食主義者』を読んだ(2024.12.05)
「写真日記」カテゴリの記事
- 何十年ぶりにマフラーの登場(2024.12.11)
- 柴ストーブを脇目に数学エッセイを堪能する(2024.12.10)
- 俳優の中山美穂さん死亡(2024.12.09)
- しらすとちりめんじゃこの違い(2024.12.06)
- ハン・ガン著『菜食主義者』を読んだ(2024.12.05)
コメント