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2021/03/28

植物はそこまで知っている

Plant_20210328125201  ← ダニエル・チャモヴィッツ 著『植物はそこまで知っている 感覚に満ちた世界に生きる植物たち』(矢野 真千子 訳 河出文庫 )「科学の最前線が解き明かす驚異の能力! 視覚、聴覚、嗅覚、位置感覚、そして記憶――多くの感覚を駆使して高度に生きる植物たちの「知られざる世界」」

 相変わらず、仕事の時間帯や生活パターンの変化に戸惑ったままである。バイオリズムが狂いっ放し。しかし、前のパターンに戻すつもりはない。

 ダニエル・チャモヴィッツ 著の『植物はそこまで知っている 感覚に満ちた世界に生きる植物たち』を昨日読了した。古書店で発掘した本。
 題名からして擬人化した表現を取っているが、昔年の「植物の神秘生活」風な素人騙しな本ではない。人間など動物の感覚との対比などを通して植物の感覚能力についての最新の成果を(かなり分かりやすく)伝える内容。読みやすく親しみやすい。昔、モーツァルトの曲を聴かせて育てると植物の生育がいいとか、ロックはダメだとか、あれこれ話題になったことがあるが、本書では科学的見地から検討されている。
 動物と植物の異同について、「動き、食べるもの」と「動かず、光合成を行い、食べないもの」とに区別される。近年、両者で共通の遺伝子が多数発見されている(機能は異なっている)ことからしても、その当否自体問い直されるべきだろう。本書では、「視覚、聴覚、嗅覚、位置感覚、そして記憶――多くの感覚を駆使して高度に生きる植物たちの「知られざる世界」」が明かされる。読み物として楽しい。
参照:「植物と動物の境界線  井上勲
 余談だが、昔、東京在住時代、仕事柄六本木界隈を車でうろうろしたことがある。ある方向から走って来て、交叉点で止まると、「Vortex」なる看板に目が行ってしまう。店の名前なのか、商品の名前なのか。ずっと気になるまま、調べずに来た。本書で再会したので、敢えて調べてみた。「瞑想やさまざまなヒーリングテクニックを使って、オーストラリア原産の植物と驚くべきエネルギーの渦を静め、癒し、そして啓発することを可能に」すると銘打つセンターのようだ:「Vortex Healing Centre

 

Sakura_20210328124801  ← 仕事が暇なので夜桜見物。日曜は天気が荒れ気味らしいので、桜見物は今日がピークかも。28日に満開宣言が出た。が、当日は暴風雨。春の嵐。

 数日前、庭仕事してて、庭木をいじった際にトゲに刺されたみたい。手を洗ってたらチクッと来て気付いた。左の掌に。抜けずに放っておいたら、いつしか痛みに悩まされることはなくなっていた。抜けた? 勝手に取れた? それとも肉にめり込んでいった?

 余談だが、小学生だったある日、どうした拍子か、鉛筆の尖った芯が左手の指の根元に刺さった。折れて刺さったままとなった。その部位がずっと黒ずんだままだった。芯がちゃんと取れたのか、覚えていない。

 

Yami ← 山口 椿(著)『闇の博物誌』 (青弓社) 「一塊の肉と化した屍体の群舞、阿片中毒者の阿鼻叫喚、残虐きわまる拷罰の歴史、現代にいたるこの世の闇の側。美麗と醜悪、此岸と彼岸、大いなるアンビヴァレンスに魅入られた世界を、アンダーグラウンドの白眉が硬質の水晶体で透徹する、哄笑と哀惜の一大博物誌」

 山口 椿著の『闇の博物誌』を昨夜から読み出した。古書店で発掘した本。もう30年ほど前の本。 著者は、作家、画家、チェリストだ(った?)とか。人間の闇サイドへの関心は浅からぬものがあろう。犯罪者に限らず権力を握った人間は、ある種の下卑た本性を剝き出しにする。その闇の深さに際限はない。仕事の合間の楽しみに読む。

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