風呂場で熱中症?
← 中野 美代子 (著)『仙界とポルノグラフィー』(青土社 (1989/7/1))「幻想と綺譚の博物館。夢を運ぶ白いインコ、星座をかたどる古代城郭、天子の珍獣コレクション、金の瞳の孫悟空…。中国の幻想・綺譚の世界に遊ぶ夢と幻の博物誌」
一昨日(金曜日)、晴れていたのでホームセンターへ。スノーダンプを買い求めに。が、時季外れで品物はないと。代わりにではないが、鉈(なた)を買ってきた。別に、スノーダンプの代用品となるわけじゃない。かといって、ナタデココを作ろうってわけでもない。鉈で強盗しようってわけでもない。枝葉の削ぎ落しに買ったのだ。
中野 美代子著の『仙界とポルノグラフィー』を読了した。
著者のプロフィール: 「中野 美代子(1933年3月4日 - )は、日本の中国文学者、作家。北海道大学文学部、言語文化部教授を経て、北海道大学名誉教授。『西遊記』などの中国文学、中国文化をテーマに、論考・エッセイを多数発表。」 存命?
『ユリイカ』一九八八年一月号から十二月号まで連載された一連のエッセイから成る。書名はその中のエッセイの題名がテーマをr、アントナン・アルトー、ミルチャ・エリアーデ、カール・ケレーニイ、スーザン・ソンタグ、ゾラ、ジョゼフ・ニーダム、パノフスキー、アンドレ・ブルトン、ボルヘス、マルコ・ポーロ、カール・ユング、レオ・レオーニetc.らを参照していることで本書の性格が察せられるだろう。欧米の思想や文化に影響を受ける前の中国は、欧米にとってもだが、中国の民にとっても、科学的観察や分析の及ぶ前の秘境であり幻想の世界であり、奇譚の巣窟だった。人間の想像力の限りを尽くしてきた。まさに、「中国の幻想・綺譚の世界に遊ぶ夢と幻の博物誌」といった書。
← 昨日 雪掻きしていて庭先で見掛けた凍り付いた(ような)花。山茶花だろうか。うっかり触ると花弁がバラバラと砕け散りそうで、被る雪を払うこともできなかった。今日の昼過ぎにふと思い出して確かめに行った。健在だった。冬の墨絵のような庭を健気に彩る花。何故こんな時期に咲くの? と訊いてみたい。応えてはくれないだろうが。この画像の花について、次のようなコメントを頂いた:「 ヤブツバキですね。虫ではなく鳥を誘っていて、わざわざ虫のいない冬に咲くのだそうです。横向きに咲くのも鳥のため。鳥が留まっても壊れないように丈夫な花弁になっている。色が赤いのも鳥を呼び寄せるためで、鳥は匂いは関係ないので匂いはない」とか。
土曜日の夕方、 入浴後、湯あたりなのか、風呂場で倒れた。吐き気に頭痛に熱もあったか。なんとか起き上がったが、動けず、10分ほど浴室のドア付近で倒れ伏す。やがてちょっと回復したかなと起き上がって、何とか茶の間へ。椅子に身体を預けてグッタリ。吐き気やさらに腹痛も。トイレに駆け込む。玄関の施錠はまだだが、構ってる余裕などない。トイレから茶の間に戻り机に突っ伏したり天を仰いだり。
嘔吐感が止まない。頭痛、熱っぽい。胃が喚いてる。身体中に脂汗。エアコンの温度を23度に上げた。寒さを感じ始めたのは回復の萌しなのか。真っ裸のままはアカンと感じてる。何とか服を着ないと。汗だく。立ち上がることが出来た。脱衣所へ行きタオルで体を拭った。少しは動ける? テレビでは、大坂なおみ選手の優勝の報道(テレビは点けっぱなし)。やがて、吐くことなく回復したかなと、お茶を飲む。何か食べて元気にならなけりゃと、野菜たっぷりラーメンを作った……作れた! テーブルにラーメンを置く。眺める。食欲はない。
一口二口食べてみた。味は感じる。が、もう体が胃が受け付けない。ラーメンなど見るだけで憂い。ラーメンを台所に流した。漫然とテレビを眺めて過ごす。日課のブログ日記を書く気力はない。吐き気はないので、テレビを消し椅子からリクライニングに移動した。灯りを消し眼を閉じた。幸いすぐに寝入ったようだ。
目覚めたのは夜半間近。三時間は寝たのだろうか。明かりを灯す。傍らの本を読んでみる。読む元気がある! お腹が空いてる。食欲がある! 真夜中なので、枝豆とビスケット、牛乳で軽食。完全回復か。でもまた入浴が怖くなった。そんなに熱くはしないのに。40度にもなってないはず。銭湯も怖くて行けない。何が原因してのショック症状だったのだろう。一昨日からの繰り返しの除雪作業で疲労困憊してて、土曜の春一番の風の吹いた休日なのに、読書しようとしても、数頁で居眠りの繰り返しに終始してしまった。……疲労だけがヒートショックの原因?
しばらくして回復したと思うが、風呂場から脱出した際、オデコをぶつけたようで、タンコブが。
← 昼まで庭巡り。生ゴミを所定の場所に捨てるついで。晴れてるが外出は買い物だけに留める。庭木の損害は多大。倒木も少なからず。こんな豪雪なんて聞いてないよ~。大雪の情報が遅すぎ。この数年の小雪もあって油断して、雪吊りも雪囲いもサボってしまった。そのツケは、車庫の倒壊も含め甚大。
真夜中ならではの余談。火星探査機パーシビアランスが火星に着陸成功と日本でも報じられた朝6時にタイミングを合わせるように、テレビのスイッチをオンした我輩は もしかして火星に縁があるのかもしれん。タコも大好きだし。
今日午後 気温が上がった。雪融けの音がかまびすしい。音だけ聞いてるとかなりの雨と錯覚する。屋根や木立から垂れ落ちる雨垂れ。用水路にみんな流れ込む。大量の水が一気に流し込まれたような、急流の音。雪国でも珍しい現象。画像は、再掲。普通なら長く太い牙のような氷柱が出来るはずが、そんな暇などあるものかと垂れ落ちるばかり。
← I.ヴェリコフスキー:著『衝突する宇宙〈新装版〉』(鈴木 敬信:訳 法政大学出版局)「紀元前15世紀、彗星が地球に大接近して太陽は停止し、海水は山と盛り上がった。さらに前8世紀には、彗星に軌道を乱された火星の接近により、さらなる宇宙大災変が起こる。旧約聖書をはじめとする、世界各地に伝わる神話・伝説・古記録などを渉猟してその事実(!?)を大胆に論証し、欧米に大論争を巻き起こした問題の書。」著者は、「1895年ロシアに生まれる。イギリスに渡ってエディンバラで自然科学を学んだ後ロシアに帰り、法律・経済・歴史を学び、雑誌Scripta Universitatisを創刊(これは世界のユダヤ人学者をまとめるのに大いに役立ち、エルサレム大学創立のきっかけとなった)。その後、パレスチナで医者を開業し、チューリッヒとウィーンで精神分析学を研究。1938年アメリカに渡り『衝突する宇宙』、『混沌時代』など、古代史に関する未解決の問題に取り組む。1979年没。」
I.ヴェリコフスキー:著『衝突する宇宙〈新装版〉』を読み始めた。古書店で発掘した本で、吾輩が手にしたのは、新装版ではない。
トンでも本の筆頭で有名(?)な本。自らを真っ当だと自覚する科学者はバカにする。何たって訳者も世評を把握しつつ訳してる。
ユダヤ人学者を集め、エルサレム大学創立のきっかけを作る。紀元前15世紀頃からの天変地異を太陽系の惑星の軌道異常に求める(天文学者は、訳者も含め、その説を認めない)。ま、博引旁証の凄さは尋常一様じゃない。ま、読書は楽しむもの。正しいとか、現代の定説ばかりを追うんじゃなく、広い見地と好奇心で読む。
← ヘンリー・ミラー=著『ビッグ・サーとヒエロニムス・ボスのオレンジ』(田中西二郎=訳 文遊社)「ヘンリー・ミラーが、その自然の美しさに魅了され、15年以上のあいだ居を構えたアメリカ西海岸のビッグ・サーでの生活を綴る。 風光明媚な土地、ビッグ・サーをミラーはアメリカの消費社会から隔絶したユートピアとして発見し、そこに生きる人々や自らの、いきいきとした暮らしぶりをユーモアたっぷりに描く。 都市の混沌のただ中を生き、『北回帰線』などを世に送り出したミラーが、ようやく見いだした楽園ビッグ・サー とは、どのような場所だったのか? ジャック・ケルアックらが訪れ、ビート・ジェネレーションにも継承された、ビッグ・サーの自由なスピリットとは? ヘンリー・ミラー流の楽園論とも言える本書は、現代を生きる人々のための示唆に富んだ一冊である。」
過日より、『北回帰線』や『セクサス』などの作者ヘンリー・ミラー=著『ビッグ・サーとヒエロニムス・ボスのオレンジ』を読みだしている。
本書の冒頭の「至福千年のオレンジ」にミラーの本書の意図が書いてある。『至福千年』とは、十六世紀フランドルの画家ヒエロニムス・ボスの絵画作品の題名。その絵に描かれたオレンジから受けた感銘を機縁にして、著者の生活にとってビッグ・サーという土地の環境がどういう意味をもつかを述べている。
上記したように、この数年、折々、庭で、風呂場で体調を崩すことがある。熱中症と思うけれど、風呂場で倒れると、裸だし、二進も三進もいかない。特にこの一年ほどは、体力の減退をつくづく感じる。間もなく67歳。
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