庭にストーンサークル?
← チャールズ ブコウスキー 著『くそったれ ! 少年時代』 (河出文庫 (1999/12/1)) 「1930年代、ロサンジェルス。大恐慌に見舞われ失業者があふれる下町を舞台に、少年ハンクのハードでパンクな青春を描く。父親の虐待に対する激しい怒り、容貌への強烈な劣等感に苛まれながら多感な思春期を送った著者の自伝的長編」
庭仕事が溜まってる。確定申告もしないといけない。頭が痛い。腕(肘)も痛い。納屋には一杯の枝葉が作業を待ってる。薪ストーブか暖炉を設置するか、迷っている。落ち葉などの焚き火は市で禁止されている。どうせ捨てるなら、薪ストーブで燃やせば、冬の暖房に資するし、枝葉がバイオ燃料になる?
チャールズ ブコウスキー 作の『くそったれ ! 少年時代』を今朝読了。ほとんどを仕事の合間に。
解説によると、1990頃、日本でもブコウスキーブームがあったとか。我輩がブコウスキーを知ったのは、一昨年 この読書メーターで、最初は、青野聰氏訳の『町でいちばんの美女』。もうこれで4冊め。ってことはファンになりつつ……なっている?
詩人ブコウスキーは、1920年ドイツの生まれ。真珠湾への日本軍の奇襲攻撃の臨時ニュースを聞くまでのほぼ二十年間が描かれている。誕生の記憶が冒頭に書かれているが、そのことにまず衝撃を受ける。三島由紀夫の小説と比べてみたいと一瞬思った。その後、一家でロサンジェルスへ移住。当時のドイツはヒットラーの時代。ドイツ人の一家がどんな偏見下にあったか想像が付こうというもの。原題は「Ham on Rye」。直訳すれば、ハムをはさんだライ麦パン。訳者は何かの暗喩かといろいろ勘ぐったようだが、本文には ham on rye という表現は見当たらないし、何を意味するか分からないとか。邦題の「くそったれ ! 少年時代」は、訳者が本書の内容から決めたとか。うーむ。本の題名(とカバー写真)は、最初に本を手にする際の大きな要因(吾輩は、ブコウスキーを知るから手にした)。微妙。
ちなみに、献辞として「すべての父親たちに for all the fathers 」が付いている。ブコウスキーは父親から今なら明らかにDVと言われる激しい折檻をほぼ毎日受けていた。折檻を受けると分かっているのに父の意に沿わないことをやるブコウスキーの反骨というより、へそ曲がり根性(誰も相手にしないような連中と付き合う。後年の女性遍歴でも、美女が好きなのに、パーティでは壁の花的女性と接触して後悔する)は筋金入りだ。
フィクションの形を借りた自叙伝。訳者によれば、「作者の小説作法は、自らの体験を誇張したり、虚構化したりすることをできる限り避け、ありのままの真実をきわめて正直に書き綴るというもの」。登場人物の名前は実名でないが、あとはほぼ事実の叙述に終始している。簡単なようで実に難しい。しかも、読む手を止めさせない無類の面白さ。ブコウスキーという酒と喧嘩と女。全編酒と喧嘩と言っていい。こんな本に古書店で出会うというのも、何かの縁なのだろうか。教育上いいとは言い難い内容から文部省推薦図書にはなりえないが、並の微温的な小説に飽き足らない文学好きなら、とっくに知悉している作家なのだろう。
← 久しぶりの庭仕事。たっぷり。パイプ車庫痕を綺麗に片付け。この空き地をどうするか。新たに車庫を作る? 車庫を作るとして車用? バイク用? 念願の銀杏を植える? ここなら育って葉っぱが散っても近隣の迷惑にならない。画像は、今冬で力尽きたスノーダンプ。大活躍してくれたね。ありがとね。庭仕事の後で、解体した。シャベル(プラスチック)はボロボロ。が、フレームは全く問題ない。シャベル部分だけの交換したいな。
← パイプ車庫の脇に水仙の群生。パイプ車庫が倒壊した際、散々踏みつけた。そもそも豪雪に耐えていた。今春も咲いてくれる。折角なので、庭のあちこちから石を集めてきて、ストーンサークル風に。画像では分かりづらいけど、サークル内の土はちょっと小高くなってます。
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