今日は定期検診へ
← シャーロット・ブロンテ 著『ヴィレット(上)』(青山誠子 訳 白水Uブックス) 「 異国の街で寄宿学校の教師として生きる英国女性の内面を描き、『ジェイン・エア』以上に円熟した傑作と称されるブロンテ文学の到達点」
今日は晴れ。外出日和。週日で混まないだろうから、免許更新に出かけるに絶好。だが、生憎、検診の予定が入っている。検診の病院に2時間留まることになり、個の足で免許センターへという目論見も崩れてしまった。また、後日を期すしかない。
上記したように今日は会社の年に2回の検診という決まりで、病院にて定期健診。胃カメラは嫌なのでバリウム。過去何度か引っ掛かった(便鮮血や尿鮮血など。その前は血糖値の高さや中性脂肪値の高さなど)けど、今回は無事かな。
待ち時間が結構あったので、本が50頁ほど読めた。出掛ける時は、本と眼鏡は忘れずに。
ちなみに検診に持参したのは、ディーノ・ブッツァーティ作の『神を見た犬』 (光文社古典新訳文庫)である。
シャーロット・ブロンテ 作の『ヴィレット(上)』を昨夕読了した。師走に書店へ足を運び、本を物色していて偶然発見した。こんな本が出ていたなんて迂闊にも全く知らなかった。シャーロット・ブロンテの『ジェイン・エア』は、高一の時に読んで、文学に開眼させてくれた思い出の作品。それまで読んでいた小説とは明らかに次元の違う文章だった。訳者によると、「ジェイン・エア」は、ジェインの自立と愛の成就の物語として若い人々にアッピールしたというが、吾輩はそんなストーリーなど全く印象に残っていない。ただ、文章の密度や心理分析の凄み、情景描写の見事さに圧倒されていた。本書を皮切りに、読書内容が一気に変わった。小説志向というより、文章志向があって、分析や思考の凄みを求めて読書するようになった。当時、刊行され始めた中央公論社(当時)の「世界の名著」シリーズを、刊行の順を追って次々と読んでいった。パスカル、デカルト、キルケゴール、ラッセル、ベルグソン、プラトンなどなど。そこに文学が加わるのは高3になってからなのは、自分の嗜好が奈辺にあるかしれようというもの。
さて、本作品は、シャーロット・ブロンテの自伝的要素の強いものだという。小説的なドラマチックな展開は期待外れ。尤も名もない地位もない少女の立身の物語として読めないことはないが、それだど、ややまだるっこしいかもしれない。著者の心理分析の辛辣さと、やや地味というか下手すると陰湿とも誤解されかねない場面も多々見受けられる。それでも、読み続けられるのは、折々の自己分析や情景描写に嗅ぎ取れる上質の孤独感だろう。あくまで己の知性と感性で考え尽くすその姿勢が、なぜそこまで孤立志向なのかと哀れの感を抱きつつも、稀有なる存在なのだと納得させられて、読み入ってしまうのである。さて、引き続き、下巻へ。
Ⅿ氏、居すわるのね。世界の中で百位以内に入るのも至難かもしれない。女性は声をあげないの? これでいいと思ってるの? 「世界「男女平等ランキング2020」、日本は121位で史上最低。G7ダントツ最下位で中韓にも負ける」
居座り続けるM氏。スポーツ界への貢献が大だとテレビで。だったら尚更、晩節を汚さず辞任し、縁の下の力持ちに徹してほしい。辞めないと、日本は女性差別の国だと自認したことになってしまう。M氏には、老醜をさらさぬよう、よくよく自覚してほしいものだ。
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