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2021/01/03

除雪は経費不要のダイエット

Hera_20210103203801 ← エルヴィン・シャルガフ著『ヘラクレイトスの火 自然科学者の回想的文明批判』 (村上陽一郎 同時代ライブラリ-)「分子生物学の誕生と生化学の確立に深くかかわった科学者が自らの研究生活を回想し、現代科学文明を鋭く批判、そのあるべき姿を示す。(中略)「青春の文学」とまで評価された自叙伝の名著」

 エルヴィン・シャルガフ著の『ヘラクレイトスの火 自然科学者の回想的文明批判』を一昨日読了した。ワトソンとクリックがDNA二重らせん構造を提唱したが、そのお膳立てをしたと言っていい、生化学者、分子生物学者。だが、尋常じゃない素養の持ち主だった。十数か国語を操る。原典主義。原著者の表現表記をとことん尊重する。自負している業績ほどには評価されてないようだ。長く務めたコロンビア大学からも定年で普通にさよならされた。本人としてはもっと厚遇されてしかるべきと思っていたようだ。古き良き手応えのある時代の科学者。彼は科学者と専門家とは峻別している。科学者は自然に向き合う存在。対して専門家は際限もなく細分化される科学の小さなタコ壺に安閑とする存在にすぎない。

「真の科学者へと駆り立てるのは神秘の感覚」「見えずに見、聞かずに聞き、そしてに記憶する力、その同じ力が、それがサナギを蝶に変える」「こお背骨を走り下りる冷たい戦慄、その息吹きが涙する感動へと誘うような宏大で不可視の顔貌との出会い。夜が暗ければ暗いほど、光は明るい」…彼は原子の核、生命の核に人間の手が入った時点で自然の概念が変わってしまったと慨嘆する。去り行く老兵の嘆きのような書。

 

 やはり、コロナ禍の影響が顕著。ナボコフや漱石、八雲らの文学講義を読んだりしたのは、コロナ禍で仕事が暇になり、だったら今のうちにと、普段は敬遠する講義や文学論を読んだ。読んだ頁数も春頃が多い。昨夏には角川版漱石全集を読み始め、あと二か月ほどで完読かも。

 2020年の読書メーター

読んだ本の数:170冊
読んだページ数:59029ページ
ナイス数:86746ナイス
★去年に読んだ本一覧はこちら→ 「やいっちの2020年の読書メーターまとめ

 

 箱根駅伝。東京在住30年。居住地や通勤先が田町駅、品川駅、大森駅などを最寄駅にしていた。ほとんどバイク通勤だけど、バスや歩きもしばしば。八ッ山橋とか懐かしい地名が出てくる。見慣れた風景が多いが、品川ゲートウェイ駅はなかったな。

 

 昨夜半過ぎ、仕事先から帰宅。案の定、庭は降雪や落雪で雪、雪、雪。車は車道に停めたまま、玄関へ。そう、スノーダンプとグローブを取りに。真夜中の除雪作業の開始。家の内外が積雪してるので、車道の細い用水路などへ運ぶ。何十往復しただろう。密度の濃い重労働なので、30分もしないうちに汗が背中を伝う。どれほど作業したか、一応は目途が付き、車を車庫へ。浴室や脱衣所を温め、早速、シャワー。今週末から来週初めにかけてもっと強烈な寒波が襲うとか。ま、ただでやるダイエットだな。

 

Niwa_20210103203001 ← 昨夜半過ぎ、そして今日の午後、除雪に悪戦苦闘した跡

 融雪装置のない裏道は大変。スタッグ2回した。力付くで脱出した。夜半過ぎ帰宅したら、庭は雪の中。除雪に一時間……で済むかな。

 買い物から帰宅、直ちに除雪開始。幸い、昨夜半以降は10センチほど降っただけ。ただ、藏からの落雪があった。それに午後は晴れたのに、期待したほど融けてくれなかった。なので、作業量は夕べ以上。かならの運動にはなったかな。

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