消費税を福祉目的税に
← シュヴァイツェル 著『水と原生林のはざまで』(野村 実 訳 岩波文庫)「教職とオルガンを捨て,医師としてアフリカの仏領ガボンに渡り,水と原生林のあいだに初めて小さな病院を建てたのはシュヴァイツェル(一八七五‐一九六五)三七歳の時であった.妻と共に原住民の医療に従事すること四年半,第一次アフリカ滞在の記録」
フィリップ・ボール著の『枝分かれ──自然が創り出す美しいパターン3』(桃井 緑美子訳 早川書房)を読みだした。ダーウィン著の「人及び動物の表情について」を読み出してるのだが、旧字体に目がちらついてきた。口直しならぬ目直しに、本書に手を出した。三部作の読み残し。古書店で見付けた。7年前の本で、もう古書扱い。なんだか淋しい。
自宅では、上記の本と『角川版漱石全集〈10〉』を読み続けている。本巻所収の「行人」真っ最中。漱石も厄介な設定をするもんだ。3文小説にはならないのは分かってるが(2度目か3度目)嫂との温泉地への旅はドキドキする。孤立した宿での闇夜の描写は絶品。それにしても、語り手である弟 聖人君子。兄……嫂が怖い。母が承知の旅だから プレッシャーかな? いよいよ漱石の叙述も山場へ。
シュヴァイツェル 著の『水と原生林のはざまで』を読了した。原著は1920年に書かれ、1921年に出版。つまり、奇しくも100年前の本。「アフガンで銃撃、中村哲医師が死亡」というニュースは今も鮮烈である。シュヴァイツェルは1913年37歳でフランス領アフリカへ。大学では神学と哲学を学んだ。音楽一家だったからか、さらにオルガンを学んだ。30歳の時、人間への奉仕に生涯を捧げるとして、医学を学びアフリカへ。さすがに暗黒大陸と呼ばれた時代とは様相を変えていたとはいえ、赤道直下のアフリカでの医療活動は過酷を極めた。飢饉や赤痢の流行。物資の慢性的な欠乏(医療物資に限らず、物資がなかなか届かない)。習性の違う現地の黒人との軋轢。労働者を現地で雇うも、管理人がいないと働かない。ゲーテへの傾倒と深い理解や研究やキリスト教の精神。1953年ノーベル平和賞を受賞した。今では忘れられた存在なのか。吾輩が子供の頃はアインシュタイン並の英雄だったが。
← 街中の雪山。除雪した雪の山。一旦 固まり(山)になると、なかなか融けない。大きな駐車場には、片隅に1つは雪山が出来ている。
仕事の前日は、眠くなくても早めに就寝。闇の中で悶々。今なら少しは読めるのに……。勿体ない時間だ。気が付くと……大概は変な夢で目覚める……不快な朝が来ている。
新型コロナ感染者数。欧米の十分の一で医療崩壊の危機とか。日本の医療体制はどれほど脆弱なんだろう。がっかりだ。これも国民が政治を見てこなかった結果なんだろうけど。そんな疑問を持つ方も多いはず。調べてみたら…:
「RIETI - 病床数が世界一多く、コロナ感染者が突出して少ない日本で「医療崩壊」が起きている理由」などが参考になる。
今週末には寒波の襲来。その前に根雪を減らさないと。というわけで、昨夜半過ぎに続き、たった今も除雪。ママさんダンプ頑張れ!
昨夜半過ぎと今日午後の除雪で疲れた。疲れて、自分への褒美だとばかり炭酸飲料と菓子パン。アカンな。で、案の定 寝落ち。気が付いたら 世界は夕刻……どころか夜だよ。
← 全額を社会保障に使うとして上げた消費税は、富裕層向けの所得税と法人税を下げた減収分に補填されている。 社会保障充実には使われていない‼️
消費税の導入時、福祉目的税にしようと当時の細川首相。大反対したのが当時の大蔵省。細川さんは倒された。この結果を見れば、福祉なんて口実だったと分かるよね。その結果、日本は失われた10年、失われた20年、失われた30年となってしまった。消費できる層が貧困化していったんだもの、当然の結果。
富裕層を優遇する措置が景気浮揚や経済の回復につながらなかったからといって、今更、金持ちへの課税を厳しくしろとは云わない。せめて、低所得層と同率程度に。それだけで、消費税は不要になる。
消費税の導入(富裕層や大企業優遇策)が日本経済の沈滞を招く大きな原因になったのは明らか。今こそ、政策の転換点だ。
消費税の減税や廃止ができないなら、せめて、福祉目的税にすべき。だったら、10パーセントでも20パーセントでも構わないよ。
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