根雪に明日は雪積もる
← 「デンドライト(dendrite, 樹枝状晶)、忍石(しのぶいし)とは複数に枝分かれした樹枝状の結晶。」(Wikipediaより)
『角川版夏目漱石全集〈10〉』を読み続けている。所収の「行人」ヤマ場へ。漱石も厄介な小説を書くなー。秀才ならではの神経衰弱 精神的煩悶。そう言えば友人の兄がそうだったようだ。秀才で進学校の常連のトップ。が、大失恋して勉強に身が入らず、一度だけ2番に陥落した……やがて自殺した。何が理由か忘れたけど。
「行人」読了。心配した最悪の結果にはなってない。が、何処かおいてけぼり感あり。
兄さんと辛うじて親しく付き合える人物と旅に行ってもらう。その旅先から その人物が弟(物語の語り手)に長い手紙を書く。その中に(その方の理解した)兄さんの苦悩が書いてある。作品のクライマックスで 読ませるところだけど、その手紙をどう評価するかが小説の評価に直結する。我輩は今度読んでみても、肩透かしの感を覚えてしまった。兄さんの苦悩は 明るい兆しを手紙で(その人物の希望的観測で?)見せつつも、その先更に深まると予感してしまう。悲観的?
← フィリップ・ボール著『枝分かれ──自然が創り出す美しいパターン3』(桃井 緑美子訳 早川書房)「物や事象が成長するときの〝分岐〟の法則を追究する。雪の結晶、ガラスの亀裂、河川、葉脈、道路網、そして人間関係のネットワークに潜む原理を求め、熱力学、フラクタル、グラフ理論からアプローチ。エピローグでは自然が織りなすパターンの真理を一挙総括」
フィリップ・ボール著の『枝分かれ──自然が創り出す美しいパターン3』を昨日から読み始めた。小説を読む傍ら、ポピュラーとはいえサイエンス系の本を読みたい。ニュートンが「プリンキピア」のあと、「植物の自然の法則とプロセス」なる、「万物の理論」の骨組みを築こうとする論文を書いたとか。この論文では、「実験室で人工的に、つまりは早い話が錬金術でつくられたデンドライトの記述から始まる」とか。
「デンドライト(dendrite, 樹枝状晶)、忍石(しのぶいし)とは複数に枝分かれした樹枝状の結晶。」(Wikipediaより)
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