« そこそこにやり切りました | トップページ | 元旦から除雪3回 »

2020/12/30

渡辺崋山からダーウィンへ

Kazan-2_20201230202601  ← ドナルド・キーン/著『渡辺崋山』(角地幸男/訳 新潮社)「田原藩士として武士の本分を堅守しつつ、西洋文明の正確な理解に努め、瞠目すべき写実を独創した、徳川後期有数の画家。不遇な幼少期から非業の自刃に至るまで、維新という一大革命の前夜、その文化状況の危機を象徴するかのように、時代を先駆けた崋山の運命的な生涯を等身大に活写」

 ドナルド・キーン著の『渡辺崋山』を読了した。13年ぶりの再読。崋山 生き方も絵も素晴らしい。あたら実務的な能力が秀でていたばかりに藩の要職に。国を憂え海防を唱える。世に先んじての憂国の志だったが、生前は影響は与えなかったようだ。中心愛国のゆえに海防をと警世したが、本人は画に生きたかった。画への探求心は、同時代では類を見ない存在だと自負。牢の中でも絵筆を執る。画商が絵をせっせと売って回る。謹慎の身ではあってはならないこと。それが命取りとなった。絵が命。絵が命取り。いつか、崋山の絵を観に故地へ行きたいものだ。

 

Darwin  ← チャールズ・ロバート・ダーウィン著『人及び動物の表情について』(浜中浜太郎訳 岩波文庫 1931年刊)「さまざまな種類の動物や人間の表情について,解剖,宗教,言語,心理学など諸方面からの多数の観察例をもとに動物から人間までを進化論的に論じた著作.表情の研究としても貴重な文献であり,比較心理学・動物心理学の先駆をなす」

  チャールズ・ダーウィン著の『人及び動物の表情について』を宵み始めた。仕事の合間に読むつもりで買った。が、1931年刊で活字が細かく、且つ旧字体。薄暗い環境には相応しくない。自宅で読む。これで、今年の年越しは、自宅では漱石、ダーウィン、仕事先ではシャルガフ、ブコウスキーの、都合4冊。脈絡も相関関係もない。敢えて言えば、自然科学関連2冊と文学系2冊かしら。
 ちなみに、初めて読んだダーウィンの本は、学生時代中央公論社刊の世界の名著シリーズのもので、「人類の起原」だった。多分、「人間の由来」だろう。何故、「種の起源」じゃないのか、ちょっと不満に感じた。次は、「ビーグル号……」で、これは文庫版と単行本でも読んでしまった。ということで、本書は初めてである。

Nebul_20201230200701  ← 朝食のデザートにネーブル食べた。種無し。中身の薄皮ごと食べると知って、俄然 食い気アップ。買い物の帰り、畑でネーブル5個 採ってきた。あと、数個 残ってる。近所の方が採っていくかな。残っていたら、年末年始の積雪が融けたら 採って食べるかも。

 富山。いよいよ妖しい風雨が窓や壁を叩き始めた。間もなく風雪になりそう。ああ イヤだイヤだ。

 明日は次第に雪になる。大雪かも。だから今日のうちにと懸命に庭木の伐採作業をやった。雪、降り過ぎると、仕事にいけなくなる。除雪しないと車を出せない。やばいなー。

 年越蕎麦を食べた。海老天3本載せて。明日は(多分 雪の中で)仕事なので 今日のうちに。昨年は食べ忘れ正月二siり日に食べたっけ。年越せて良かったね蕎麦だった。

 

Yuki_20201230200601  ← ドナルド・キーン著の「渡辺崋山」を読了して、ふと窓外を眺めたら、風雨が風雪に(窓越しの画像なので 吹雪く雪は見えないかも)。白銀の世界。今からこれじゃ、明朝 庭から車 出せるだろうか。

「息子たちに送る荷物」なる呟き(画像)を見た。ふと学生時代などに郷里の母からの宅急便を思い出した。有り難みの分からぬ当時のこと、いつもほぼ中身の代わり映えしないことに苛立ったりした。何か前回と違う工夫はないのか……。思えば我輩に何かを送ってくれる存在などなかったのに(ないのに)。中身を凝らす想像力の欠如は不器用さのしるし。その不器用さは痛いほど自分は母に似ている。

|

« そこそこにやり切りました | トップページ | 元旦から除雪3回 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

恋愛・心と体」カテゴリの記事

写真日記」カテゴリの記事

読書メーター」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« そこそこにやり切りました | トップページ | 元旦から除雪3回 »