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2020/10/24

雨中の庭仕事のあとは…居眠りと読書

Olie ← 降雨の中、表の庭の一角に慌ただしくオリーブの苗木2本(2種)を植えた。違う名の知らない木が1本 傍に。陽当たりのいい、水捌けの良すぎる場所。…すると、ネッ友から、「オリーブ、かなりおっきくなるので、なるべく離して植えた方がいい」というアドバイスを頂いた。後日、植え替えする。作業後は、ずっと雨。晴れていたから洗濯したのだが、洗濯の途中からは茶の間に居ても雨音が喧しい。

 今日は予報では九時頃から日中はずっと雨。なので、雨が降るまでに出来るだけのことをと、せっせと庭仕事。やることは山ほどある。剪定作業もまだまだ。だが、先日まで刈り落とした枝葉が庭一面に。大きなポリバケツに詰め込んで納屋へ運び込む。何往復したことやら。と、予報通り雨が。やりきりたいと、懸命に枝葉を拾い集める。


 実は当初は、チェーンソーで背の高い木の上部を伐採する作業を予定していた。が、過日まで高枝切鋏で伐採した枝葉が、庭中に散らばり、隣家との境にも目立つので、気が変わったのである。
 すると、思いがけず雨が上がった。青空すら。二時間近くで、目処がついた。となると、一昨日入手したオリーブの苗木を植えたい。陽当たりのいい、水捌けのいい場所の貧相な木を引っこ抜いて、土を掘り返し、新しい土壌と共にオリーブの苗木を植えた。……もしかしたら、水捌けが良すぎる場所かもしれない。
 さて、恐らくは午後は疲労回復に費やされるだろう。本を読みたいんだが。(実際、午後は買い物を終えた後、本を数頁も読まないうちに寝落ちしてしまった。体の節々が痛い。ちょっと頑張り過ぎた。)

 今日は、S. ストロガッツ著『インフィニティ・パワー  宇宙の謎を解き明かす微積分』( 徳田 功訳 丸善出版)と、角川版『夏目漱石全集〈6〉』 (1973年)とを、交互に読んでいた。
 前者は、本書も数式は使ってない。数字もなし。それでも基本から説明する巧みさがストロガッツの真骨頂。ゆっくりじっくり楽しんでいく。
 後者は、メインとして「三四郎」などが所収。明治の後半の世相の一端が伺えて興味深い。汽車で食べた弁当の箱を窓からポイする。特別行儀の悪い行いじゃなかったようだ。小説の冒頭で、若い女性と同宿することになり、三四郎が風呂に入ると、女も帯をスルスルと…や、同じ部屋で背中合わせで一夜を過ごすも何も手出しせず、女にバカにされる場面などは、何度読んでも未だにドキドキする。
 赤門や後世三四郎池と呼ばれる池での光景を始め、三四郎が東京都内をあちこち歩く様子がなぜか胸にジンと来る。新井薬師や大久保や知っている地名が随所で出てくる。東京在住30年なのだから当然だが。吾輩は25歳で上京した。上京した最初の数年のアルバイト時代は、落合から大久保までを歩いて通ったりなど、散々歩いて回った。大学を卒業しているから、学生気分ではなかったはずだが、まだ当初はそんな気分が残っていた…。何かの野心もあったはず。最高学府の彼らとは比べようもないが、それでも往時の雰囲気を回顧するような気持ちもじんわり湧くのは止むを得まい。

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