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2020/10/31

チェーンソーじゃなくノコギリで

Mgen_20201031201801 ← S. ストロガッツ著『インフィニティ・パワー 宇宙の謎を解き明かす微積分』( 徳田 功訳 丸善出版)「不思議かつ素晴らしいことに、宇宙の従う自然の法則は微積分で表される。もし宇宙の謎とよぶに価するものがあるなら、それは微積分だろう。物理学者のファインマンはいった。「神の話す言語だ」」

 今日は快晴。お出かけ日和。バイクでのツーリングも考えたが、上掲の本を読むことと、庭仕事に精を出す考えもあって、自宅で自重した。
 上掲書は実に面白かった。ストロガッツがまた名著を世に生み出したと実感した。
 今日の庭仕事は、野菜畑のナスやトマトなどの枯れ始めた残骸の撤去。伐採した枝葉の整理。しかし何と言っても、夾竹桃を買ったばかりのマキタのチェーンソーで伐採する仕事が待ち受けている。

 が、結論から言うと、マキタのチェーンソーでは一本の枝も刈り落せなかった。脚立の天辺に登り、夾竹桃の枝に掴まりながら、懸命に作動させるも、まるで切れない。使い物にならない。仕方なく、納屋から錆び付いたノコギリを持ち出して来て、手動でギコギコやるはめに。6万円以上も費やしたマキタより、帰郷時には既に錆びていたノコギリのほうが有能だった。
 先日と今日との二日間の伐採作業で、夾竹桃は天辺を1.5メートルほど綺麗にカットした。枯れ葉として散る葉っぱも減るはず。
 冷や汗も混じっているだろう汗だくの作業の成果はあったものと思いたい。

 S. ストロガッツ著の『インフィニティ・パワー 宇宙の謎を解き明かす微積分』を今日読了した。感想めいたことは随時、メモって来た
 2017年、グーグルは、アルファゼロと呼ばれる深層学習プログラムを発表。チェスの世界に衝撃を与えた。チェスを自身! で学習。恐るべきは、アルファゼロは、洞察を示した点。邪悪でサディスト的で創造的。人類が初めて見た、恐るべき新種の知能。近い将来、超人間的知能が、人間に解決できない問題を解決できたとして、我々にはそのプロセスを理解出来ないかもしれない。まさに、「総合的俯瞰的に」アルファゼロが洞察し、結論を出す。人間には従うしかない。ユートピアかディストピアか。
 かの偉い人が、この結論に至りました。あなた方は従ってください。どうせ、あんた方にゃ、分かりませんから……考えるだけ時間の無駄……冷笑……嘲笑……我々を見下している光景が彷彿とする。

Bird_20201031203801 ← リチャード・O・プラム 著『美の進化 性選択は人間と動物をどう変えたか』(黒沢令子 訳 白揚社)「世界的鳥類学者が、美の進化にまつわるダーウィンの〈危険思想〉をよみがえらせ、刺激的な新説を提唱する。華麗な鳥の羽から人間の同性愛やオーガズム、性的自律性の進化まで、従来の進化論では説き明かせない美と性の謎に斬り込む野心作」

 上掲書に引き続き、リチャード・O・プラム 著『美の進化 性選択は人間と動物をどう変えたか』を読みだした。少年時代からの鳥類愛がそのままに研究者として大成した研究者。ある意味、羨ましい人生かも。
 むろん、これまた引き続き、「三四郎」など所収の角川版『夏目漱石全集〈6〉』 (1973年)と併せ読んでいく。

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