百日紅が欲しい
← ジャレド・ダイアモンド著『人間の性はなぜ奇妙に進化したのか』(長谷川 寿一【訳】草思社文庫)「人間は隠れてセックスを楽しみ、排卵は隠蔽され、一夫一婦制であるーヒトの性は動物と比べてじつは奇妙である。性のあり方はその社会のあり方を決定づけている。ハーレムをつくるゴリラや夫婦で子育てをする水鳥、乳汁を分泌するオスのヤギやコウモリなど動物の性の“常識”と対比させながら、人間の奇妙なセクシャリティの進化を解き明かす」
ゆんべ、ペットボトルを取りだそうと、冷蔵庫の中段を開けてびっくり。中が、びしょ濡れ。冷えてない。停電? あれ? さっき上段を開けたときは異変は感じなかったぞ。念のため、下段の冷凍室を開けたが、冷凍されている。確かめたら、中段がしっかり閉めてなかったのだ。用心はしてるのだが。
ジャレド・ダイアモンド著の『人間の性はなぜ奇妙に進化したのか』を読了した。仕事の合間に楽しんだ。他の動物との対比では、進化に絡んでの分析だったかもしれないが、ある意味肝心の点が書いてない。本書の最後は人間のペニスが話題に。「七百万~九百万年をかけてヒトのペニスが推定される祖先のサイズからなぜ四倍にも拡大したのか」は、謎。なぜに過大に大きいのか? まさにここが(少なくとも吾輩の)気になるところじゃないか。が、謎だと言ってお仕舞になっている。画竜点睛を欠く。フィニッシュが尻切れトンボ。
当然ながらペニスの肥大化は、需要と供給の関係からすると、女性(の膣)との相関を進化の観点から解き明かさないと物足りない。知りたいのはソコなのだ。チンチツ相和すに至る暗闘の歴史に秘密がありそうではないか。隔靴搔痒の読後感であった。
吾輩のような浅学浅薄者でも、この数年だけでも、キャサリン・ブラックリッジ著の『ヴァギナ 女性器の文化史』 (河出文庫)やイェルト ドレント著の『ヴァギナの文化史』(作品社)くらいは勉強している。、あるいは、メノ・ スヒルトハウゼン著の『ダーウィンの覗き穴:性的器官はいかに進化したか』(早川書房)、さらにはアンドレア・ドウォーキン著の『インターコース―性的行為の政治学』(青土社)、マラー・J・ハート著の『セックス・イン・ザ・シー』 (講談社選書メチエ)などを読んできた。
久々にラッセルの本の感想を読書メーターで見かけた。昔は、ラッセルはアインシュタインらと共に平和の闘士として(も)人気があった。哲学入門やら、「西洋哲学史」なども読んだ。哲学史は味気なかったが、「自伝」は面白かった。天才の閃きって奴を垣間見たよふな。
今、愛用している自転車は、十年ほど前に買ったもの。家には父の愛用してきた自転車があった。が、家族分の買い物をするには、籠が小さいのと、センタースタンドがないので、荷物を籠に入れると、倒れがち。それで、センタースタンド付きの自転車を駆った。
さて、どういうものか、その新しい自転車、買って三か月にもならないのに、パンクした。ええー、新品なのに、もう、パンクー、ショックである。若くもないし、そんな激しい乗り方はしない。用途は、せいぜい買い物くらい。
仕方なく買った自転車屋へ。修理が終わった頃に引き取りに行った。が、また、数か月も経たないのにパンク。あーあ、運悪い!
修理へ。引き取った。が、またもや二か月ほどでパンク。同じ自転車屋へ。
さすがに一年もしないうちに3回もパンクとなると、何か変だと感じた。やはり、同じ自転車屋へ。我輩、今度は、パンク修理に立ち会った。じっと修理の様子を見守った。すると、自転車のタイヤの中から長さ1センチ足らず、太さは鉛筆の芯ほどの金属のピンが出てきた!
なるほど、これがパンクの原因か。では、なぜ、こんなものが中に?
その自転車屋、3度目の修理の後、主人がいなくなった。入り口には閉店の張り紙もなにもない。近親か本人が亡くなった? ただ、閉店状態となったのだ。
その後、吾輩は自転車の修理は他の店へ。店を変えてから数年になるが、パンクは起きてない。そんなにしょっちゅう、パンクするはずもないよね。
漱石の「吾輩は猫である」を読了し、感想めいた小文を書いた。 関連して、「上野精養軒で留学帰りのおっさん二人が精養軒のボイ(確かこう言う表記だった)を有りもしない料理を西洋風の名前で頼んでボイがどぎまぎするのを密かに笑う場面。これが貧しい日本国民の税金を使って国費留学をした輩の成れの果てかと思いました」と、「猫」はもう読めなくなったというコメントを頂いた。それに対しての反論じゃなく(その指摘は意外じゃないので)、ちょっと思うこととして、次のように書いた:
今の我々からしたら碌でもない場面は多々ありますね。一番は、女性(奥さん)へのひどい扱いや評価。猫にしたって、あくまで叙述上の道具。猫を愛する気持ちは薄い(小説の最後での猫のなくなる場面や、最後まで名前が付かない)。それでも、本書を高く評価できるのは、己や彼の仲間もカリカチュアライズしていること。吾輩は、今回が三回目。一回目は単純に面白く、二回目はしらけ、今回は再認識を迫られました。
漱石は神経衰弱に苦しむほどに神経質だし天の邪鬼でもあり、反骨心溢れる。本作でも、大和魂が喧伝される世相を皮肉り、戦勝気分に浮かれる世に白ける。己れへのカリカチュアも苛烈。自身が鏡に向かって己れの顔を映し、これでもかというほどに崩してみせる。自身に対し一番厳しい。無論、始めからこんな大作にするつもりがなく、欠点は多々ある。それでも、読む値打ちはたっぷりあると思う。
← 1週間ぶりに銭湯へ。シャンプーで髪を洗い、垢を落とした。皮膚呼吸復活! 画像は、公園で見かけた赤い花の咲いてる木。我が家の庭に欲しい。庭には、夾竹桃の白い花だけ。赤い花と合わせて、紅白で咲かせたい。(あとで、ネッ友の方に、百日紅だと教えていただきました。)
ワイシャツをクリーニング店じゃなく、洗濯機で洗い始めて半年(生活防衛の一貫)。何回も繰り返すと、さすがにヨレヨレ。特に夏場は、ジャケット着用じゃないので、ワイシャツの惨状が誤魔化せない。恥ずかしい。今月末か来月までの辛抱。上着とネクタイで何とかできる。
昨日は、アメリカが同時多発テロの発生した日。我輩は、夜の10時過ぎだったか、ラジオでそのニュースを聞き、仕事を切り上げ、行き付けの食堂へ。アメリカ(ブッシュ大統領)は、復讐とばかりに、デッチ上げの<証拠>を盾に、イラクに侵略し政権を倒し、フセインを殺した。当時のマスコミは、一斉にフセインを悪者扱い。とんでもない蛮行。日本の小泉首相(当時)は、アメリカの侵略戦争を支持した。理解とか、容認じゃなく。支持したってことは、アメリカと同罪。他国へ侵略し、フセイン氏を殺した罪は小さくない。イギリスを見倣って、徹底した検証は不可欠だ。
思えば、先の敗戦でさえ、国家として検証したことがないんだから、論外か。無責任国家体質だけは一貫している。悲しい。
小泉元首相は、自民党をぶっ壊すとか、勇ましかったけど、己れの為した愚をどう総括するのか。知らん顔?
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