「二百十日」のシュールな味わい
← 東京在住当時、郷里から送ってきた梅干し。最初は食べていたが、段々外食も増えたし、自宅ではインスタントラーメンばかりで、ご飯を炊くこともなくなった。溜まる一方の梅干し。捨てるのも抵抗があった。帰郷の引っ越し荷物に潜ませて。甘いものも塩辛いものもダメな我輩。さて、どうしたものか。
夕暮れと共にしとどの雨。明日は終日の雨とか。自宅で過ごせるなら、読書しつつ、庭や畑が潤う光景を眺め入るのは、心癒やされるかもしれないが、明日は仕事だ。憂鬱。
昨日 庭仕事していて気付いた。ミカンの木に、実が一個だけ。昨年は何年ぶりかの豊作だった。淋しい秋になりそう。キウイがまるで生らず。栗も絶望的。今年は、柿とネーブルだけか?
昨日、水曜日、横山秀夫サスペンス「「モノクロームの反転」|ドラマ・時代劇|TBS CS[TBSチャンネル]」 を録画で観ていた。テレビで見るべきドラマがなくなって、録画だけが頼り。それにしても、このドラマ(シリーズ)、原作がいいからか、脚本がいいからか、見応えがある。昨日で3回目かもしれない。
暑さも緩んで(と云っても今日は31度の予報)、即席麺を食べる機会が増えてきた。ワカメや冷凍庫のホウレン草の出番だ。
← 『夏目漱石全集〈3〉』 (角川書店 1974年)「草枕」「二百十日」「野分」「琴のそら音」「趣味の遺伝」や書簡などが所収。
『夏目漱石全集〈3〉』 (角川書店 1974年)を読んでいる。昨日までの「草枕」に続き、昨日は「二百十日」を、ついで「野分」に取り掛かった。
昨日読んだ「二百十日」は、やや、シュールな味わいの短篇。世相(華族や金持ちばかりが目立つ世)批判と、そんな世に反抗せんという二人の男を描く。天候には恵まれないし、噴煙が視界を遮るのに、二人して珍妙な掛け合いをしつつ、先の見えない先を登る。視界も足場も悪く、登っているのか分からない。深い穴に一人が落ち込み、崩れる崖際からもう一人が懸命に助ける。怪我を負う。命からがら何とか生き延びた二人。下山する?
しないのだ。華族や金持ちの横暴を許せば社会が悪くなる。我々は安蘇に登らなければならない。百年の不平を吐き出している、あの山を目指すのだ。
さて、「野分」。まだ半ばだが、なかなか読み応えがある。
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