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2020/09/30

明日はもう十月に

Tin_20200930201501 ← 陳 舜臣【著】『万邦の賓客―中国歴史紀行』(集英社文庫)「史書を繙き、悠久の時を生きた人を温かくみつめ、シルクロードへの想いを記し、辺境を旅した探検家たちの足跡を辿る珠玉の中国歴史随想」

  今朝、30日に一度の内科医院へ。体重の件について真っ先に先生に告げる。検診でも数値は違うと。が、先生、2年前にはもっと軽かったよと。ガクッである。脂肪は減っているようだが、血糖値が高いまま。処方される薬は変わらず。

 陳 舜臣著の『万邦の賓客―中国歴史紀行』を仕事の合間の楽しみとして、『デカメロン』と併せ、読み始めている。篆刻に励んだ父の蔵書だろう。
 本書が文庫化したのは、2001年。実際に書かれたのは、その前だろう。中国において、遺跡の発掘などで夏王朝の実在が認められるようになったのは、比較的新しいが、20年前はまだだったかな。本書の最初の文章では、夏王朝はまだ実証されていないと。ま、それは読み手が斟酌することか。
 我輩が中学生だった頃だったかな、中国の王朝を殷・周・秦・漢 ・隋・唐・宋・元・明・清……と、丸暗記した……と言いたいが、怪しい。ただ、イン シュウ シン カン ゴカンまでは、語感というか語呂がよくて、何とか覚えられた。つまり、嘗ては、夏(か)が歴史の中に入ってなかったのだ。今の教科書には、どう記載されてるのかな。

 政府は判子は止めに。デジタルへ。遅まきながら、である。

 篆刻に熱心だった父は、そんな話を聞いたらどう思うか。全国の印鑑業者は? 象牙……象の乱獲もあるし、時代の趨勢か。掛け軸などの文化財は別扱いかな。象牙はあかんな。石。
 法律が改正されていなければ、「日本では国内での象牙の販売は合法的に認められていますが、日本から海外への持ち出しは、「ワシントン条約」の取り決めに基づき、禁止されてい」る。中途半端な法律だ。判子を何とか云うのなら、国内での象牙の販売も規制すべきだろう。

 以上、書いたが、調べてみると、「「ボツワナ、ナミビア、ジンバブエのゾウの個体数が間引きが必要な規模へ急増」したこともあって、「2008年にはCITESによって許可された象牙競売が開催され、ナミビア・ボツワナ・ジンバブエ・南アフリカの4ヵ国から出荷された合計102トンの象牙(すべて、政府が管理する自然死した象のもの)が日本と中国の業者に限定して売却された」とか。

 音楽の楽器などで動物由来の部品もある。代替品で済ませるのは難しいようだ。
 

512406 ← 森山 武 著『雪国を江戸で読む  近世出版文化と『北越雪譜』』(東京堂出版)「雪深い越後の生活を記録した『北越雪譜』の刊行を巡って、江戸の有名作家たちとの交流や当時の出版文化が垣間見える秀作。」

 森山武 著の『雪国を江戸で読む  近世出版文化と『北越雪譜』』を読み続けている。
 話題の焦点は、新潟の人・鈴木牧之。温暖化の現代にあっても、山あいの新潟は雪深い。まして、江戸時代は更に。でも、裕福な商人や農民が居て、学ぶ意欲は高かったようだ。

 自宅では、上掲の本と併せて、相変わらず、角川版の漱石全集(の第四巻「虞美人草」)を読んでいる。小説として本格的に創作したとか。密度が濃い。構成も考え尽くされている。日本の近代文学はこんなにも高いレベルで始まったのだ。余程読解力がないと、中学や高校じゃ無理だろう。漱石は「草枕」の頃までは、読者として女性は想定していなかったとか。が、女性からの感想をもらって、認識を新たにしたとか。それから本格的に作家活動を始めたということか。

 午後の四時頃から庭仕事。棕櫚や泰山木、夾竹桃などの剪定。いよいよ冬を意識しての作業が始まる。六時には薄暗くなり作業はやめたのだが、気温が低いとはいえ、汗だく。

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