本を求めてミニツーリング
← 井波律子著『書物の愉しみ 井波律子書評集』(岩波書店)「中国の古典・歴史書から,ロックンローラーの伝記まで.好奇心と素直な驚きにあふれる三十年間の書評を編む」
本夕、銭湯へ。一週間ぶり。昨日一昨日と二日続けて庭や畑仕事で汗を流したし、今日のバイクツーリングでも、炎天下で汗だく。しっかり汗を流す。洗い髪を夕暮れの風に乾かす快感。体重は減らないまでも、増えなかったのはささやかな朗報か?
今日、バイクでのミニツーリングで地方の大型書店へ。本を物色する楽しみを味わう。そんな中、Hな本を探していたら、ありましたよ、ビニール本が。ビニ本! それも、岩波書店のコーナーに。
中身は本書井波律子著の『書物の愉しみ 井波律子書評集』である。2020年5月13日に亡くなられた井波さんの遺著。我輩、同氏の本を折々読んできた。中国文学の専門家だし、井波という名前にも思い入れがある。それにしても、どうしてビニールパックのまま展示してあるの? 吾輩、店員を読んで、ビニール、破れないのって尋ねたら、店員さん、ビリビリと引き裂く。うーん、ビニ本は自分で破りたかった。
久しぶりにバイクでのツーリングへ。二か月ぶり? あまり乗らないと、バッテリー上がり起こしそう。
暑くなる前にと早朝にスタートするつもりが、朝食後ついうとうと。10時半の出発。
目的は、観光じゃなく、やや離れた町の書店。往復で50キロほどのミニツーリングである。
店内で二時間弱本漁り。本を物色するなら、やはり大きな店がいい。読書メーターで、いつしか読みたい本が溜まったが、今日買った本は、店で初めて目にしたものばかり。やはり、リアル書店はいい! 本の上での視野が広がる。優に一か月分の本をまとめ買いした。
バイクは快適そうだが、暑い! 吹き付ける風は、路面からの熱風混じり。ヘルメットにグローブ、長袖上着。さすがにマスクはしない(書店内ではした)。バイクを降りて、ヘルメットを外し、ジャケットを脱いだら、天国。
近所の書店が近く閉店だとか。今朝未明、たまたまネットで開店時間を調べてて知った。また我が町界隈が寂れていく。一方、ドラッグストアーは増えている。成る程、今どきは、書店へ行くのは変り者。ドラッグのほうが、ニーズが高いってことか。
ゴミ問題 全く進展なし。(恐らく)奴は、燃えるゴミが収集されたあと、早速 燃えないゴミを捨てに来る。何故、燃えるゴミが収集された後で追えないゴミを捨てたと分かるか。それは、ゴミ袋にルール破りという関係者によるシールが貼ってないから。我輩の姿の見えない合間に。生け垣で死角になってて姿が見えない。玄関を開けて追いかけても、奴の家(玄関)は、ゴミ置き場から数メートル、すぐ姿を消せる。やはり、監視カメラだ。
← 『夏目漱石全集〈2〉 』 (角川書店 1973年) 「吾輩は猫である」を収録。
本巻(「吾輩は猫である」)を読み始めて1週間以上になる。まだ、3分の1ほど。
これは、中高生が読むような本じゃない。いや、トライして悪いわけじゃない。悪書じゃないから。ただ、レベルがやたらと高い。堪能するには、素養が相当にないとアカン。今時の大学生でも歯が立たない……ことはないにしても、かなり難渋するだろう。
が、「吾輩は猫である」は、実に面白い。漱石一流のユーモア滑稽味たっぷり。その上で、とことん堪能するには、江戸時代(あるいはその以前からの)の漢文学や文化、中国文化、さらには明治以降に急激に流入した欧米の文化も知っておいたほうがいいし、急変貌しつつあった、漱石等の経験した明治社会経済さらには生活をも知っておいたほうが楽しめる。
我輩が若い頃、初めて読んだとき、面白いと感じたのは、本当なのか、我ながら不思議だ。曲がりなりに、漱石が呻吟しつつ為した英文学講義をコロナ禍だからこそ読んだ。神経衰弱にまで追い込まれて為した英文学講義を味読すべきだ。さすれば、「吾輩は猫……」の中で、苦沙弥君は融通の利かない偏屈漢として、うだつの上がらぬ先生ぶりが自嘲気味に描かれているが、講義の刻苦精励ぶりを知れば(学生の評判はよくなかったし)、その苦渋の心中が深く共感されてくるだろう。
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