ロートルは淋しくなるばかり
← 陳 舜臣 (著)『続・中国発掘物語』 (講談社文庫―中国歴史シリーズ)「馬王堆の生けるがごとき夫人の遺体の発見、「孫子はふたりいた!」と明らかになった新事実、仏教伝来前後の事情等々、次々と行われる発掘調査によって解明される最新中国史事情」
今日、とうとう書店へ足を運んだ。まだ本格的な物色じゃなく、仕事の合間に読む本の補充の意味合いが強い。何か月ぶりの書店だろう。
渡哲也さん 亡くなられていた。好感度絶大だった。ショック。冥福を祈るばかりです。
上掲の話題に関連して……
ある程度の年代を越えると、テレビドラマも映画も観るモチベーションがガクッと下がる(音楽シーンはとうの昔に無縁に)。出演する俳優の大半が自分より年下(か子供の年代)。時折親が子供の演技を観ているような……学芸会の演し物を参観しているような。要は見ていられないのだ。若手にも実力者が出てくるのだろうが、大半は見ず知らずの若者、他人事か絵空事。自分はもう時代から取り残された……おいてけぼりを喰らってる、その淋しさ。だから、力のある脇役が大事なのだが、その脇役さえ年下だと、目も当てられない。
テレビは現代はネット社会ですから、受難の時代のようですね。ただ、いずれにしろ、どんなステージであろうと、活躍しているのは若い世代ってことは事実ですね。プロデューサーや脚本家などを含め。ドラマだろうと音楽だろうと、ロートルは置き去りってことは否めないような気がします。
いずれにしろ、ロートルには時代が淋しくなる一方である。
陳 舜臣 著の『続・中国発掘物語』 を読了した。陳 舜臣著『中国発掘物語』(装丁:菊地信義 講談社文庫 1991年)に引き続いて。
本書は、漢以降の時代の古墳を扱う。中国には夥しい数の墳墓がある。大半は盗掘された。洗いざらい盗まれるものと思い込んでいたが、本書によると、壁画や墓碑などは盗掘を免れるという。盗人は、急ぐため、重いもの 嵩張るもの、換金の難しいもの等は無視。金銀など宝飾類が盗まれやすい。結果的に、考古学的に貴重なものが残っていることが間々ある。驚いたことに、昔は王らは、盗掘専門の部署を設けていた。盗掘は財宝があるのは明らかだし、手っ取り早く金を稼げるから。だからだろうか、宋の時代からは墓には財宝を添えることはやめるようになったとか。
中国にはまだ膨大な遺跡が未発掘なのだろう。『史記』の記述が裏書きされるなんてことが、更に起きるだろう。
翻って日本の天皇陵などはどうなのだろう。盗掘されていないのか。長年月のうちに腐敗していくってことはないのか。墓碑は存在しないのか。知りたいこと、心配なことが多々ある。
自宅では相変わらず、漱石と伊能忠敬(石黒信由)の本を交互に読んでいる。
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