月に科学のロマンを追う
← デイビッド・ホワイトハウス[著]『月の科学と人間の歴史 ラスコー洞窟、知的生命体の発見騒動から火星行きの基地化まで』(西田美緒子[訳] 築地書館)「地球に最も近い天体である月は、古代エジプト、イスラム、ルネサンスから近現代の科学者まで、無数の人びとを魅了し、科学研究を動機付けてきた。天文学への造詣の深い著者が、先史時代から現代までの、神話から科学研究までの、人間と月との関係を描いた異色の月大全」
デイビッド・ホワイトハウス著の『月の科学と人間の歴史 ラスコー洞窟、知的生命体の発見騒動から火星行きの基地化まで』を読み始めた。
著者のホワイトハウス氏は、NASAのミッションにも参加経験のある、イギリスのサイエンスライター。王立天文学会会員。小惑星にメディアへの貢献を称えて同氏の名前を取って名付けられた、「ホワイトハウス」がある。
今、アメリカは激しい大統領選挙の最中。なので、ホワイトハウス氏の本を読む……じゃなく、俗塵を廃し喧騒を忘れ、心を月の彼方へ遊ばせたい。時折、月を巡る本を読みたくなる。
昔、中学生の頃だったか、天体望遠鏡で月を眺めて、あの目映さに感激したっけ。ただ、同時に人類が足跡を残してしまったことに、感動の傍らの一抹の淋しさの念を覚えていた。月はもう神話の世界でも童話の世界でもなくなった……。月にかぐや姫の面影を追う夢もない……。
今や世界の領土や資源の獲得競争の場。冷徹な利害勘定の場。だけど、昨夜半も雨雲が切れて、雲の切れ目から下弦の月を眺めて感じるのは、独特の浮遊感。月も地球も、あらゆる星が宇宙空間に浮かんでる。この浮遊感は科学の賜物。月は宇宙空間に我々全てが浮かび漂っている、運命共同体であることの象徴。人間などは宇宙の塵。その極小の塵が想像の翼で宇宙の彼方まで旅する、心の銀河鉄道で!
ということで、本書をゆっくり読んでいく。
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