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2020/07/29

蝉時雨に梅雨明けを予感する

Niwa1_20200729203701 ← 裏手への小道。緑濃い。観ている分には眼に優しいが、草むしりや剪定作業が待っている。

  一週間ぶり銭湯へ。垢擦りもしたし、皮膚が生き返ったよう。自転車をゆっくり転がしながら、髪を乾かすってのが気持ちいい。

洗い髪夕暮れの風に靡かせる

 昨夜の仕事はややハードだったからか、昼を過ぎてようやく回復気味に。二度寝から目覚めてトイレへ行こうとした。すると、何やら外がかまびすしい。もしやと耳を澄ますと、蝉の鳴き声。玄関の戸を開け庭に立つ。雨上がりの庭はまさに蝉時雨。

五月雨の止むを待ったか蝉時雨

 日中、かまびすしかった蝉時雨も鎮まる……と思ったらまだ蝉の鳴き声。もう、梅雨明け間近?

Hosomiti ← 井本農一/村松友次/土田ヒロミ著『奥の細道を歩く』(とんぼの本 新潮社)「分り易い解説と口語訳を付した本文をじっくりと味わい、二千五百キロの旅路を美しい写真で辿りながら、風雅の世界に生きた芭蕉の心情に迫ってゆく」

 井本農一/村松友次/土田ヒロミ著の『奥の細道を歩く』を読了した。旅がなかなかできない今、せめて本の上で旅する気分を味わう。
 ただ、3度めの今回も、本書のある箇所を読むと悲しくなる。何故なら、富山には何もない……泊めてくれる当てがないということで、新潟から親不知を越えると、一気に金沢へ。富山、スルー。富山は通過しただけのようだよ。富山の人間は当時、京都の貞徳の門、松永貞徳の流れが強く、芭蕉との縁は薄かったからのようだ:「芭蕉に「何もないっちゃ」と答えたわけは
 的確な説明と素晴らしい写真と芭蕉の俳文と。大切なことは、脚でせっせと何百キロも歩いたということ、風光明媚を愛でるのが目的じゃなく、歌枕のなるような西行らの事績を辿る追懐の旅だということを強く認識しておくこと。ま、楽しむ分には勝手でいいんだけど。

Niwa2_20200729203801 ← 我が家の蔵前にある、鈴蘭棚。銭湯帰り、自転車や洗面用具を玄関に置いて撮影。梅雨明けは近いのかな。夏……これはこれで苦しい。

 

 昨夜NHKラジオを何気なく聴いてたら、富山(越中)の話題。全国放送で富山が話題にのぼるなんて珍しいので聞き入った。ローカルな旅をされてる方が昨夜は越中を取りあげたようだ。古代の越は、山形から福井に至る巨大な勢力圏を有していた……特に海沿いの街道を中心に古来より大伴家持や芭蕉、親鸞、伊能忠敬等々の歴史上の人物たちが往来した……まあ、富山の人間なら常識に類すること。が、義経弁慶一行の話題に至って、聞き捨てならない言葉が。
 それは、義経一行が雨宿りした地名のこと。つまり、雨晴である。番組では、その旅人は、「あめはらし」と呼んでいた。地元の人で雨晴を「あめはらし」と読む奴はいない。聞いたことがない。地元の人間なら「あまはらし」と読む。アナウンサー(キャスター)が訂正してくれるかと思ったら、スルーされた。
 こんな愚痴……苦情を敢えて書く野暮をするのは、半年ほど前にも同じラジオ番組でゲストの話の中で、雨晴を「あめはらし」と呼んでキャスターがスルーしていたからだ。1度くらいなら、何かの間違いであり、我輩が聴き逃しただけで、番組の終わりにでもお詫びして訂正していたやもしれない。が、同じ過ちを繰り返すとなると、聞き捨てならない。聞いていた限り訂正はされなかった。

Kyoto ← 竹村 俊則 著『名歌京都百景』(写真:加登藤信 京都新聞社 1984 1990年新装版)「古今和歌集から昭和初期まで、日本を代表する246人の秀歌600余首で京の四季や見どころをさぐる。名作の舞台となった名勝地n歴史と和歌のこころ、写真とが一体となった」。写真は、京都の歴史地理に詳しい加登氏が本文を熟読の上、現地で撮影。写真と本文が一体となっている点に特色がある。

 竹村 俊則 著の『名歌京都百景』(写真:加登藤信)を読了した。車中での待機中に旅気分を味わいたくて。吾輩は1994年に京都の病院に入院した際に、ベッド暮らしの徒然にと、病院を抜け出して近くの小さな書店で買い求めた。なので、四半世紀ぶりの再読となる。京都へは入院などのため、数回は訪れているが、観光地を巡ったのはほんのわずか。いかに京都の奥が深いかを本書を読むと思い知らされる。でも、楽しませてもらった。

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