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2020/07/06

ナボコフ「ロリータ」を愉しむ

Ikenami ← 池波正太郎/著 『江戸切絵図散歩』(新潮文庫)「切絵図とは現在の東京区分地図。浅草生まれの著者が、切絵図から浮かぶ江戸の名残を練達の文と得意の絵筆で伝えるユニークな本」

  今日は健診。待合いの時間があるだろうと、本書『江戸切絵図散歩』を持参。手ぶらじゃ手持無沙汰。コロナ禍で、病院も薬局も雑誌の類いは撤去されている(コストカットの意味もあるのか)。本書も時代(歴史)小説ファンの父の蔵書。我輩にしても、東京在住30年なので、こうしたテーマの本は好き。懐かしい!

Komiti ← 夕方、燃えるゴミ当番なので、網などをセットしに。雨は相変わらず。ただ、無風なので夾竹桃の花弁があまり散らないのが助かる。表から裏への小道が光の加減で小川に見える?

 今日は雨 真面目に手抜きなく降り続いてる。そんな中 半月ぶりに健診へ。病院の中、2月の時とは大きく様変わり。感染防止にピリピリしているのが分かる。病院 大変だよね。行く方もちょっと緊張するけど。

 雨で庭仕事はできない。雑草が勢い付いてるのを感じるのは、被害妄想なのか。疑問なのは、終日の雨の日の野鳥たち。カラスもハトもスズメも見掛けない。何処かで雨宿り? 餌はどうしてる? 余計なお世話だろうけど、気になる。

Rolita

 ← ウラジーミル・ナボコフ/著『ロリータ』(若島正/訳 新潮文庫)「中年男の少女への倒錯した恋を描く恋愛小説であると同時に、ミステリでありロード・ノヴェルであり、今も論争が続く文学的謎を孕む至高の存在でもある。多様な読みを可能とする「真の古典」の、ときに爆笑を、ときに涙を誘う決定版新訳」

 ウラジーミル・ナボコフ著の『ロリータ』を一昨日より読みだした。既述したように三度目。今回は、ゆっくり読むように心がけている。一筋縄ではいかない、ナボコフのしたたかな手が見え隠れする小説。正直、若いころの自分には読み解けなかったと思う。ありがちなロリコン本とは当然ながらまるで違う。そうした本は数頁どころか、半頁も読まないうちに、集中力が途切れるというか、先が見えるというか、退屈極まりなくなってしまう。ナボコフは吾輩のような似非理屈屋をじらしにじらしてくれる。とにかく、面白いのだ。急く心を抑えて楽しみたい。ロリコン心を……じゃなく、ナボコフを。

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