旧石器時代からの広い交流
← 高志の国文学館で開催中の「生誕170年 ラフカディオ・ハーンの共感力―発見、探求、そして発信へ」展へ行ってきた。ラフカディオ・ハーン著作集の何冊かを読んでいるところだし、高校生の頃からのファンでもあるから。富山大学には、ヘルン文庫がある。関東大震災で八雲の蔵書などが散佚しそうになった際、富山の資産家(馬場家の奥さん)らの協力もあって、旧の大学が引き取った。自転車で行きたかったが、雲行きが怪しく、車で。案の定、帰る頃には降りだしていた。
玄関(内側)に蜘蛛の巣(クモ尽き)。取るべきか放置するか。庭の蜘蛛の巣は基本、放置。虫を取ってくれるから。さて、玄関の蜘蛛の巣は?
チャールズ・ブロンソン主演の映画「ウエスタン」をBSで、最初と最後を観た。初めての作品。ブロンソンの持ち味に寄り掛かった内容……。ブロンソンの演技力、目力を感じた。クラウディア・カルディナーレ(?)に魅惚れていた。
最初と最後の間に下記のラフカディオ・ハーン展へ。
← 海部陽介著『サピエンス日本上陸 3万年前の大航海』(講談社)「「最初の日本列島人は、当時陸続きだった大陸から歩いてやってきた」――これは今や間違ったイメージだ。我々の祖先は、何らかの手段で海を越え、日本列島へたどり着いた。しかし、その事実には不可解な点がある」
海部陽介著の『サピエンス日本上陸 3万年前の大航海』を昨日から読み始めた。大好きな話題。
いきなり余談になるが、本書によると、出土した黒曜石の成分分析から、旧石器時代には既に神津島と静岡県東部、南関東、信州との間に交流があったことが分かっているという。沖縄の琉球列島に2万数千年から3万数千年前の旧石器遺跡が見つかっている。それらの島々間の交流も判明している。
このことから連想するのは、『魏志倭人伝』にある、「女王國の東、海を渡る千余里、また國あり、皆倭種なり、また侏儒國その南にあり。人の長三、四尺、女王を去る四千余里。 また裸國、黒齒國あり、またその東南にあり。船行一年にして至るべし。 倭の地を参問するに、海中洲島の上に絶在し、あるいは絶えあるいは連なり、周施五千余里ばかりなり」といった記述である。
← 神津島砂糠崎の黒曜石層 「伊豆諸島神津島産出の黒曜石が、後期旧石器時代(紀元前2万年)の南関東の遺跡で発見されている」。(「黒曜石 - Wikipedia」より)
倭国のはるか東南方にあるとされることで、荒唐無稽と一蹴する考えもあるが、実在の国と考えることもあるのではないか。縄文の昔どころか、旧石器時代からの言い伝え…どころか、実際に交流があったと考えることも視野に入れていいのではないか。邪馬台国の本来の場所ももっと広い視野で考えたほうがいいのかもと思う。卑弥呼がリーダーとなって采配を振るったのは東遷した先である畿内なのだろうが。
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