自転車で富山市郷土博物館へ
← 今日行った富山市の郷土博物館。天守閣の中に。
今日は、外仕事日和だったが、庭も畑仕事もサボった。日中、博物館へ自転車で行ったので、運動不足とはならなかっただろうし、少しは外の空気を吸いたくて外出。
さらに、夕方は、自転車を転がして銭湯へ。男湯には数人だけ。3密にはならない。有線が流れる中、ゆっくり漬かってきた。
読書は、『ラフカディオ・ハーン著作集 (第7巻)』(恒文社)を書庫から引っ張り出してきて、今朝から。「文学の解釈Ⅱ」所収。冒頭はシェイクスピア論。基本的に作家論の本は読まない。ましてシェイクスピア論などは全く。アリがゾウを論じるようなものだから。あくまでハーンだから読むのだ。
← 富山市郷土博物館や画像の佐藤記念美術館は、富山城址公園にある。近くには県庁や市役所、ホテル、税務署、銀行、飲み屋街など。近くにオフィスがあったら絶好の散策場所だろう。
白井聡著の『武器としての「資本論」』を今朝、読了。
感想は昨日も書いた。
今朝、読了直前、現代の日本は、明治以来の国民国家システムそのものの衰退過程にある。明治は富国強兵といっていたが、アベ政権はそれを経済成長と言い換えてやっている。累積する国債、中央銀行の膨張、年金・医療制度の破綻、学校の機能不全、政治不信と投票率の低下、経済の不振、少子化……。労働組合(連合)の感度の鈍さ。派遣など非正規労働者の困窮を座視する労働組合って、主婦など大多数の働き手を斬り捨ててるってことだよね、と呟いた。
← 庭で何かが開花間際。もしかしたら、一昨年までは毎年咲いていたのに、昨年はなぜか全く育ってこなかった、アガパンサスが今年は開花するってことなのか。間もなく真相が明らかになる。
著者によると、現代は新自由主義の横行する時代であり、行き詰っている時代でもある。その特徴は、「人間の思考・感性に至るまでの全存在の資本のもとへの実質的包摂にあ」るという。その象徴というか典型的な事例は、ファストフードにある。「ファストフードとは単に早く食べられるものなのではなく、味が単調なのでゆっくり味わう必要がないという意味で「ファスト」なのだ。しかも、多くのものはそのことすら自覚がない。感性に至るまで資本に衰滅させられている。
← 白井聡著『武器としての「資本論」』( 東洋経済新報社)「なぜ格差社会が生まれるのか。なぜ自己啓発書を何冊読んでも救われないのか。資本主義を内面化した人生から脱却するための思考法」
マルクスの「資本論」は、そうした時代の到来を予見しており、同時に、ヘーゲルの生反合の弁証法ではないが、矛盾が歴然としている以上は、新自由主義への反発の動きも出てこざるを得ないはずなのである……が、さて。
この窮状惨状を抜け出す方策までは示されていないが、まずは現状認識が必要だろう。その意味で、参考になる本だった。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 薪ストーブを使えば灰が出る(2023.12.08)
- 人間はカンガルーでもある(2023.12.07)
- 連休中は薪ストーブ使わず(2023.12.05)
- 薪ストーブの薪は高い!(2023.12.04)
- 思い付きは危ない(2023.12.03)
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 薪ストーブを使えば灰が出る(2023.12.08)
- 人間はカンガルーでもある(2023.12.07)
- 連休中は薪ストーブ使わず(2023.12.05)
- 薪ストーブの薪は高い!(2023.12.04)
- 思い付きは危ない(2023.12.03)
「恋愛・心と体」カテゴリの記事
- 薪ストーブを使えば灰が出る(2023.12.08)
- 人間はカンガルーでもある(2023.12.07)
- 連休中は薪ストーブ使わず(2023.12.05)
- 薪ストーブの薪は高い!(2023.12.04)
- 思い付きは危ない(2023.12.03)
「富山散歩」カテゴリの記事
- 謎の星影…ひと際明るい星は木星か(2023.11.01)
- 覆水盆に返らず(2023.10.05)
- 「H2Aロケット47号機、打ち上げ成功」にホッとする(2023.09.07)
- センサーが目指すのは“ゾウ”の鼻(2023.08.11)
- 「創校150周年記念運動会」だけ(2023.08.08)
「写真日記」カテゴリの記事
- 薪ストーブを使えば灰が出る(2023.12.08)
- 人間はカンガルーでもある(2023.12.07)
- 薪ストーブの薪は高い!(2023.12.04)
- 思い付きは危ない(2023.12.03)
- 指紋認証は止めた!(2023.11.29)
コメント