差別もあれば応援も
富山も感染者増えてきた。クラスターも。地方都市だなと感じるのは、電車バスが危ないとなると、自転車通勤が増えたってこと。自転車通勤距離圏にあるってこと。東京など大都市は、通勤圏が巨大。平常なら便利な通勤手段があるって思うだけ。が、いざとなると。やはり、首都機能の地方分散は急務。東南海地震や富士山の噴火も時間の問題。人口分散を急ぐべし。
← 大岡信著『肉眼の思想 現代芸術の意味』(中公文庫)「現代芸術は今大きな過渡期の瀬を渡っている。その瀬の荒い流れ、大小さまざまな波にもまれつつ、自分の位置を確かめ、全体の展望を得ようと努力している一人の抒情人の願望と思索と批評の書」と、裏表紙にある。
大岡信著の『肉眼の思想 現代芸術の意味』をほとんどを車中での待機中に、十頁余りを帰宅して読んだ。仕事が暇ならではで、書庫の奥から引っ張り出しての再読。初版は79年だが、吾輩が入手したのは90年。吾輩が創作活動を始めた頃だ。大岡氏の本は、いろいろ読んできたが、80年代後半に入手した『抽象絵画への招待』 (岩波新書)が、絵画については刺激的で影響を受けた。ポロック、クレー、ミロ、ヴォルス、デュヴュッフェ、フォートリエなどなどの作品を見て回った。89年の一月からは、ポロックの作品(画集)を横目に創作に励んだ。上掲書は、本書より早い時期の本。大岡氏の現代芸術への展望も変遷したのだと感じる。
いろいろ参考になることはあったが、それより大岡氏のレトリックを堪能させてもらった。
アイザック・ニュートン著『プリンシピア 自然哲学の数学的原理 第1編 物体の運動』 (ブルーバックス)を読みだした。
冒頭から面白い。ユークリッド『原論』を模したのか、定義から始まる。絶対時間、絶対空間、絶対運動、絶対静止。絶対運動と相対運動の区別の困難。絶対静止空間。力学の根底にある危なげな感じ。ユークリッド幾何学における平行線定理の危なげさ。
コロナ禍の影響で読書時間が歴然と増えた。せっかくなので、手を出すのを躊躇っていた本書を読みだした。本書は77年に刊行されたものを新書化。当時は垂涎ものだったが、高くて手が出なかった。高校生の時に読んでおくべきだった。まだ、物理、得意(のつもり)だったし。
← 『世界文学全集〈48〉トルストイ』 (1978年)
『世界文学全集〈48〉トルストイ 戦争と平和 Ⅱ』読了。全三巻のうちの二巻目。再読である。
題名「戦争と平和」。原題からすると「戦争と民衆」なんだって。主役は民衆。テーマもロシアの信心深い民衆を描くこと。貴族らは、要所要所でさりげなく民衆……百姓に救われている。が、百姓のことなど、眼中にない。百姓らはあっさり殺されていく。貴族らは、何の感懐も抱かない。踏み台んしている濃度や百姓と貴族とのその乖離が痛切、現実の重さを感じる。これを37歳から41歳に書いたなんて人間業じゃない。本巻ではロシアに侵攻したフランス(ナポレオン)軍との凄絶な戦闘場面の見事さが圧巻。恋愛沙汰もこれだけでも一級品。深く美しい。早速、最終巻へ。
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