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2020/04/12

パイプ車庫の屋根補修

Kusuze ← 幸田 文著『崩れ』(講談社文庫)「自然の崩壊に己れの老いを重ね、生あるものの哀しみを見つめた名編」「崩れ見てある記」と帯にある。

 今日もしっかり庭や畑仕事。もとは田んぼだった畑の草むしりをようやく終了。畑の土を耕し、コンポストで生ごみや雑草を溜め、一年かけて熟成した土を畑に撒いた。あと、パイプ車庫の屋根の補修。屋根はビニールシートなのだが、数年経つと傷み破けてくる。新しいシートを被せるわけである。一人でやると、なかなか面倒な作業である。ということで、本日も三時間の作業で、あとになって足腰が傷みそうで心配。ま、運動だと思っておく。

 幸田文著の『崩れ』を読了した。ほぼ車中での待機中に。相変わらず消費税不況とコロナ不況が我が業界も直撃している。政府の情けなさが際立つ。

 上記の帯文には前段がある:「山の崩れの憂いと淋しさ、川の流れの哀しさは捨てようとして捨てられず、いとおしくさえ思いはじめて……老いて一つの種の芽吹いたままに、訊ね歩いた崩れ。桜島、有珠山、常願寺川……瑞々しい感性が捉えた荒廃の山河は切なく胸に迫る。」
 本文には筆者が72歳であり52キロであることが何度か出てくる。昭和51年からの連載(『婦人之友』にて)。当時であれば、72歳というと、いまなら80歳は優に超えている。その年で思い立って自然の剥き出しの惨状に立ち会おうと思い立った。厳しい場所が多く、時には関係者に背負ってもらってまでも崩れの現場に近付こうとする。もう、なりふり構わず。その思いは何処から来るのか。身辺日常への神経の行き届いた叙述を得意とする作家が何故。昭和の作家で山の厳しさ美しさを愛でた人物は散見される。が、崩落や氾濫現場へ自ら出向き対面した作家は少ないのではないか。解説の川本三郎氏は、「山の奥の奥に姿を隠していてめったなことでは人の目に入らない崩れとは、実は幸田文にとって生涯でもっとも愛した人、父の幸田露伴のイメージそのものではないか」と穿った見方を披露されている。本書は、少女時代父に教育され、父の背中をずっと追いかけてきた作家「幸田文の、父への最後のオマージュといえるだろう」とも。
 幸田文のお墓は東・池上の本門寺にあるとか。吾輩が東京在住時代の最後の18年間暮らした大田区の集合住宅からは歩いて10分。知っていたなら本門寺を訪ねた際にお墓に対面したものを。

 昨日、新規に購入し設置した常陸のビッグドラム洗濯機。昨日はまず標準で洗濯。今日は、念願だった洗濯乾燥を試みた。時間はかかるがしっかり乾いていた。次は、ワイシャツの洗濯乾燥。皺が付かずに洗い上げられるか、試してみたい。

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