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2020/04/22

出社に及ばず

Nagai ← 柏原兵三著『長い道』(桂書房) 出版社の案内によると、「太平洋戦争末期、父の古里へ一人で疎開した少年。土地っ子の級長は手下どもを動員して、彼を除け者にしたり、献上品を出させたり、強制的に話をさせたり、さまざまな屈従を強いる。しかし、ついに魂をゆるがす暴力が発生して物語は最高潮をむかえる。洗練された都会の文化としぶとく完結した田舎の文化の衝突。疎開文学の最高傑作」とある。

 数年前、富山ゆかりの芥川賞作家(戦争からの疎開)ということで読んだ。本書が原作で映画にもなったし、井上陽水の曲がヒットしたことでも知られる。小説としても面白かった。疎開した地へツーリングした。ゆかりの場所を地元の方に訪ねたら、びっくりされていた。地元でさえ、忘れられつつある?
 拙稿:「柏原兵三著の『長い道』を読み始める」「柏原兵三・前田普羅の面影を求めて(上)

 昨日、出社しようとして車に乗ろうとしたら、バッテリー上がりだったことは既に日記に書いた。
 吾輩の会社はタクシー会社なので、今はコロナ禍で暇なのは分かっている。車が空いているだろうと、寄越してくれと配車室に頼んだら、寄越す車は1台もないと断られた。そんなに忙しいはずはない! 俺に自転車か歩きで出社しろというのか。朝の内は雨だったし。頭に来たので、休んでしまったのだ。なんて会社だ!

 山中伸弥さんが、ジョギングでは10メートル、散歩で5メートル、間を空けてと話しておられました。それくらい吐く息が飛ぶからって(ニュースにて)。ジョギング中、歩行中に吐く息の画像がテレビで映されていたけど(吐く息が画像処理されて可視化されていた)、生々しかった。それぞれ10メートル、5メートルってのが説得力あった。

 ちなみに、ソーシャルディスタンスの2メートルは、静止しての距離。駅の改札など、通勤中の場合、歩いているから5メートルが望ましい。
Rekisi ← 久保尚文/市川文彦/本郷真紹/深井甚三著『富山県の歴史』(山川出版社)「朝日貝塚,東大寺領荘園,浄土信仰と立山,一向一揆の攻防,五箇山,売薬・鏡磨……と,原始時代から現代までを県民の立場から叙述」

 トルストイの大作などを読んでいる。息抜きってわけじゃないけど、富山関連の本を並行して読んでいる。三冊目が本書。1997年頃に買って読んだので、再読。富山(北陸)は、律令制度が整う過程でも重要な地だったとか(蝦夷との戦いの最前線だったり)。東大寺との関りが深かったとか。継体天皇は北陸の出自だし。大伴家持の越中国(当時は能登の一部も越中だった)赴任は有名だよね。

 富山ゆかりの作家の作品、いろいろ読んできた。尤も、堀田善衛の場合、富山ゆかりの云々関係なく、今も読まれていい作家。素養があり、陶芸などへの眼識もあり(子供の頃から身近に観てきた)、社会を観る目も厳しい。ゴヤなど美術への造詣も深い。が、肝心の「広場の孤独」が読めない(電子書籍がある?)。昔、文学全集の中の一冊として出ていたのを入手し読んだ記憶がある。が、書庫で見付からなかった。

 この数年、バイクツーリングが楽しみ。県内各地の施設見学に月一度か二度ほど出掛ける。美術館を含め何処へ行っても、ほぼ独占状態(職員のほうが多い)! 3密したくても出来なかった。我輩の選ぶ場所がマイナーなのか。一応、富山の歴史散歩の本を参考に出掛けてるんだが。 と言いつつ、これは、コロナ禍の前の事情なので、今はもっと各地とも閑散としているかも。

Hime ← 庭のあちこちに生えてくる野草……雑草。やはり名前は知らない。いずれ名のある方とは存じますが。…と書いたら、読書メーター仲間に名前を教えていただいた。 ヒメオドリコソウなんですね。観てすぐ分かるって、いつもながら尊敬します。ほんと、さりげなく咲くなら野草ですが、はこびるので雑草ですね。……名前、どうやって覚えよう。樹木なら名札を付けるけど。

 新しい洗濯機が届いた。今ごろ買い物! 注文したのは2月上旬。配送の都合上、今に。まさか こんなに生活が逼迫するとは思いも寄らなかった。ただ、乾燥もできるのが助かる。

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