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2020/04/07

そこには私が居る

Himi2 ← この道の先。曲がりくねった長い道。人の道が森を引き裂いていくのか、深い森が道を呑み込むのか。一時間も停まっていたのに、車は1台も通らなかった。森の道は何処かへ続いている。迷っても先が見えなくても諦めない。どんなに淋しくても、そこには私が居る。私が待っている。

 今日は、いい天気だった。外出すべき用事は多々ある。確定申告もしないといけない。姉の家にもいかないと。ホームセンターへも行きたい。本屋へも。バイクを駆って富山の歴史巡りのツーリングへも行きたい。が、結局、庭仕事。納屋の中の枝葉の片付けと、表の畑の草むしり。これが相当な伸びようで、かなりの重労働だ。汗だくになり、シャワーを浴びた。ちょろちょろしか出てこないが、真冬の時期よりは寒さが和らいで、艱難辛苦のシャワーではなくなってきたのがちょっと嬉しい。

 休みの日の今日は、例によってトルストイとビッグヒストリーの二冊を代わる代わる読む。トルストイ、ひたすら感心する。どの細部も神経が行き届いている。戦争の場面、舞踏会の場面、登場人物の邸宅での様子、狼や兎の狩猟の光景、恋愛…誘惑の場面、いずれもそれだけでい篇の作品として成り立つような出来具合。

Hurui_20200407195901 ← 古井 由吉 著『半自叙伝』(河出文庫)「現代日本文学最高峰の作家は、時代に何を感じ、人の顔に何を読み、そして自身の創作をどう深めてきたのか――。老年と幼年、魂の往復から滲む深遠なる思索」

 古井由吉著の『半自叙伝』を読了。優れた作家の自叙伝。作家の悪戦苦闘ぶりがひしひしと感じられた。だが、読む順番を間違えた。吾輩はまだ、古井由吉の作品をわずかしか読んでいない。もっといろんな作品を読んでから再読、味読したい。

 昨日、車中での待機中に『金瓶梅(二)』を読んでいた。途中、「月は東に日は西に」なる文言が出てきたので、ちょっとメモ。
 与謝蕪村のこの句「菜の花や月は東に日は西に」は、詠まれた年代も月日もおおよそは推定されている。満月だったことも。この「月は東に日は西に」は、古来からの慣用句だったのか。本書にも(訳者の訳し方なのか)この文言が出てくる。後で調べてみたい。
 「月は東に日は西に」と来ると、直ちに連想するのは、柿本人麻呂の「東の野にかぎろひの立つ見えてかへり見すれば月かたぶきぬ」だろう。柿本人麿のこの歌も月日は絞られていそうだ。与謝蕪村は、柿本人麻呂のこの歌を意識していた……? 万葉集や古事記は読んでいた……?
 その前に、万葉集や古事記って、与謝蕪村の時代、普通に読めたの? 普及してた?

Kin ← 笑笑生著『金瓶梅(二)』(小野 忍/千田 九一訳 岩波文庫)「中国四大奇書のひとつとして知られる。明の万暦中期(16世紀末)に書かれた。(中略)物語の舞台は山東.時代は徽宗治下の15年間.西門慶という好色一代男を中心にして,世態人情,市民生活の万端をいきいきと写し出した」

 蘭陵の笑笑生作とされる『金瓶梅(二)』を読了。四大奇書のひとつとして知られ、明の万暦中期(16世紀末)に書かれた。徽宗治下の15年間の世態人情、市民生活を描いている。「タイトルの『金瓶梅』はストーリーの中心となっている3人の女性、潘金蓮、李瓶児、春梅(龐春梅)の名前から1文字ずつ取ったもの」であり、「『水滸伝』の 第二十三話から二十七話までの武松のエピソードを拡張し、詳細にした、『水滸伝』からのスピンオフ作品」(「金瓶梅 - Wikipedia」より)だとか。
 中国四大奇書のうち『西遊記』『水滸伝』『三国志演義』は、講談を基に編集された書である一方、『金瓶梅』は「一人の人物が緻密に構成して書き上げたという点で、中国の白話小説でも画期的なもの」だという。
 おおよそのことは、「金瓶梅 - Wikipedia」を参照してほしい。吾輩についていうと、『水滸伝』の途中、なにやら妖しげな、噂に名高い『金瓶梅』なる作品があるということで、かなりの助平根性でエロの極みを期待して手にしたが、やや……かなりがっかりした。ポルノ小説を期待した我輩が愚かだった。なので、全10巻のうちこの二巻目で頓挫させる。悪しからず。

Himi1 ← 昨日、仕事で富山県西部の山間部へ。農道のど真ん中に車を停めて撮影。里山風。お爺さんが一人 黙々と畑仕事。

 暇だー! ボクのパンツはヒマヒマパンツ~♪ 暇で悪いか! ヒマワリ~! お暇なら来てよね ワタシ淋しいの~♪ 暇っちゃうな~♪ 暇がフルヘッヘンドして ヒマラヤだ! 暇がフル回転した。ひまし油の指し過ぎだ。日増しに暇死に! 暇にマヒしてる。そのまんま暇死。暇~し 無観客~♪ 文鎮高暇だ。暇すぎて肥満になりそう!

(以上、昨日、車中での待機中、仕事が暇すぎてせっせと駄洒落作りした成果です!)

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