今年も苧環の季節到来
『集英社版 世界文学全集〈49〉トルストイ 戦争と平和 Ⅲ』 (1978年)を読み始めている。ふと、懐かしい(?)言葉に遭遇した。
それは、天手古舞……てんてこまい。フランス(ナポレオン)軍に襲われると、モスクワの住民らは逃げ惑う。ナターシャらロストフ家の面々も屋敷の家具や食器宝石などの貴重品の荷造りに天手古舞、というくだり。翻訳で天手古舞という言葉に久方振りに遭遇。ここ久しく目にしてなかったはず。意味はともかく語源が気になる。
調べてみたら、「語源由来辞典」によると、「「てんてこ」は祭囃子や里神楽で用いる小太鼓の音のことで、その音に合わせて慌しく舞う姿から「てんてこ舞い」と呼ばれるようになった。 一説には、男装をした女性が山車や神輿を先導をして舞った舞を「手古舞(てこまい)」と言い、「てこまい」が変化して「てんてこまい」になったとも言われる。」とか。擬音なのかな。ま、なんとなく予想通りか。
← 竹島 慎二【編著】『富山県謎解き散歩』(新人物文庫)「蜃気楼、立山連峰、黒部峡谷、越中売薬、五箇山合掌集落から、ホタルイカ、雷鳥、ます寿し、チューリップ、おわら風の盆まで。神秘の海、天空の楽園。越中富山は「天然の円形劇場」だ」。
以前、「富山歴史散歩」より情報は少ない。項目(頁数)自体少ない。物足りない、なんて愚痴めいたことを書いた。
ただ、改めてじっくり読んでいて、選ばれた各項目については、短文ながら過不足なく書いてあり、「散歩」では物足りなかったのが、やや解消した。
米騒動や横浜事件など、富山が発端(火元)となった事件も散見。室町時代、足利義材……のちに足利将軍となる人物は、管領細川政元により廃立され、従兄弟の足利義澄が新たな将軍に。いわゆる「明応の政変」。義材は越中の守護代の支援を受け、5年ほど富山に滞在し、のち越前、さらに周防の大内義興氏の庇護を受け再上洛、足利将軍となった。
← 苧環(小田巻)が今年も。一切、世話していない。それどころか、この植物は、晩秋からの手入れが大変。何故なら冬が近付くと、枯れるだけじゃなく、まるで藁(わら)のようになる。枯れて朽ちて藁が其処ら中に散らばる。始末に負えなくなる。さすがに、何年も付き合ってきたので、晩秋が近付くと、涸れ始めた葉っぱなどを思い切りもぎ取る。根っ子さえ残っていれば、翌春にはちゃんと芽吹いてくれる。繁殖(生命)力が強いのだ。(以下は、ある方のコメントへのレス:庭仕事はやむを得ずやっている吾輩。誰かに教わるわけでなく、試行錯誤でやってます。失敗が多い。苧環も気紛れで植えたら、丈夫で花も可憐だなと最初は喜んでいたのですが、案外と厄介な植物だと、数年に渡って丹精して思い知りました。勉強しないといけないですね。)
← 内庭の名の知らない木。昨日今日の強風に負けず、撓りながらも細長く高く。
昨日、庭仕事、やり過ぎ。天気がいいからって、張り切りすぎた。大半が草むしりだが、数時間蹲踞(そんきょ)……ウンチングスタイル。根っ子から引き抜く。前日の雨で土が重い。表じゃなく、普段やや手抜きのゾーンなので、草深い。根の張り方が半端ない。太い根が延々と張り、そこから細かな支脈が縦横に張り巡り、土壌に絡まっている。まるで古い絨緞を地面から引き剥がすよう。バリバリという音が聞こえてきそうだ。
夕食後に、この頃楽しみにしている、自作の梅酒のソーダ割りを一杯飲んだら撃沈。10時過ぎにあっさり寝入って、夜中に尿意で一旦目覚めたものの、また寝込み、3時半過ぎ起きた。今日は休みという気安さもあったのか、ほとんど本を読むこともなく寝落ちしたようだ。
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