小さな町でもいろいろ起きる
← 『世界文学全集〈47〉トルストイ (1978年)戦争と平和』(原久一郎/卓也訳 集英社)
『世界文学全集〈47〉トルストイ (1978年)戦争と平和』を読了。同じ本書での再読。
感想? 感想など書けない。ただ、ひたすら凄い作品としか云えない。第一分冊だけで、堪能。全編細部に渡って神経が行き届いている。これ以上、何を書くの! 徹底した求道者。国家から危険人物扱いされ弾圧されるほどの。奥さんを始め、まわりの凡人は理解できずに振り回され苦しんだのも無理はない。早速、第二巻へ。
草むしりしていると、思わぬ光景を目にすることがある。ある日、視野の端に人影が。見ると、地蔵堂の前に立って周囲をキョロキョロ。地蔵堂で拝んでいく人は折々観るが、その人は挙動不審。彼はやおらしゃがみこむと、格子の奥の賽銭箱に手を伸ばした。箱の下に零れる小銭を拾ってる。車や人の気配がすると、慌てて立って、格子の中の観音さんたちに向かって拝む……ふり。人が行き過ぎるとまた座って、格子の隙間から腕を突っ込んで。その繰り返し。小さな町でもいろいろある。
週に3度は草むしりなどの庭仕事をする我輩、やがてその男は常習犯であり、定期的に回っているらしいと分かってきた。回るコースも決まっているらしく、同じような方角から来て、務め(?)を果たすと、決まった道を歩き去っていく。お賽銭が溜まった頃を見計らって周回しているようだ。そうそう、時間も決まっているみたい。当時は我輩も体力があって、午前の決まった時間帯にせっせと草むしりしてたものだ。
午前中の散歩。お金も入るし、運動にもなるし……って、感心してる場合じゃないね。ちなみに、その後我輩は、このままでは我が人生は草むしりに明け暮れて終わってしまうと危機感を覚えた。庭の方々に砂利を撒き、防草シートを張ったり、悪足掻きの日々が続いた。お陰で、週に2度か3度の庭仕事……草むしりは相変わらずながら、精々一時間余りで済ませるようになっている。草むしり作業の時間帯も、昼過ぎに。相変わらずあの男は常習犯は罰当たりな散歩を続けているのだろうか。その真偽は分からないままである。
感染者を引き受け治療する病院。ナースへの偏見がひどいとか。ナースの子供は、幼稚園で隔離され、ひとりぼっちにされるとか! ひどい! ナース、頑張る気力、萎えるよ! これから医師やナースらに頑張ってもらわなきゃいけないのに。使命感だけじゃ頑張れない。応援しなきゃ!
医師やナースに頑張ってもらうには、彼らの家族への配慮を周りで考えることも必要のようだ。これは医療崩壊を避けるための、民間での協力につながるのでは。
← 古井 由吉 著『半自叙伝』(河出文庫)「現代日本文学最高峰の作家は、時代に何を感じ、人の顔に何を読み、そして自身の創作をどう深めてきたのか――。老年と幼年、魂の往復から滲む深遠なる思索」
古井由吉 著の『半自叙伝』を昨日、車中での待機中に大半を読み、残り十頁ほどを自宅で。仕事が暇。
東京在住30年だった我輩、東京の地名など土地勘は多少ある。本書を読んで、作家の生地……品川区旗の台近くと知って、勝手に縁を覚えた。旗の台に営業所があって、そこに12年余り在籍していた。そう言えば、港区高輪に10年近く住んでいた。近くの明治学院大には、島崎藤村が奉職していたとか。
車道の脇に人が立っていたら、車は一時停止して、人が渡るのを待つのがマナーだとか。ふむ。歩行者優先、人に優しい社会。理念は立派だ。しかし、横断歩道(のしるし)もないのに、車は止まるべきなのだろうか? 歩行者が横断歩道のない車道の脇に立っていても、渡るとは限らないではないか。誰か車が迎えに来るのを待っているだけかもしれない。せめて、手をあげて、横断する意思を示すべきじゃなかろうか。
車(運転手)側から頭に来るのは、車道の端に立って、俯いてスマホなど弄っている人の少なからぬこと。こっちが停車したのに、ボーと俯いたまま。横断歩道なんだから、渡るのだろうが、こっちだって仕事なのだ。何事にも常識ってものがある。お互い様こそが常識なのではないか。車道の端に人が立ったら車は止まれ。こんなことを立派なマナーとして喧伝するなら、ドライバーだけじゃなく、歩行者にも渡るとは際には手を挙げて、横断歩道を渡る際には、スマホは使わないなど、一定のマナーを教育すべきだろう。
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