「星屑から生まれた世界」に痺れる
← ベンジャミン・マクファーランド 著『星屑から生まれた世界 進化と元素をめぐる生命38億年史』(渡辺 正 訳 化学同人)「かのグールドは偶然性にとらわれ,生命のテープを再生しても人類(ホモ・サピエンス)が現れる可能性はゼロに近いとみた.けれど著者は,生物が使える元素は地球の地質史が決めたため,何度テープを再生しても,進化はほぼ同じ道をたどると主張する」
ベンジャミン・マクファーランド 著の『星屑から生まれた世界 進化と元素をめぐる生命38億年史』を本夕、読了。
化学の視点から見る宇宙史、生命史。
「免疫にからむ遺伝子の一部をネアンデルタール人からもっとも多く受け継いでいるのは日本人ーーを、2016年2月にドイツの研究者が発表した」という一文に遭遇。調べてみると、以下のデータが見つかった:
「最もネアンデルタールに近いのは日本人? 免疫システムに残る人類の歴史」(山下祐司)
この一文には、「多くの人を悩ます花粉症。その原因は免疫システムの暴走だが、免疫システムの一部がネアンデルタールからの「プレゼント」だと判明した」とある。「ネアンデルタール人由来のTLR1とTLR6、TLR10遺伝子を最も多く持つのが日本人。どの集団よりも高く、約51%が持っていた」というのだ。
高校時代から苦手な化学。しかし、本書の一貫したテーマが、「かのグールドは偶然性にとらわれ,生命のテープを再生しても人類(ホモ・サピエンス)が現れる可能性はゼロに近いとみた.けれど著者は,生物が使える元素は地球の地質史が決めたため,何度テープを再生しても,進化はほぼ同じ道をたどると主張する」とある以上は読まないと。吾輩、書店ではこの「星屑から生まれた世界」という題名が我が目(ハート)を射た。ユニークな記述が続き、面白かった。
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