炭素が生命を生み ケイ素が鉱物を生んだ
← 黄色の水仙に負けじと、周りが淡い黄色の水仙もあちこちに。真向かいの家の庭の白木蓮の蕾がはち切れそう。今夜からは雨なので、次の晴れ間にも開花となるかもしれない。我が家の裏庭の木蓮の様子はどうかな。
石川県輪島市で震度5強の地震。まさに丑三つ時の2時18分。富山も久々の震度4。我輩は、1時頃に寝入り3時半に尿意で目覚め。地震での揺れは全く感じず。たまたま眠りの一番深い頃合いだったようだ。天気情報を見ようとテレビをオンにして「輪島市で震度5強」との画面の表示で知った。5強だとかなり揺れはひどいはず。被害情報は明るくなってからか。
東京在住30年、関東の地震の多さを知ってます。富山に帰郷して、いかに富山が地震の少ない地域かと実感しています。輪島市の被災情報、徐々に報じられています。一部、断水の可能性も、とか。
マリーズ コンデ 著の『生命の樹: あるカリブの家系の物語』 (平凡社ライブラリー) は、読みさしだった。他の本に掛かりきりで、それでも僅か数日ぶりに読み出した。もう、登場人物が??に。人物紹介なんてないし……というか要らないくらい人物数は少ないようなのだが、我輩、ここは何処、あなた誰?になっている。入院中もせっせと読書してたのに。まだ、麻酔が頭に残ってるのか?
← 今日も買い物後、庭仕事を一時間余り。昨日のやり過ぎに懲りて、長靴も手袋もせず、買い物姿、素手サンダルで。十数年前に倒壊した杉の木が裏の小道脇に横倒しに。さすがに朽ちてきて、トングで突っつくと、バリバリボロボロ剥がれる。巨木だったので、剥がし破砕するだけでは、破砕し尽くすにはかなりの時間を要しそう。画像、庭先の水仙。あちこちに水仙群が。
ベンジャミン・マクファーランド 著『星屑から生まれた世界 進化と元素をめぐる生命38億年史』(渡辺 正 訳 化学同人)を読み始めている。
地質の六元素、つまり酸素O、鉄Fe、カルシウムCa、マグネシウムMg、アルミニウムAl、ケイ素Si。「六大元素は地震の予測にも役立つという。6元素のうち2個(カルシウム、ケイ素)とナトリウムNaのイオンが、大地震の数か月前から地下水に増える。力のかかった岩盤にヒビが入ると、その3元素が地下水に溶け出すから」(p.66)だとか。初耳。これって専門家の間では常識?
炭素Cが生命を生み、ケイ素Siが鉱物を生んだ。…………過去46億年のうちに鉱物の種類が約250から4000以上に増えた。生物ばかりか鉱物も、数十億年かけて進化してきた。
化学は高校の時から苦手で敬遠してきた。素粒子論や宇宙論に魅入られたからね。ほとんど初めて化学屋の本を手にして、蒙を開かれる気がする。
← 中島 敦 著『ちくま日本文学012 中島敦』 (ちくま文庫)「ゆるぎなく美しい文章で知的に構築された世界」
『ちくま日本文学012 中島敦』を今朝読了。夭逝した作家。高校の教科書で初めて接した。印象に残り、その後、文庫本などで繰り返し読んだ。古今東西の古典から最新の文学まで渉猟した。幅広い教養を持つ作家は、現代日本にだっているだろうが、漢文漢詩も含めてとなると、限られるのではないか。志向したかどうかは分からないが、稀代の知識人になった。その上での作家活動。どのような表現を目指すか、素養があるだけに悩んだのではないか。それでも独自の文学を形成していった最中に病を得た。文学活動は病魔との闘いでもあった。彼は日本人では珍しく植民地文学を開拓した。あとに続いた作家がいたのかどうか知らないが、自らが植民地支配の立場にあることを自覚しつつ表現を試みた。
今では吾輩は、中島敦の亡くなった年よりずっと年上になっている。が、年齢を超えて素晴らしい読書体験となった。
← 冬の間、色気の少ない我が庭を孤軍奮闘とばかりに彩ってくれていた山茶花が影が薄くなり、代わって赤紫や淡いピンク色の椿が鮮やかだ。庭を歩くと、サツキなどの間に埋もれて、小さな椿までが何本か育ってきている。案外、繁殖力、強いんだね。
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