入院中の呟きあれこれ

　←　二宮敦人／著『最後の秘境　東京藝大―天才たちのカオスな日常―』（新潮文庫）「　卒業後は行方不明者多発との噂も流れる東京藝術大学。楽器のせいで体が歪んで一人前という器楽科のある音楽学部、四十時間ぶっ続けで絵を描いて幸せという日本画科のある美術学部。各学部学科生たちへのインタビューから見えてくるのはカオスか、桃源郷か？」

　本、３冊持参したのに、売店でつい衝動買い。芸大なんて縁なき世界。……そう言えば、大学のサークル仲間の一人、卒業後、芸大に。クール奴だった。何の科目でだったのか。芸術志向なんて、つゆほども匂わせなかった。哲学や音楽、芸術談義に明け暮れる我輩たちを呆れ顔で見ていた？ その後の消息は全く不明。生きてるのか？
　結局、手付かずのまま、持ち帰ることに。車中の友にするつもり。

　刑事モノ小説やドラマで、上司に歯向かったり不祥事を仕出かした警察官を左遷する先が往々にして運転免許センターだよね。そんな扱いでいいの？
　小説だからって勝手なこと書いていいわけない。左遷で地方の署へってのも、気に食わない。地方は左遷……盥回しの人で成ってる？ 作家やテレビ局だけじゃなく、みんなが都会志向なのかな。

　入院しててテレビ(ニュース)見てない。大きな事件とか気になる。

　入院。病室や今後のことを案内してくれたナースさんの名前。高校から大学の教養課程まで一緒だった当時の友人の名前と同じ。珍しい名前なので、ちょっと驚き。学生時代以来、同じ名前の人には会ったことがないし、テレビその他でも目にしたことはない。もしかしたら、親戚か？ そう言えば奴、ネットで顔を見た。世界的な機関の事務職？

　入院中。手術後。四人部屋。一つは空き。ナース(？)が夜中、見廻りにくる。他の患者二人に声かけしてさっさと立ち去っていく。これで２回パスされた。嘔吐したもの持ち去ってほしい。代わりの容器ほしい。不意に起こる嘔吐の発作。準備だけはしておきたい。我輩、まだ元気がなくて声が出ない。ナースコール？ 見廻りに来るっていうから待ってたのに。