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2020/03/03

親族の立ち合いで

Kouryo4 ← ディケンズ 作『荒涼館 (四)』(佐々木 徹訳  岩波文庫)「 レトリックを駆使し,ユーモアと批判を込め,英国社会全体を描くディケンズ芸術の頂点」とか。

 消費税不況に追い打ちをかけている新型コロナウイルスの恐怖…猛威。姿の見えない敵。
 たがためか、仕事 暇! 町中に人影も車も疎ら。お陰で(悲しいことに)読書が捗る。というか、面白い。車中に持ち込んだ、ディケンズ 作の『荒涼館 (四)』(佐々木 徹訳  岩波文庫)である。 あと350頁、読み終えるのが惜しい。チビリチビリ読んでいく。

 明日は、麻酔科の先生による麻酔の説明と、泌尿器科の先生による手術の説明。姉の立ち合いで。親族を立ち会わせての説明だなんて、よほど症状が深刻なのだろうか。

 AIの発達と社会への浸透が世界をどう変えるか。ある意味、答えは既に出ている。それも歴然と。その最たる象徴は、GAFA(望むならRを含んでもいいけどさ)。GAFAが世界の仕組みも経済をも采配する。中国などのITが一角に食い込むだろうが。権力も情報も利益も(税金を払わないし、労働者への賃金は最小値へ一途)独占する。GAFAは国境を超えた存在になりつつある(既になったのか)。AIで社会が便利になる、コンビニでの支払いがレジフリーになる。
 家事が機能的になる……一見すると良さそうだけど、 経営者(GAFA)側からすると、ヒトを上手く機能的に容易く徹底管理しやすくしていくことを意味する。食慾や性も含め下半身支配と独占は想像を絶するレベルに。現下においてテロとは国家に抗う民族や宗派の抵抗活動を意味している。今後は、GAFAに対する抵抗活動がテロとして指弾されていく。但し、国家もだがGAFAにしても、大多数の人民は生かしておく。圧倒的多数の最底辺での生存と経済活動はGAFAの利益と生存に繋がるからだ。今後は、愛国心ではなく愛GAFA心が醸成されていく。その絆は反テロとの闘い。特異点(シンギュラリティ到達)の日は近い?
 付け加えるなら、GAFA(R)などの肥大化は、人間の創造力(想像力もか)の衰退にも繋がる。有能な人物はみんなGAFAへ。GAFAに対峙する創造の芽は早期に潰されるか吸収されていく。起業する人も減っていく。GAFA成って精気なき民の、長々とした列が続く。
 現実に、既に一夫多妻社会に移行している、少なくともその兆候は現れているのでは? 結婚できない、結婚できても子供を作れない、育てられない中、カネのある連中が方々で不倫し、父なし子を女性が懸命に育てる。悲しい現実。そのうち公然の秘密になるのかな。大多数が最底辺で生きるのが当たり前になれば、大多数にはその現実に甘んじるしかない。今の趨勢が続くなら、ですが、押し止める手段があるのかどうか。
 多くの男性は、VRの相手で自己充足する。草食男子でさえなくなる。一方、多数の女性と人生を謳歌する特権者たち。こうした兆候は現れ始めているのでは?
「食慾や性も含め下半身支配と独占は想像を絶するレベルに」と書きました。性欲が廃れるとは思っていないので。VRも含め、国家が、あるいはGAFAが人々に身の程を知る自己充足を提供するのでしょう。性さえも監視下に。
 小さな幸せを追い求める羊たる大衆は安泰だろう。但し、何も(GAFAの利益に反するようなことは)考えなければ、ですが。GAFAは、立派なことをやるかもしれないし、自らを優れた存在たることを誇示する。ただ、税金を納めることはしない。自分たちが余程上手くカネを使うと思い込んでる。
 連想しがちなのは、映画『ブレードランナー』やジョージ・オーウェルの「一九八四年」とか。GAFAの支配は、エリートだろうが、一般大衆だろうが、出口なしでしょうね。洗脳されて、これ以外の世界が想像できなくなる。
 

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