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2020/03/16

芸大生は何故かサンバ好き?

Yuki_20200316202501 ← 朝、雨。予報では午後、雪。まさか、ま、山のほうには降るかもね、って思ってたら、今朝からの風雨で散った落ち葉拾いや草むしりに加え、倒木となり庭の隅に横たえてある杉の幹の破砕作業。十数年の月日が朽ち果てさせて、トングで突っつくとボロボロ崩れてくる。なので、折々運動を兼ねてトングで削り取り、コンポストに投棄したり、庭木の堆肥になればと、表からは見えない木々の根元に撒いている。そんな庭仕事の真っ最中に雪。小雪なら構わず続けるけど、降り方が激しく、作業中止。まだ、長時間の作業はダメだと、天の配慮かな。

800pxflashpacker_connect__cano_cristales ← ベンジャミン・マクファーランド著の「星屑から生まれた世界」より。南米コロンビアのカーニョ・クリスタレス川、通称「虹(五色)の川(River of Five Colors)」一番目立つ赤紫はマカレニアという水草が出す。雨季の直前、川の水位が下がって太陽光が植物を繁茂させ、マカレニアは真っ赤に見える、とか。 (画像は、「Flashpacker Connect - Cano Cristales .webp - Wikipedia」より)

 今日は読書三昧とまではいかないが、我輩らしく読書と居眠りに終始。ベンジャミン・マクファーランド 著『星屑から生まれた世界  進化と元素をめぐる生命38億年史』(渡辺 正 訳 化学同人)と、マリーズ・コンデ著の『生命の樹 あるカリブの家系の物語』(管 啓次郎訳 平凡社ライブラリー )との二冊を交互に読んでいた。
 前者は、「進化と元素をめぐる生命38億年史」を化学者の目線で解き明かす本で、類書にない説明が面白い。全ては化学であり化学反応で解き明かせえる。多くの元素がイオン化したり、イオンを介して結合離散を繰り返す、その舞台がこの宇宙なのだろう。
 後者はカリブ海の島の出身者らの稀有なのか、彼らにとってはヴァリエーションのある数奇な人生の一つの綾に過ぎないのか、とにかく、日本人には書けない重厚な作品。

101231_xl ← 二宮敦人/著 『最後の秘境 東京藝大―天才たちのカオスな日常―』(新潮文庫)「各学部学科生たちへのインタビューから見えてくるのはカオスか、桃源郷か? 天才たちの日常に迫る、前人未到、抱腹絶倒の藝大探訪記」 

 二宮敦人著の 『最後の秘境 東京藝大―天才たちのカオスな日常―』を読了。昨日の車中での待機中に読み始めたのだが、大半を仕事時間の中で読み、残りの数十頁は帰宅してから。
 芸大生は何故かサンバ好きってのがうれしい。芸大祭も締めはサンバ。カオスが好きなんだ。実は我輩、東京在住時代最後の数年は、サンバチームのメンバーだった。ただのスタッフメンバーだけど、浅草サンバカーニバルのバレードでも、山車を引いていた。サンバの狂乱が好きなのだ。まるでアートのセンスのない吾輩だが、ほんの少し共通性を感じて嬉しい。
 ピアノやヴァイオリンなどを幼少の頃より習ってきたプロ志向の音楽系と、油絵や彫刻などのアート系での学生の気質や雰囲気がまるで違うことに、なるほどと妙に納得。
 入学試験はどうやっているのか、ちょっと疑問だったが、学科は最低限問われるが、実技重視で、実技が抜群だと学科試験の劣位を補えるってのは、納得だった。とびぬけた才能を若くから示す、そんな人たちの発想法も生活も違うんだね。
 ところで、彫金など職人気質の学生もいることに心強い思いをした。

 

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