久しぶりに二千円札に遭遇
← 浅間茂 著『カラー版 虫や鳥が見ている世界―紫外線写真が明かす生存戦略』(中公新書)「虫や鳥は紫外線をも見ることができる。では虫や鳥には、世界はいったいどう見えているのか? 著者は紫外線カメラを自作し、動物や植物を撮影。そこには驚きの世界が広がっていた――」。
浅間茂 著『カラー版 虫や鳥が見ている世界―紫外線写真が明かす生存戦略』を読了した。先月、読んだ実重重実 著『生物に世界はどう見えるか 感覚と意識の階層進化』(新曜社)に続くもの。本書では紫外線に特化している。生物(細胞)には致命的に有害なはずの紫外線を転用して生命体の生存戦略に組み込んでいく、生き物たちの知恵の凄さ。メラニンなどの色素を作りだす驚異。体表を構造的に変化させて独特な光沢を生み出し、生存に活用する戦略の巧みさ。人間は紫外線を避けるしかないが、こうした動植物たちの知恵を活用させていただいている。
今日も書店へ。先日、買い物リストを手に買いに行って、店舗在庫がなかったもの5冊は予約。それらが届いたというので。驚いたのは、先日というのは、12日、14日に届いたと連絡。二日で!
この頃、体力の減退を実感している。仕事からは真夜中過ぎの一時過ぎには帰宅している。軽い食事の後、だらだらしても3時前には就寝。が、朝…昼前には起きる……のだが、体は頭も含め未だ起きていない。買い物に出かけたり居眠りしたりして、それなりに本を読めるかなと感じるのは夕方近い五時前後か。それから七時過ぎまでの二時間だけ、読書が進む。ホンの数年前は、明けの日でも庭仕事できたのに。
先日、二千円札を手にした。客から。久しぶり。何年振り。そういえばあったよなー。
[本の森で迷子]
今でこそ少しは本を読むようになっているし、本のない生活は考えられなくなっている。が、我輩は本の虫ではない。というか、本を読むことに後ろめたさの念さえあった。高校時代、図書室に入ったことがあったろうか? 図書室をチラッと覗いたことがあったような。数千冊の書物。無縁の世界。大学生になって、図書館なる建物に足を踏み入れた。凄い、凄い、どこまで行っても書架が並ぶ。分厚い古い本がびっしり詰まっている。これらの何れもが誰かの手垢がついている?
大学生になって3年目か4年目の頃、ある学生運動のリーダーのことが紹介されているパンフレットだったかを目にした。彼は高校生の頃、高校の図書室の本を全て読んだとあった。嘘だー、そんなことありえない。が、少しは世間が広くなって、とんでもない奴が世の中にゴロゴロいると知った。日に数冊読めば、年に千冊。3年で数千冊。高校の図書室くらいなら(子供の頃からの蓄積もあろうし)読破したとしても、ありえないことじゃない。さて、では、大学の図書館はどうだ? 我輩には論外として、そうした奴等は読破を志すのだろうか。
ま、鑑識眼も専門や嗜好もあって、読むジャンルも限られる……というより眼中にない本(ジャンル)も決まってきて、制覇すべき、制覇したい方面も定まってくるとは思うのだが、それも凡人の狭い常識に過ぎない。世界は広い、広すぎて際限がない。本という形に凝縮された世界に限っても、そのほんの一端にすら、触れることができるとは思えない。分け行っても分け行っても頂きは遥か。ささやかながらの読書歴を重ねてくると、最早、自分の嗜好や世界は自分だけの隘路を踏み迷っているようで、後戻りは勿論、前進も難しい。
そもそも、いったい全体、どっちが前だ。後ろって、どちらを向けばいい。迷い児? 迷ってる。ただ、唯一ありがたいのは、読書(本)の世界は周り中にあること。どっちに向かったって本を読む仲間がいるし、どんな珍しい、誰も読まなくなったような本でも、誰かしら手にしている。手垢が付いている。この細く曲がりくねった道にも仲間や先人がいる。そもそも、本を書き作った人がいたのだ。
[冬の朝の光]
仕事柄、朝は早い。目覚ましは6時半にセットしてあるが、これは出掛けるギリギリの刻限。5時半までには起きるようにしている。食事を用意し(朝はほとんどレンジでチン)、持参するお茶も用意(ペットボトルに自作のお茶を詰める)、仕事着も用意。晩秋ともなると、いざ仕事へと玄関に向かう時間には玄関も外も真っ暗。手探りで慎重に靴を履く。夜明けの一番遅い時期を乗り越え(← 大袈裟な表現じゃない、実感である)、1月の終わり……2月半ばとなると、6時半の外は白々し始めていることが、玄関のドアの曇りガラス越しにも分かる。
この呟き、ここにもナイスをしてくれている誰かさんの呟きに触発されて書いたもの。日々同じ時間に仕事に出かける。だから日々の朝の様子の変化に敏感です。段田暗くなる晩秋から初冬。真っ暗な真冬。次第に明るみが増していく時期でもある真冬。冬来たりなば春遠からじ。もう間もなく冬が終わる。ただ、年々、越年……越冬がきつくなる。
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