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2020/02/28

一難去ってまた一難

Kouryo3 ← ディケンズ 作『荒涼館 (三)』(佐々木 徹訳  岩波文庫)「 生死の淵から生還したエスターを待ち構える衝撃の数々.鏡に映る変わりはてた容貌,「母」からの思いがけぬ告白,父のように慕うジャーンダイス氏の求婚」

作家の古井由吉さん18日死去 「内向の世代」の代表:朝日新聞デジタル 」なるニュースを病院に持ち込んだ朝刊で知った。大江健三郎も激賞する作家。機会を作って改めて読み返さないと。

 ディケンズ 作の『荒涼館 (三)』を読み始めた。全四巻の本作品を仕事の日は百頁、休みの日は150頁ほどと、淡々と読み続けている。名作だとは思うが、いかにも19世紀前半の作家という感が強い。作家が書きたいことをたっぷりと書き込む。ジャーンダイス対ジャーンダイスこそが本作のメインテーマ。不毛の極みのような底なし沼の訴訟地獄。生き血を抜かれ干乾びていく人々。カフカの城を思わせる、姿は見えるようであり、すぐにも辿り着けそうに感じるのに決して辿り着けない結審という幻想。

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2020/02/27

ベストタイミング

Loop_20200227204201 ← ダグラス・ホフスタッター 著『わたしは不思議の環』 (片桐恭弘/寺西のぶ子 訳 白揚社)「認知科学の大家でありベストセラー作家でもある著者が、自身の知見と経験をすべて注いだ新たなる知の金字塔。これぞ本物の読書体験!と言えること間違いなしの、知的な歓びが詰まった一冊」

  今日、月に一度の内科医院へ。糖尿病などの経過などは順調に推移していよう。だが、2月5日の検診で尿鮮血。で、採尿しようとしたら、真っ赤な尿が。しかも、血の塊までもが。よりによって、通院の採尿の際に出るとは。看護婦さんたちが(内心の動揺を抑えつつ)慌ただしく動き出す。先生に急遽、明朝の入院(手術)を言い渡された。
 ショック。だが、検診の際に看護婦さんから尿鮮血だと言われた時点で覚悟していたのだ。むしろ、採尿で何もでないと、手当てが遅れるわけで、今日、再度尿鮮血となったのはベストタイミングだったのだ。

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2020/02/26

へそ曲がりの大腸のせいなのか

616ccf47 ←「堤真一×アメリカ 謎の古代遺跡~先住民 3000年の記憶~」を録画で観た。北米先住民の巨大な古代遺跡に驚嘆。機会を設けて、北アメリカの古代遺跡について調べてみるかな。

 でかけるのが億劫で、冷凍庫に2年ほど放置したままの野菜と、やはり2年ほど買ったまま放置したままのカレールーでカレーモドキを作った。ライス抜き。ルーの量が分からない。適当に入れたら、辛い!
 出かけるのが億劫とは言っても、午前中は歯医者さんへ。帰りに仕上がったクリーニング(ワイシャツ)を引き取って帰宅。帰宅直後、軽く庭仕事。

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2020/02/24

買い換えるか粘るか それが問題だ

 今日は晴れ。気温12か13度。洗濯日和。今年初めて外干し。うれしい! 気分がよくて、午後、ちょっと庭先のコンポストに生ごみなどを捨てに行った際、つい、落ち葉拾いを始めてしまった。一昨日の風雨で木の葉が舞って、茶の間から眺めても気になる。
 始め出したら止まらなくて、部屋着のままで一時間余り庭仕事。まだまだやることが多いのだが、この頃、明けの日の疲れ具合がひどいのと、読書に生活の比重を重く置いているので、積読が増えていることもあり、外仕事がおろそかになりがちだ。

 我が愛車、新車で買って10年目。買い換えるか、粘るか、それが問題だ。
 千葉の新型肺炎感染の女性が富山を観光 バスツアー運転手など濃厚接触者を検査。翌日、関係者の検査結果、陰性だったとか。

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2020/02/22

物質の内外の階層性

Iwase ← 快晴微風。昨日、仕事で富山市の岩瀬浜近くを通った。せっかくなので車を浜近くの駐車場に停めて、砂浜から立山連峰を。もう少し波打ち際近くに立てば、海越しの立山連峰が楽しめる。 

 今日富山は風雨。天候にめげて、買い物へも行かなかった。食料などが不足気味だし、明日、仕事に持参する間食(車中での非常食)がない。急場しのぎで、冷蔵庫の残り物のバナナ、ミカン、蒲鉾、カロリーメイト(チョコレート味)などを用意した。
 本日の昼食は、配達されてくる豆腐があるので麻婆豆腐、夕食は野菜ラーメンで済ます。
 野菜は一昨日スーパーで買ったパック入りのイタリアサラダ。ドレッシングをかけて食べるのも億劫なので、ラーメンにぶっ込む。ラーメンの汁で味付けされた野菜だと、野菜嫌いの吾輩も口にしやすい。
 あとは、牛乳やミカンで物足りなさを補う。明朝の食事は、電子レンジでチンのご飯と納豆、モズクなどで誤魔化す。

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2020/02/20

「生誕110年 中島敦展」へ

Atusi ← 【企画展】「生誕110年 中島敦展」(高志の国文学館)「中島敦の生誕110年を機に行う本展では、中島の短くも起伏に富んだ人生を「旅」と捉え、県立神奈川近代文学館で開催された特別展「中島敦展 魅せられた旅人の短い生涯」を再構成して紹介」

 雨の心配があったし、帰りには買い物もしたかったので、車で外出。 中路亜敦展とあっては、観ないわけにいかない。高校の教科書で中島敦を知った。孤高の作家。夭逝。中島敦は、日本ではカフカを早くに評価し、スティーブンソンと交流した。先日、本を買いだめしたのに、図録や中島敦の本など、また何冊も買ってしまった。

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2020/02/19

その瞬間を垣間見る

Island ← 雪の原にポツンと小島……。17日の夜半過ぎ、18日の未明に降り出した雪は、朝方には富山をすっかり雪景色に変えててしまった。凍間の積雪は12センチほど。今回は15センチ余りか。幸い、18日の日中は気温が5度ほどになり、陽光の恵まれる場所の雪はみるみる融けてくれる。…逆に日陰だと吹き抜ける風が強かったりすると、融けづらい。屋根からの落雪は今日19日の晴れを以てしても消すことはできない。

 今日も歯医者さん。まだ先は長い。来週も治療は続く。
 今日は昨日の雪模様とは打って変わって晴れ。外出日和。だが、午前は歯医者、お昼は洗濯を二度、回覧板手配、そして何と言っても昨日の徹夜仕事の疲れをひたすら抜くことに徹した。例によって読書に集中できるようになるのは夕方五時過ぎ。情けない体だ。

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2020/02/17

モミジバフウの実 ツワブキの綿毛

Konomi ← 富山市の岩瀬浜近くの運河沿いの街路樹の袂にて、不思議な形の物体を見かけた。木の実……かな? 読み友さんによると、ポプラの木の実ではという意見もあったが、どうやらモミジバフウの実らしい。

 昔、団地の隣に住んでいた女性が夢に出てきた。何かの用事があって、隣室のドアを叩こうとしたら、ドアの隙間から仲が覗ける。何か観てはいけないような雰囲気。でも、真面目というか、内気な吾輩は失礼かなと覗くのは自制。彼女は出てきて……それとも部屋の中に入って。あれこれお喋り。気が付くと、彼女は吾輩に体を預けるようにしている。いい雰囲気。もっと密着して……。

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2020/02/15

久しぶりに二千円札に遭遇

102539 ← 浅間茂 著『カラー版 虫や鳥が見ている世界―紫外線写真が明かす生存戦略』(中公新書)「虫や鳥は紫外線をも見ることができる。では虫や鳥には、世界はいったいどう見えているのか? 著者は紫外線カメラを自作し、動物や植物を撮影。そこには驚きの世界が広がっていた――」。 

 浅間茂 著『カラー版 虫や鳥が見ている世界―紫外線写真が明かす生存戦略』を読了した。先月、読んだ実重重実 著『生物に世界はどう見えるか  感覚と意識の階層進化』(新曜社)に続くもの。本書では紫外線に特化している。生物(細胞)には致命的に有害なはずの紫外線を転用して生命体の生存戦略に組み込んでいく、生き物たちの知恵の凄さ。メラニンなどの色素を作りだす驚異。体表を構造的に変化させて独特な光沢を生み出し、生存に活用する戦略の巧みさ。人間は紫外線を避けるしかないが、こうした動植物たちの知恵を活用させていただいている。

参照:「『カラー版 虫や鳥が見ている世界―紫外線写真が明かす生存戦略』/浅間茂インタビュー|web中公新書

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2020/02/13

『わたしは不思議の環』とプルーストと

Sazannka_20200213203101  ← 内庭の惨状。昨夜の風雨で。幸いというべきか、風は庭のほうに吹いたようで、生け垣の向う側を走る車道には、山茶花の花びらはあまり散ってない。ただ、カネのなる木が風雨に倒されてしまった。憐れで画像を載せる気になれない。

 庭の入り口に鎮座している梅の木。枯れてしまったのか、ちらほらどころか、全く花が見えない。近所の梅の木は、梅は咲いたか~♪ と唄いたくなる咲きっぷりなのに。

 今日も歯医者へ。予約していた時間通りに行ったら、待ち時間なく呼び込まれた。持参した本を1頁も読むことなかった(本はあれば安心ななのだ)。が、中に入ってからの待ち時間が長い。患者が入れ代わり立ち代わりだから? ま、気長に待つしかない。

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2020/02/12

『荒涼館』など本の買い出しへ

Image_20200212211001 ← ヴラジーミル・ナボコフ著『ナボコフの文学講義 〈上〉』(野島秀勝訳 河出文庫) 「世界文学を代表する巨匠にして、小説読みの達人ナボコフによるヨーロッパ文学講義録」とのことだが、彼に日本の文學作品をも論評してもらいたかった。ナボコフの鑑識眼に叶う日本の作品はあるのか、あるとして何なのか。気になる。 (画像は、「紀伊國屋書店ウェブストア」より)

 雨の心配もないし、それほど寒さもきつくないので、バイクを駆って書店へ。本の買い出しである。サイエンス系の本と文学関連。その中に、急遽、ディケンズの『荒涼館』を追加した。理由は下記のとおりである。『デイヴィッド・コパフィールド 』など、どれも大作だが、『荒涼館』も負けず劣らず。読めば、本年のトピックになるかも。

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2020/02/11

ドラム式洗濯乾燥機を注文

Sabtu  ← トニ・モリスン著『「他者」の起源 ノーベル賞作家のハーバード連続講演録』 (森本 あんり/荒 このみ訳・解説 集英社新書)「過去の白人作家たちが作品に隠蔽した人種差別を暴き、その欺瞞を鋭く突きながら、一方で自著の解説と作品の仕掛けも大胆に明かしていく」

 今年2度目の銭湯(風呂)へ。湯舟にどっぷり。体重、前回は76.1キロ、今日は76.6キロと、微増。調べてみたら、一月は一度も銭湯に行って(入浴して)いない。消費税のアップで生活防衛。それが銭湯にも現れている。

 今日、「ジャパネットたかた」の、この日限りという大々的なCMに、つい、日立のドラム式洗濯乾燥機の購入を決心注文した。安くしたとはいえ、我輩には高い買い物。洗濯が楽になり、何と言っても乾燥(干す作業)が楽になりそうなのが、ポイント。実際、脱衣所暖房機を買ったが、洗濯物を乾かすのに時間がかかり、結局、今はエアコンの下にぶら下げるという従来の方法に戻ってしまっているのが実情。
 問題は、商品が届くのが4月3日になる点。先は長い。

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2020/02/09

まだ間に合ううちに

248884 ← 内田 百閒著『東京日記 他六篇』(岩波文庫)「日常の中に突如ひらける怪異な世界を描いて余人の追随を許さない百間文学」

  内田百閒作の『東京日記 他六篇』を読了した。車中で慌ただしく読むのは本書には相応しくなかった。

「東京日記」などいずれも傑作とされているようだが、「柳検校の小閑」が特にお気に入りだった。読んでいて、創作とは思わず、あれ、内田百閒って、盲目だったっけと慌てて確認したほど。目の不自由な人の、音や気配に敏感な生活ぶりが生々しく感じられた。「日常の中に突如ひらける怪異な世界を描いて余人の追随を許さない」百間文学の粋を表している作品ではなかろうか。

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2020/02/07

瞬間湯沸かし器シャワー!

Yuki ← 富山、一晩であっさり雪景色。積雪10センチ余りか。山にはもっと降って、富山県での冬の国体開催に望みが出てきた。もっと降れー、山に! 本日は晴天なり。昨日も、今夜からも雪なり。つららっちゃってます。

 お昼過ぎ、髪(頭)が痒くて、シャワーを浴びようとした。裸になって、さてお湯加減はと、カランを回したら、お湯が、水が出ない。慌てて脱衣所に出たら、暖房が……停電。そういえば、工事がなんとかというビラが入ってた。でも、電気じゃなかったはず。ブレーカーか。とりあえず、下着だけは着用。風邪は嫌だ! やはりブレーカーが落ちてた。エアコンなど各種電源も入った。気を取り直して、浴室へ。
 が、シャワーのお湯が、というか、水が出ない。え? ブレーカー落ちると(電気が切れると)風呂場のシャワーも止まる? ボイラーなのに? というか、ブレーカーはOKにしたよ。台所の水は出るし。謎だ。ああ、頭が痒い。ここは、伝家の宝刀の出番だ。

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2020/02/05

八田橋(富山市)の架替はなぜに困難なのか

______a________20200205203601  ← 髙村 薫著『我らが少女A』(毎日新聞出版)「動き出す時間が世界の姿を変えていく  人々の記憶の片々が織りなす物語の結晶」

 富山県は、今年、冬の国体開催地。極端な暖冬で小雪の本年、関係者は開催を危ぶみ、雪を待ち望んでいる。今年一番の寒気が降りてきている。さて、山に待望の雪が降るのか。……里には降ってほしくはない。

 今日は健診。バリウムでの検査(撮影)で体力使い果たした。以前より撮影前に服用する白い粉は、オレンジ味があって呑みやすくはなってる。ゲップはダメってのが辛い。
 ちょっと説明が簡単すぎた。バリウム溶液を呑む前に、オレンジ味の粉末を口にし、何かの溶液で流し込む。その上で、中ジョッキくらいのバリウム液を呑む。つまり、秘密は、最初に呑むオレンジ味の粉末にあるのだろう。バリウム液の何か石膏のような呑み辛さを緩和してくれるようだ。

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2020/02/04

使い捨てマスクだって洗って何度も

Citytoyama ← 『都市“富山”の400年』(富山市郷土博物館)「城下町富山400年の歴史を、現代にいたるまで、時代を追った3部構成で振り返」るもの。

 マスク。始まりつつある花粉症の季節もあり、いよいよ必需品に。吾輩は、庭仕事の際に使っている。使い捨てマスクだが、毎回、洗濯している。最低数回は使う。使い捨てするという感覚が分からない。

 久しぶりに銭湯へ。利用する頻度が落ちる一方。ついに一月に一度のペース。体重測定。前回より1キロ減った。数年前のピークより7キロ減った。年平均2キロ減らしている。ゆっくりゆっくり減らしていく。
 やっぱり銭湯はいいね。広い湯船でゆったり。自宅の風呂場、改装したいけど、夢。
 洗濯も結局は部屋干し。エアコンの下などに洗濯モノをぶら下げて。見苦しいけど、誰も観てないんだし、ま、いっか。早く外干ししたい。

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2020/02/02

体調の回復が遅くなっている

Tubaki_20200202205301 ← 画像は、奥の庭の椿……かな?

 今日は思いがけなくも晴れ。自転車で買い物へ。帰宅したら、そのままの格好で庭仕事を少々。先日張った防草シートに留め具……が半端になっていた。地面に砂利というか石コロが埋まっていて、通常の金具では打ち込めず、釘で止めた。これでシートが風で剥がれたり捲れたりしないはず。もう少しでシート張り作業終了なのだが、肝心のシートが足りない。

  昨日、クリーニング店へ。入店した途端、くしゃみが。思わず、ドアを開けて、外へ向かってくしゃみ(咳払い?)。別に風邪を引いてるわけじゃないけど、誤解(余計な心配)させてはね。気を使っちゃうね。

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2020/02/01

2020年1月の読書メーター

 なんと言っても、フォークナーの「アブサロム、アブサロム!」と、発見だった初読みのジュリアン・グラックの作品「シルトの岸辺」かな。 我輩としては読んだほうかも。
 実重重実著の「生物に世界はどう見えるかー感覚と意識の階層進化」は、平易な内容なのに、読むほどに生命(生き物)の不思議に瞑想に誘われる。意識の原形としての感覚は、単細胞(バクテリア)の細胞膜の外と内との識別にあるのかな。

1月の読書メーター
読んだ本の数:14
読んだページ数:5025
ナイス数:5894

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