超ド級SF劉 慈欣作『三体』を読みだした
← 河崎 秋子作『土に贖う』(集英社) 「北海道を舞台に描かれた全7編。これは今なお続く、産業への悼みだ――:」。カバー画:久野志乃「新種の森の博物誌」
納屋(農作業小屋)に溜まっていた枝葉。本日たった今、一部を持っていってもらった。薪に使えるような枝を中心に。枝葉から葉っぱや細過ぎる枝を削ぎ落とす事前の作業に一時間、軽トラで引き取りに来た彼との枝の積み込み作業に一時間、都合二時間の作業だった。納屋の中の枝葉の山が半分に減った。ちょっとだけ、肩の荷が下りた気がする。
お礼に庭のミカンを一袋あげた。
河崎秋子作の「土に購う」を読んだ。短編集。感想めいたことは昨日書いた。ここではスピンアウト的話題を。
ある作品に、桑の実というか葉っぱを蚕が盛んに食べる音が印象的に使われていた。ふと、童謡の赤トンボの歌詞が浮かんできた。「山の畑の 桑の実を小篭に摘んだは まぼろしか」である。作詞は三木露風。出身は、兵庫県龍野市。何か蚕か桑の実に纏わる思い出があるのかな。
懐かしい風景ってありますね。我が家は、嘗ては農家。築65年以上の我が家の母屋はほぼ昔のまま。ただ、周辺の光景はすっかり変わりました。茶の間からは、昔は遠くまで田圃が広がっていました。荷車を親が引き、子供らが押すような、纏わり付くようにして、家から離れた田圃へ。稲架、畦道、馬小屋、ニワトリ小屋、肥溜め、砂利道、竹藪……。
← 久野志乃作 (画像は、「土に贖う」の表紙を描いた「久野志乃 札幌大通地下ギャラリー 500m美術館」より)
昨春、突然、近所(近隣)の街灯がLEDに変わった。とても明るくなった。明るくなったのはいいが、従来の白熱灯の橙色の光の放つ、穏やかで柔らかな雰囲気がなくなった。何か白々しくよそよそしくすら感じてしまう。夏場なら少しは涼しげかもしれないが、秋も深まり冬ともなると、寒々しく、白っぽい灯りに照らされると、凍えるような気にさえなる。昨年、風呂場の照明を修理してもらった。蛍光管などを買い換えても点灯しない。接触部分に不具合があったようで、器具自体も新規に。せっかくなので、LEDに。
ただ、街灯のことなどもあったので、LEDでも、発色が昔馴染みの橙色のものもありますよ、と言われ、即、それにします、と言った。多少、明度が落ちますよ、とも念を押されたが、構いませんと答えた。風呂場をそんなに明るくしなくていい。それより暖かみが感じられたほうが望ましいじゃないか。
LEDライトは明るい。何より耐久性(寿命)が白熱灯に比べ格段に上がっている。値段は高いが、長い目で見れば、球の交換回数が減ることも含め、コスパがいい。街灯の話に戻るが、やや明るさが劣っても、同じLEDでも橙色のほうが、夜の町の雰囲気が柔らかく暖かみが増して、望ましいのじゃなかろうか。
LED。車は今は LED一辺倒のようだ。確かに明るい。が、必要以上に明るすぎるのではないかと感じてしまう。対向車のヘッドライトの照明が眩しくて、思わず上向きになってるんじゃないかと錯覚しそうだ。下向きの従来型のライトですら、幽霊現象が生じ、眩しさに眩惑されて、対向車の陰の人影が霞んでしまい勝ち。ましてLEDだと尚更である。自分が運転している車のライトは明るいに越したことはない。
が、車道というのは御互い様の世界ではないか。必要十分の明るさが確保出来れば問題はないはず。自動車メーカーは、これまでの自分側からすれば明るいのが一番という発想を切り替えて、御互い様の観点からヘッドライトの照明の在り方を見つめ直すことも考えていいのではなかろうか。
← 劉 慈欣著『三体』(大森 望/光吉 さくら/ワン チャイ【訳】/立原 透耶【監修】 早川書房)「三つの太陽を持つ異星を舞台にしたVRゲーム『三体』の驚くべき真実とは?」
世界的に話題の超ド級SF劉 慈欣作の『三体』を今朝未明から読み始めた。
片や、「最大の長篇かつ最も劇的な迫力に富む代表作」というジュリアン・グラック 作の「シルトの岸辺」(安藤元雄訳 岩波文庫)をも読んできている。書店の書架でたまたま見つけた本。直感で選んだ本だが、なかなか手応えのある作品で、小説…物語を堪能している。
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コメント
こんにちは。
北陸地方の雪はいかがでしょうか?関東は日曜日から火曜日まで雪が降るかも知れないと言われています。昨日まで暖かかったもですが今日から久しぶりに冬らしい寒さです。
本屋さんで「三体」は買おうかと思ったのですが、何か長そうな話なのでパスをしました。
投稿: シゲ | 2020/01/23 13:47
シゲさん 富山、雪が異常に少ないです。ありがたいけど、冬に振らないってのは、何か心穏やかではないです。
「三体」長くはないですよ。昨日から読み始め、いよいよ本格的な話に突入するところです。世界的に話題のようですが、自分で確かめてみたいです。
投稿: やいっち | 2020/01/23 14:57