町内会の存続の前提は
← 和田 竜著『のぼうの城』( 小学館)「外見からはおおよそ窺い知れない坂東武者としての誇りを持ち、方円の器に従う水のごとき底の知れないスケールの大きさで、人心を掌握していた。武・智・仁で統率する従来の武将とは異なる、新しい英傑像を提示したエンターテインメント小説」
読書メーターでの呟きで、和田竜著の『のぼうの城』が登場していた。
本書は、時代小説歴史小説の好きな父の指示で買いに行った。帰郷して間もない頃のこと。自分で買いに行くのは難儀になっていたのだ。多分、父が手にした最後の新刊じゃなかろうか。父の書斎には、打ち込んでいた篆刻関連本の他、時代小説歴史小説が多数。本棚で3つほど。生前入手しえる関連本はほとんど買って読んだんじゃなかろうか。
父の代には、我が家は貧乏じゃなかったから、着るもの履くもの被るものは高級品。図書館なんて利用したことはなかったかも。父よ、少しはカネ……。言うまでもなく、本書は読んだ。近い将来、本を買いに行けない(図書館へもかよえなくなったら)、父の書斎の時代小説や歴史小説を堪能できるはずだ。その日は近い……いやまだ先の楽しみにしておく。
時代小説や歴史小説好きだったら、垂涎の書庫かも。但し、在庫は平成20年まで。
← ロバート・カレン著『子供たちは森に消えた』(広瀬順弘訳 ハヤカワ文庫NF) 「八年間に五十人の少年少女を手にかけた異常殺人者の素顔を暴く、犯罪心理ノンフィクション」
ロバート・カレン著の『子供たちは森に消えた』を読み始めた。
ノンフィクション。1990年、ある異常な殺人鬼がついに捕まった。8年間に50人以上の少年少女の命を奪った。現場はソビエト連邦ロシア南部の森。殺された人数もだが、何ゆえ犯人は長く捕まらなかったのか。アメリカもだが、ソビエト……ロシアの病根は深かった……いや、今も深いのか。
極端な自白偏重のソビエト(ロシア)。冤罪もしばしば。自白への衝動は、「罪と罰」のラスコーリニコフにも見られる。
過日、町内会長とお喋り。次期会長を巡って。成り手がなくて、苦労しているみたい。ところで、市からは町内会に5万円の補助金。あれだけの事務手伝って、これっぽっち!と驚いた……が、驚くのは早かった。なんと、補助金を市が会長に渡す際、赤い羽根共同募金への賛助金として4万円ほど天引き! 赤い羽根の趣旨は分かるが、天引きするとは!
町内会の事務は、市の仕事のサポートの性格が多分にある。何処かの党の下部組織の機能も。これだから、党は安泰なのね。赤い羽根への上納金、ほんとに役立ってる。何かの組織の活動資金になってない?
赤い羽根募金の趣旨は理解できる。ただ、実質、強制的な徴収するのが気に食わない。誰かの利権じゃないのか。あるいは、誰かの名誉のため。
町内会によっては、新しい住宅街ができて、活気のあるところも。我が町は、高齢者が多く、新しい住民も少ない……。年寄りたちは溜息ばかり。町内会は、昔は家族の一家が親子三代が同居する社会を前提に成り立っていた。今は、高齢者夫妻とか、独居とか。社会貢献する余裕はないのではなかろうか。
オレオレ詐欺での被害額は既に数百億円。どこにプールされてる?やはり、海外か。いつか、これらの資金で合法的な会社を作るんだろうなー。犯罪で儲けたアメリカのギャングがカジノなどを作ったように。そして、今度は日本がターゲットか。
カジノで仮に儲かっても、利益の大半はアメリカの株主(カジノ資本家)のフトコロへ。
IRがらみの贈収賄事件。中国絡みは摘発。本筋のアメリカ絡みは案の定、スルーなのね。カジノを巡っても、日本を舞台に米中の暗闘。
今冬、富山は実によく雨が降る。雪でなくて良かった。雪だったら、今頃は積雪数十センチだ。
SDGs いいんだけど、まず長期低落が加速する日本を救わないと。30年間、沈みっぱなしって、ある意味、凄い。1980年代後半の、日米構造改革協議で、日本は2度と浮かばれない国にされた。アメリカの怖さ、日本の政治家や役人の情けなさ。
目的税でない消費税。消費税導入当時、大蔵省は、目的税化に猛反対した。言うまでもなく、消費税は、財政再建の切り札、間違っても、福祉や医療になど使わせないため。使うつもりなら、福祉目的税にしていたはず。
費税をちゃんと、趣旨に沿って使えば、今頃は随分違う日本になっていただろう。
ある作家の随筆で、病み衰えて、最後に手にする本は、という話があった。彼は、少年時代からの嗜好で、探偵小説か宇宙論関連かなと書いていた。自分はどうだろう。病牀で手を伸ばす余力があったら、宇宙論かもしれない。
我輩の少年時代は、SFと宇宙論。推理小説派じゃなかった。
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