スタインベック「怒りの葡萄」に感激
← 「現代思想2019年8月号 特集=アインシュタイン -量子情報・重力波・ブラックホール…生誕140周年-」 「2019年4月10日――奇しくもアインシュタイン生誕140周年にあたるこの節目の年に、一般相対性理論に基づき存在を予言されていたブラックホール撮影成功の報が世界中を興奮させた。本特集ではブラックホールや重力波、量子情報などをめぐる最先端の知見から、歴史・哲学・倫理まで多様な観点をもって巨人の足跡を辿り直し、そのアクチュアリティを探る」
「現代思想2019年8月号 特集=アインシュタイン -量子情報・重力波・ブラックホール…生誕140周年-」を読み始めた。そろそろ宇宙論関連の書を読みたくなってきた。やや生物学に傾いてきたが、ちょっと軌道修正。アインシュタインは、ニュートンと並んで中学時代以来のヒーローなのである。
「全国高校駅伝 女子」を観ている。富山商業16位でタスキつないだ。朝食後、生ゴミをコンポストに捨てに行った……のだが、ふと足元の雑草が気になったのが運のつき。気が付けば二時間も雑草むしりに落ち葉拾いに落ち葉掃き。ツッカケに素手、部屋着のままで二時間も。こんなはずじゃないから、部屋の暖房ONのまま。部屋に戻ってからOFFにしたよ。バカみたい。朝乃山の母校である富山商業、10位以内を目指して頑張れ!
昨夜、たまたま入手したパンフレットを眺めていた。増山城。知名度は低いかな。我輩も帰郷して調べているうちに名前だけ知った。パンフを観て、その規模の大きさにびっくり。山城。かの大河ドラマにも登場したことがある。来春、訪ねてみたい:「増山城 - Wikipedia」
← ジョン・スタインベック著『怒りの葡萄〔下〕』(伏見威蕃/訳 新潮文庫)「ロッキー山脈を越え、アリゾナ沙漠を渡り、夜は野営地のテントで過ごしながらカリフォルニアを目指すジョード一家。途中、警察から嫌がらせを受けるも、ひたすら西へ西への旅が続く。希望に満ちて“約束の地”に到着したが、そこは同様な渡り人であふれていた。彼らを待っていたのは、不当に安い賃銀での過酷な労働だけだった……。旧約聖書の「出エジプト記」を思わせる一大叙事詩」
たった今、ジョン・スタインベック作の『怒りの葡萄〔下〕』の本文、読了。こんな結末とは! 全く思いもよらない終わり方。だからスタインベックは素晴らしい作家なんだ。読みながら、救いはないよね。今さらハッピーエンドじゃ変だし、どんな土壇場になるのか、ずっと心配だった。杞憂だった。スタインベックなんだよな!
直後に訳者あとがきも読んだ。作品についての感想は野暮な気がする。まさに古典の極みという安定感が楽しめるとだけメモっておく。
20世紀には、「20世紀の文学 - Wikipedia」を参照すると、マルセル・プルースト、ジェイムズ・ジョイス、フランツ・カフカを始め、トーマス・マン、ロベルト・ムージル、ヴァージニア・ウルフ、ウィリアム・フォークナー、アーネスト・ヘミングウェイ、アルベール・カミュ、サミュエル・ベケット、ガブリエル・ガルシア=マルケスと、吾輩が少しでも読んだ作家だけでもこれだけ錚錚たる壮観ぶりである。
そのほか、アンドレ・ジッド、ジョゼフ・コンラッド、D・H・ローレンス、サマセット・モーム、ミハイル・ショーロホフ、ジョージ・オーウェル、ウンベルト・エーコ、マイケル・オンダーチェ、レイモンド・チャンドラー、ロマン・ロランなども一作か二作は読んだものだ。
が、驚いたことに、日本の作家がほとんど相手にされていないのは別儀として、我らがジョン・スタインベックの名は見つからない。『怒りの葡萄』は世界レベルの文学作品ではないのか?
スタインベックは1902年2月27日、カリフォルニア州モントレー郡サリナスに生まれている。まさに20世紀の申し子のような存在ではないか。
スタインベックは、文学少年だったが、「高校卒業後、一時砂糖工場で働いた。そこで彼は移民の生活や人間の負の面を経験した」という。「彼は地元の森や牧場や周りの自然を歩いて横断し、冒険することを好んだ。砂糖工場ではしばしば工場内で働く機会があり、物を書く時間を作れた。機械に対してかなりの適正を持ち、持ち物を補修することに愛情を持っていた 」とか。
「1920年、スタンフォード大学の英文学部に入学する。1921年度は授業を全休し、牧場や道路工事、砂糖工場などで様々な労働を経験した。この時の経験がのちのスタインベックの作品の世界観に現れていった」というのが、いかにも彼らしいと思われる。
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