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2019/12/15

術後初めて銭湯へ

 晴れていたこともあり、朝、蔵などに溜まっていた新聞、十数束、業者に引き取ってもらった。一昨年に続く第二段。
 朝の8時までに庭先に出しておけ。この8時が厳しい。仕事の日は、7時前に出かける。仕事の翌日だと、丑三つ時に帰宅する我輩には苦しい。雨の日には、出したくない。で、しばしば(もったいないことに)燃えるゴミの日に出していた。溜まったものを吐き出せて、ちょっと肩の荷が降りた気分。

 午前中に、初穂料などの集金。町内会の仕事なのかと疑問を覚える。本日、ようやく全部集まった。午後は、車でショッピングセンターへ。今頃担って歳暮が届いたので、そのお返しのため。ついでなので、書店に立ち寄った。車中で読むに相応しい本を物色した。

 術後初めて銭湯へ。2週間ぶり。垢、落とした。湯船にじっくり。気持ちいい! ああ、自宅で風呂に入りたい。仕事で夜中の帰宅となっても、せめてシャワーは浴びたい。風呂場、改装できたらなー。 

 若い頃に初めて読んで、一気にその世界に魅入られた作家たち、ドストエフスキーやカフカ、スタンダール、太宰、埴谷、梶井……。一方、力付く(若さの勢い)で読んだけど馴染めず、20年前後経て、その世界に嵌まった作家たち、マルケス、マン、メルヴィル、フロベール……。

 最初から感心し、読むほどに親しめる作家、トルストイ、ゴーゴリ、モーパッサン、夏目、川端、中島敦、有島武郎、宮沢賢治……。

 ジョージ・エリオットやダフニ・デュ・モーリエのように、中年になって知った作家も多い。

 スタインベックは若い頃、なぜ我輩にインパクトを与えなかったのか、不思議。そう言えば、若い頃好きだったけど、今となっては読み返すのが億劫な作家たちも居る。読んでみたら、再認識するかもしれないのだが。例えばリルケやヘッセとか。

 文学の世界は広く深い。読書メーターでのいろんな呟きが切っ掛けで知った作家も多い。楽しみは果てしないね。

Budo_20191215203201  ← ジョン・スタインベック/著『怒りの葡萄〔上〕』(伏見威蕃/訳 新潮文庫)「米国オクラホマ州を激しい砂嵐が襲い、先祖が血と汗で開拓した農地は耕作不可能となった。大銀行に土地を奪われた農民たちは、トラックに家財を積み、故郷を捨てて、“乳と蜜が流れる”新天地カリフォルニアを目指したが……。」

 ジョン・スタインベック作の『怒りの葡萄〔上〕』を昨日から読み始めている。
 150頁ほどだけど、やはり素晴らしい。読み継がれてきただけのことはある。若い頃、読んだけど、悲しいかな印象に残ってない。ドストエフスキーやカフカ、セリーヌに夢中だったからかな。
 物語が始まらない、冒頭の語りで既にただ者ではない作家だと圧倒された。

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