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2019/12/30

アインシュタインの呪縛は今も

247558  ← フォークナー 著『アブサロム,アブサロム! (上)』(藤平 育子訳 岩波文庫)「南部の男たちの血と南部の女たちの涙が綴る一大叙事詩」

 ようやく読みだす。年末年始の小説は「金瓶梅」もいいけど、やはり、これだよね。
 恥ずかしながら、若いころ、「響きと怒り」に何度もトライし、跳ね返された苦い記憶がある。数年前、書棚の奥にあった「八月の光」を引っ張り出して楽しめた。他の人の評判もいいので、本書を読む。そのあと、今度こそは「響きと怒り」に向かうのだ。正月には、「響きと怒り」を探しておくかな。気が早いか。

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2019/12/29

畑を維持するモチベーション

Mind_20191229202301  ← ダニエル・C・デネット 著『心の進化を解明する -バクテリアからバッハへ-』(木島泰三 訳 青土社)「原始的生物バクテリアはいかにしてバッハの創造性を手に入れるに至ったか」。

 つぶやきに「罪と罰」を読み始めた(読んだ)ってのを折々目にする。吾輩の青春の書。日本語訳だけでも5回は読んだ。何故か英訳でも一度。マルメラードフや、特にスヴィドリガイロフに感情移入。

 パソコンを立ち上げると、「MSN Japan - ニュース」が出る。それはいいけど、なぜか、女性の下着のCMが。吾輩、女性の下着なんぞ、買わないぞ。商売にならないよ。でも、CMの下着姿の女性モデルたちは、しっかり見るけどね。

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2019/12/28

町の書店の最後の意地

 サイクロン型掃除機が届いた。早速使ってみた。吸引力が今一つ? それでも、十数分、いつも居住する茶の間(兼寝室)を掃除。ゴミを溜めるタンクが綿埃で一杯。充電式。普段は部屋の片隅に置いて、気が向いたら掃除。場合によっては、車に持ち込んで、車内も。さて、いつまで使うやら。
 同時に、脱衣所ヒーターも。脱衣所を温める目的もないではないが(これだったら、普通の電気ストーブで間に合う)、冬や雨の日、洗濯物を乾かすためというのが導入の大きな理由。壁に設置し、直下に吹き付ける温風で乾かすという算段。今日、早速、使ってみた。まだ、評価は早々かな。

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2019/12/26

月影に謎の女

 父の遺品の一つにカメラがある。スーツも何も高級品志向の父、きっと高かったはず。故障して買い換えだと言っているうちに倒れた。我輩は、安物志向。デジカメのみ。それも、レンズにカビ生えて放置。その後は、携帯そしてスマホのカメラ機能で間に合わせている。

 ああ、夜、月影を愛でられる部屋に住みたい。月影を追いながら眠りに就く。月影を目に焼き付けて想念を玩ぶ。ホームページやブログにどれほどエッセイや掌編を書いたことか。何処かしなびた温泉宿で一筆……は夢か。

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2019/12/24

冬……どうやって干せばいい?

Moture  ← ルイーザ・ギルダー著『宇宙は「もつれ」でできている 「量子論最大の難問」はどう解き明かされたか』(監・訳:山田克哉 訳:窪田恭子 講談社ブルーバックス)「一人の天才の独創が生んだ相対論に対し、量子論は多数の物理学者たちの努力によって構築されてきた。その精緻化のプロセスで、彼らを最も悩ませた奇妙な現象=「量子もつれ」。因果律を破るようにみえる謎の量子状態は、どう理解されてきたのか。EPRパラドックス、隠れた変数、ベルの不等式……。」

 冬ともなると、困るのが洗濯。何が困るってどうやって干すか。雨の日は外に干せないのは仕方ないとして、晴れていても冬だと外に干せない。干したって乾かない。さすがに凍結ってことは富山じゃ心配ないけど、干せないのは辛い。また、部屋干しか…うんざりだ。

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2019/12/22

スタインベック「怒りの葡萄」に感激

Einstein ← 「現代思想2019年8月号 特集=アインシュタイン -量子情報・重力波・ブラックホール…生誕140周年-」 「2019年4月10日――奇しくもアインシュタイン生誕140周年にあたるこの節目の年に、一般相対性理論に基づき存在を予言されていたブラックホール撮影成功の報が世界中を興奮させた。本特集ではブラックホールや重力波、量子情報などをめぐる最先端の知見から、歴史・哲学・倫理まで多様な観点をもって巨人の足跡を辿り直し、そのアクチュアリティを探る」

現代思想2019年8月号 特集=アインシュタイン -量子情報・重力波・ブラックホール…生誕140周年-」を読み始めた。そろそろ宇宙論関連の書を読みたくなってきた。やや生物学に傾いてきたが、ちょっと軌道修正。アインシュタインは、ニュートンと並んで中学時代以来のヒーローなのである。

 「全国高校駅伝 女子」を観ている。富山商業16位でタスキつないだ。朝食後、生ゴミをコンポストに捨てに行った……のだが、ふと足元の雑草が気になったのが運のつき。気が付けば二時間も雑草むしりに落ち葉拾いに落ち葉掃き。ツッカケに素手、部屋着のままで二時間も。こんなはずじゃないから、部屋の暖房ONのまま。部屋に戻ってからOFFにしたよ。バカみたい。朝乃山の母校である富山商業、10位以内を目指して頑張れ!

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2019/12/21

ほこり高き弥一 掃除機を買うよ

Budo2  ← ジョン・スタインベック/著『怒りの葡萄〔下〕』(伏見威蕃/訳  新潮文庫)「ロッキー山脈を越え、アリゾナ沙漠を渡り、夜は野営地のテントで過ごしながらカリフォルニアを目指すジョード一家。途中、警察から嫌がらせを受けるも、ひたすら西へ西への旅が続く。希望に満ちて“約束の地”に到着したが、そこは同様な渡り人であふれていた。彼らを待っていたのは、不当に安い賃銀での過酷な労働だけだった……。旧約聖書の「出エジプト記」を思わせる一大叙事詩」

 ジョン・スタインベック作の『怒りの葡萄〔下〕』を読み始めている。上巻の感想も描いていないのだが、読むのに夢中。
 長年住んでいた土地を追われ、仕事のある土地目指して長途の辛い旅に出る。小さな安らぎと度重なる失意。家畜も含め大家族だったのが、次第にバラバラになっていく。まだ、旅の途中(読んでいる最中)。明日にも旅は終わる(読み終わる)はず。辿り着く先(結末)が怖い。

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2019/12/19

3K仕事は高齢者や外国人が担う

Hosigaki  ← 裏庭に育っている謎の植物。吊るされた干し柿みたい。

 我輩は、買い物へは自転車を使う。左回りに出て、当然ながら反対側から帰る。それは、違う道を走りたいってこともあるけど、生け垣の様子を確かめるためでもある。車道に立ち木の枝葉がはみ出してないか、落ち葉が散ってないか…。ふと、畑が気になった。栗やキウイ、アンズなどの枝(蔓)を刈り込まないと……。

 ちょっとだけよのつもりが、気が付いたら一時間余り。気になると、夢中にやっちゃう。葉っぱは樹木の根元に。買い物に出かけた姿のままでの作業。さすがに作業用の手袋だけは嵌めた。汗だく。部屋に戻って、急いで下着を替えたよ。

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2019/12/17

覚悟はあるか?

20911  ← 小熊 英二著『私たちの国で起きていること 朝日新聞時評集』(朝日新聞出版)「移民と自衛隊、社会の分断、沖縄と本土──。デモに出かけ、被災地に出かけ、隣近所に住む主婦とも日常会話する「行動する社会学者」の物の見方・思考法がわかる」。
 以前は、微糖の缶コーヒーばかり。この数カ月、外でも自宅でもブラックばかり。砂糖はもちろん、ミルクも入れない。ブラック、美味い。一日に一杯のブラックが心地いい。
 今日、突然姉が訪ねてきた。大和でセーターを買ってきてくれて、プレゼントしてくれた。短い時間だが、あれこれ立ち話。吾輩より五つ年上。同年代の女性に比べたら、とんでもなく若く見える。日々、相当に歩いているようだ。

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2019/12/15

術後初めて銭湯へ

 晴れていたこともあり、朝、蔵などに溜まっていた新聞、十数束、業者に引き取ってもらった。一昨年に続く第二段。
 朝の8時までに庭先に出しておけ。この8時が厳しい。仕事の日は、7時前に出かける。仕事の翌日だと、丑三つ時に帰宅する我輩には苦しい。雨の日には、出したくない。で、しばしば(もったいないことに)燃えるゴミの日に出していた。溜まったものを吐き出せて、ちょっと肩の荷が降りた気分。

 午前中に、初穂料などの集金。町内会の仕事なのかと疑問を覚える。本日、ようやく全部集まった。午後は、車でショッピングセンターへ。今頃担って歳暮が届いたので、そのお返しのため。ついでなので、書店に立ち寄った。車中で読むに相応しい本を物色した。

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2019/12/14

吉川訳「失われた時を求めて」読了

Toki2_20191214204901  ← プルースト 作『失われた時を求めて 14  見出された時II』(吉川 一義訳 岩波文庫)「最も正確で読みやすい本訳,十年をかけて完結.全巻の人名・地名・作品名を網羅した索引を付す」

  プルースト 作の『失われた時を求めて 14  見出された時II』を読了した。

 余談となるが、本文の末尾にて呼び鈴が出てくる。何かの符合じゃないが、我が家のインターフォンも故障で何処に修理を依頼すればいいか迷っているところ(というか、面倒で放置中)。老いを感じて、何かを書く覚悟を持つ。老いとは、一寸先は健康も寿命も闇であり、そして時間も残り少ないと自覚すること。

 とうとう全巻が出て、全巻ともに読了した。第一巻は、2013年に読みだしている。訳業は9年のようだが、吾輩は足掛け6年余りで読んだことになる。

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2019/12/13

柿の実はどこへ消えた

Mikan2  ← 本日の収穫。まだまだある。せっせと食べないと、落ちちゃう。ミカンの様子を見ると、鳥たちの啄んだ跡がまざまざと。が、皮に跳ね返され、諦めたのだろう。

 モミジ、見事ってほどじゃないけど、紅葉している。モミジはもう一本ある。なぜか紅葉する前に葉っぱはほとんど散ってしまった。
 今日の昼前だったか、茶の間からふと庭を眺めたら……なんと、柿の実が一個も見当たらない。あの朱色がない。一昨日は幾つもあったのに。鳥たちが啄む様子も見えた。一個残らず食いつくした?

 午後、庭や畑仕事。草むしりを少々と、数日前伐採した畑の果樹の枝葉拾い。拾っては納屋へ。
 昨夜、FMで沢田研二の特集があった。久しぶりに聴く。大人の歌、大人の世界。吾輩とはまるで違う世界のことだけど、じっくり聴き入った。

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2019/12/11

あんなやつらに負けるわけにいかない!

Bacon ← デイヴィッド・シルヴェスター 著『フランシス・ベイコン・インタヴュー』 (小林 等 翻訳 :ちくま学芸文庫)「二十世紀を代表する画家ベイコンが自身について語った貴重な対談録。制作過程や生い立ちのことなど。『肉への慈悲』の文庫化」

 今日は昨日以上に暖か。風もないし、絶好のツーリング日和。でも、明日も仕事だし、町内会の雑用(初穂料の集金業務など)をこなした。
 明日はまた一気に寒波が襲ってくる。週日の雨との予報も。

 デイヴィッド・シルヴェスター 著の『フランシス・ベイコン・インタヴュー』を昨日から読み始めた。『肉への慈悲』が刊行された際、読んでいた。見逃すはずがない。

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2019/12/09

芥川に続け

Tubaki  ← 椿じゃなさそう。サザンカかな。冬の間ずっと我が目を楽しませてくれる。

 頃、庭を散策。生垣である庭木を観て回る。先月かなり思いきって剪定したのに、枝葉が延びて家の壁や出窓の廂を擦るほどに。バラなどは新しい枝が車道にはみ出している。慌てて剪定開始。そこへ隣の畑の所有者が。野菜(ネギ)をあげるよ、なんて話しかけてきた。察するところ、一昨日、隣家の畑に面する我が家の畑の栗の木などの枝葉を大胆に剪定したことに気付いたのだろう。これで落ち葉に悩まされることもなくなったし。その謝意を示そうとしているのかも。前にもそんなことがあったし。

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2019/12/07

富山の中高年男性は日本一の運動不足

Mikan_20191207203901  ← ミカンを幾つか捥いできた。甘酸っぱい。

 今日は休み、昨日の予報はややよい方に外れ、晴れ。買い物を済ませて、そのままの格好で庭仕事。というか、畑仕事か。
 栗の木、キウイ、杏などの果樹の剪定。高枝切鋏で延びすぎた枝葉をバッサバッサと。枯れ葉が近所の畑に舞い散るのを防ぐ、というのが目的。自宅の畑や庭に落ちるなら、そのうちまとめてやればいい。でも他人に迷惑をかけるわけにいかない。想像以上に重労働。なぜならほぼ終始両腕を上向きに伸ばしっ放し。首も上向き。首筋が変。ご褒美は庭のミカン。まだ一杯生っている。

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2019/12/06

通販の品物が届いたはいいが

Hatuyuki  ← 寒い! 富山市の平野部もうっすら雪化粧。初雪としては早くも遅くもないのかな。家の中が寒いのが辛い

 初雪は雨に変わり、一時はザーという強い降りに。ま、例年ならこれが雪だったはず。雨でまし。しかも、午後には薄日も。
 チャンス。自転車を駆ってスーパーへ。当分、お粥かお茶漬け中心の食事になるので、ご飯やお茶漬けの素など買ってきた。

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2019/12/05

せっかくのピルケースも……

Mind ← ダニエル・C・デネット 著『心の進化を解明する -バクテリアからバッハへ-』(木島泰三 訳 青土社)「原始的生物バクテリアはいかにしてバッハの創造性を手に入れるに至ったか」。

 ダニエル・C・デネット 著の『心の進化を解明する -バクテリアからバッハへ-』を昨夕から読み始めた。
 科学が細分化し猛烈に進展する現代にあって哲学者の役割とは。一つの優れた在り方を示している。吾輩は、哲学者は可能な限り最先端の科学に接するべきだと考える。ただし、流れや勢いに呑みこまれることなく、批判的に読む。では、批判の上で視点は何処にあるべきか。

 今日は氷雨終日。寒い。秋田は数十センチの積雪。北陸も山間部は雪らしい。明日は平野部でも雨が雪に変わるかも。暖冬の予報だったけど、そうは問屋が卸さないようだ。

 今朝、薬、呑み忘れた。特製のピルケース、用意したのに。ピルケースを脇の棚から出すの忘れてた。いいや、夕食後に呑む。
 ……実際、夕食後、薬を飲みました。夜、呑むのはまずいかもしれないけど。

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2019/12/04

入院中に古典に親しむ

Koten ← 黒澤 弘光/竹内 薫著『サイエンス・ライターが古文のプロに聞く こんなに深い日本の古典』(ちくま文庫)「サイエンス作家竹内薫の母校では文系理系を問わず生徒達を魅了する古典授業があった。行間や一語一句の深みに迫るその読み方を、恩師に今改めて聞く」

 本日は入院。内視鏡により大腸のポリープ切除(電気で焼却)。この6月、大きなポリープは取ったが、低血圧となり、小さなポリープは残して止めた。今回、残りの措置。先程(多分)無事に終了。本書『こんなに深い日本の古典』持参は病院での待ち時間のため。かなり待たされたので、夕方までに380頁のうち180頁読んだ。

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2019/12/02

禊のために銭湯へ

Tuti ← デイビッド・モントゴメリー/アン・ビクレー著『土と内臓―微生物がつくる世界』(片岡 夏実【訳】築地書館)

 腸内細菌の話題が盛んになっている。腸にいいサプリがどうしたとか。しかし、腸に限らず人の体に共生する細菌については、研究は緒に就いたばかり。

 腸内フローラなど、人体と共生する細菌関連の本が目立っている。我輩は、めぼしいものは読んできた。中では本書が一番視野が拾い。腸内フローラも大切だが、そのためには体調維持も大事。そのためにはバランスのいい食事。そのためには、野菜などを育てる土地、つまり土……大地が大事。山や川や大地や海、生き物(の環境)が大事。
 拙稿「動植物は微生物の海を泳いでいる

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2019/12/01

2019年11月の読書メーター

 年賀状の欠礼ハガキで近い親戚の方が亡くなっていたことを知った。半年前に103歳で。我が家は本家なのに、失態。ごく近い親戚にだけ、知らせた。後日、非礼のお詫びしておかないと。
 今月のメインは、「レオナルドダヴィンチ」の伝記。レオナルドを再認識。稀有な存在だ。あと、ウエルベックの「セロトニン」も印象に強く残った。
 今日は銭湯へ。明日、病院で大腸の内視鏡手術のため入院。禊(?)で久しぶりに垢を流す。体重、この三年で6キロ減った。年に2キロ。食欲はあるので、体の不調で減っているわけじゃない。まだ、10キロ以上減らさないといかん。

11月の読書メーター
読んだ本の数:13
読んだページ数:4260
ナイス数:4524

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