オイラーの等式 eiπ + 1 = 0 は美しい
← エアハルト・ベーレンツ 著『5分でたのしむ数学50話』(鈴木直 訳 岩波文庫)「5分間だけちょっと数学について考えてみませんか.好評の新聞コラムの中から選りすぐりの50話を収録」
本書を読んでいて、オイラーの公式や等式に出会う。
数学でのオイラーの等式 eiπ + 1 = 0 は、物理学での E=mc2 より美しい。
我輩は父母と初めて会ったのは、病院だった。あれが会ったと言えるならば、だが。我輩は、皓々と光る明るすぎる部屋、ベッドの上で遭遇した。母は呻き、父はチェーンスモークしていた。真っ赤な闇からホワイトアウトへ。いや、それとも夜半過ぎ、仏間の蒲団の中だったか。姉のようにハネムーンベビーではなかった。かなり、慌ただしい中、発作的な痙攣の果ての遭遇こそが発端だったのか。
診察のため、病院へ。半年前の治療の続き。着いたら、保険証と診察券を机の上に置き忘れたことに気付いた。急いで自宅へ。予約10分前が、10分遅れに。何か抜けてる。
10分遅れで受け付けし内科で待ったら、体温を測ってくれって。自転車を強風下、駆ってきたので、汗ばんでるぞ。察したのか、体温計を渡したまま、放置。数分後、汗も引いてきたところで、受け付けへ体温計を届けに行ったよ。
机の上に必要なものは、前夜から準備してあったのに。
← 桜井進 /坂口博樹 著 『音楽と数学の交差』(大月書店)「音楽と数学の関係を、音響理論等の単純な裏付けとして考えるのではなく、宇宙や無限、生きるということに関わらせて捉え直す」
桜井進 及び坂口博樹 共著の 『音楽と数学の交差』を読了した。数年ぶりの再読である。
音は数の表れ。音楽は身体化された数。深く楽しき洞察。音楽が決して音学でないように、数学が数楽であったら、世界が違って見えるに違いない。音楽のセンスもある数学者は、世界はどんな風に見えているのだろう。
音は数の表れ。音楽は数学の表現。あるいは絵画などの芸術も宇宙の一番深い芯を探り描く営為なのではないか。それにしても数学こそは至上の音楽なのだとしたら、改めて数学的センスの持ち主に嫉妬してしまう。
本書の対論は、ついにはエントロピーの増大といった話に及ぶ。人間の活動は、宇宙におけるエントロピーの増大に抗う営みだと。凡そ生命は、そうしたものだろう。だが、宇宙はなぜにそんな反抗というか無謀な営為を許すのか。生命とはエントロピーの増大に抗う営為だとして、その意味するところは、宇宙が生命という一見すると矛盾する存在を許容することで、エントロピーの増大を加速させんとしているのではないか。人間の営為は、宇宙の環境を破壊する、その意味で宇宙の意志に思わず知らず沿っていることなのかもしれない。
← スラヴォイ・ジジェク【著】『汝の症候を楽しめ―ハリウッドvsラカン』(鈴木 晶【訳】 筑摩書房)「ラカン理論に拠ったスリリングな視点からハリウッド映画を分析し、同時に映画を論じてラカンの核心に迫るあざやかな“ラカン入門」
スラヴォイ・ジジェク著の『汝の症候を楽しめ―ハリウッドvsラカン』を読み始めた。
古本市で入手。ジジェクは初めて。長く寝かせていたが、ようやく読める。病院の待合所で繙く。煩くても読む。
冒頭は、チャップリンの名画を巡って。学生時代、何度目かのブーム。友達の大概の作品を映画館で観たっけ。その後、テレビでも。精細な分析を読むと、改めて観たくなった。
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