秋晴れにバイクを駆って美術館へ
← 黒部市にあるこの美術館の敷地は広い。体育館なども。立山連峰も間近である。黒部フェアリーズのホーム。
今朝、晴れていたので庭へ。すると、ミカンに目が行った。ミカンが日差しに輝いている。一昨日に引き続き、6個だけ収穫。水新井した後、冷蔵庫へ。今夜にも食べられるかな。
昼食後、せっかくの秋晴れを有効にと、黒部市にある美術館へ。風間サチコ展を観るためでもあり、バイクを駆るため。帰ろうと美術館の駐車場に立ったら、吹き過ぎる風が結構、強くなってきた。北海道などを襲う爆弾低気圧の影響が及んできたのだろうか。我がスクーターには、風防が付いていて、しかも、スイッチ一つで上げ下げできる。せっかくだからと上げてみたら、結構、風に有効だと実感した。発見だ。雨だけのための風防ではないんだ。
← 秋日和の中、黒部市美術館へ。「風間サチコ展 コンクリート組曲」ここへは2度め。参考:「無人島プロダクション」「窓外の黒化粧 」
スラヴォイ・ジジェク 著の『汝の症候を楽しめ ─ハリウッド VS ラカン』 を昼前に読了。
読了は生意気か。通読しただけ。吾輩は、ラカンを読んだことがない。気にはなっているのだが。だからといって、別に本書でラカン入門しようとも思っていない。入門するなら、断固、ラカンの本をどれでもいいから読むってのが吾輩の流儀なのだ。その上でラカン論の本を読むのなら、それはそれで一つの学び方だろう。
← 我輩は、ツーリングにテーマを設けている。それは、富山を象徴する、立山連峰であり、水であり、ダムなどの水力施設を廻ること。「本展は、コンクリートをめぐる開発史を基軸として、黒部ダム、立山信仰、戦争遺跡等のリサーチを通した新作を発表」するとか。版画好きだし、テーマも好みに合うのでバイクでひとっ飛び。
← 会場を出て立ち去ろうとしたら、近くの池に白鷺だろうか、真っ白な鳥が水面を眺めていた。
本書はラカン論に拠ったハリウッド映画論。あるいはハリウッド映画を題材にしてのラカン論の書。
各章とも、映画の分析を糸口に次第にラカン論に至る。映画の分析の下りは、吾輩にも多少はついていけるし、面白い。といっても、ヒッチコックなど何人かの監督のほんの数本の映画を見ただけなので、映画を文章と挿入されている映画の一場面で想像するしかないのだが。
← スラヴォイ・ジジェク 著『汝の症候を楽しめ ─ハリウッド VS ラカン』 ( 鈴木 晶 翻訳 筑摩書房)「ラカン理論に拠ったスリリングな視点からハリウッド映画を分析し、同時に映画を論じてラカンの核心に迫るあざやかな“ラカン入門」。
本書の要諦、ジジェクの主張は、末尾の2、3頁に示されている。本書が書かれた1992年の頃にはかなり人類による環境破壊が叫ばれ始めており、その際、ありがちな論だと、自然へ帰れ、東洋に学んで自然への負荷の少ない成長を目指せ、etc.である。
が、そんな主張が筋違いなことは分かっているはずなのである。ポストモダン的自然回帰など通用しないことも。肝心なことは、人間のエゴの如何だろう。人間の主体主義的発想が根底にある限り、環境破壊の趨勢を留めることはできない。ジジェクは、近代の主体主義から抜け出すには、デカルト的主体、その底に潜む人類の欲求を理解することにあると主張する。しかし、それでは無力なのではなかろうか、という気がしてならない。人間の存在自体が問題なのである。
← ウォルター・アイザックソン著『レオナルド・ダ・ヴィンチ 下』 (土方奈美訳 文藝春秋)「人類の、自然の、宇宙の秘密を、いつも知りたかった。死者の顔の皮膚を切り取り、筋肉を研究したことであのえもいわれぬ「モナリザ」の微笑を生み出した」。
ウォルター・アイザックソン著の『レオナルド・ダ・ヴィンチ 下』 を読みだした。
1502年、ローマ法王の血と権力に飢えた息子=チェーザレ・ボルジア、狡猾で独特な道徳観を持った外交官兼物書き=マキャベリ、そして技術者を自認する傑出した画家=レオナルドがイーモラという強固な要塞に囲まれた小さな都市にこもった。レオナルドは、彼の科学と芸術力の粋を凝らした独創的な地図を製作した。その際、自身が開発完成した走行距離計を使用。イーモラの地図は、正確で詳細で読みやすく、新たな軍事兵器。ちなみに、アメリカの国家地球空間情報局は、2017年、14500人の職員を擁し、年間予算は50億ドルを超す。
チェーザレ・ボルジアは、狡猾で残虐無比な権力者だったが、レオナルドは渋々ではなく望まれ且つ望んでチェーザレの元へ。レオナルドには、軍事技術者となることは長年の夢だった。この頃には絵画には辟易していた。
レオナルドとミケランジェロとが同じ場で競うように製作に励んでいた。二人は芸術家であり同性愛だというくらいしか共通点は見出だせない……くらいに性格が違う。年齢は別として、レオナルドはハンサムで社交的。穏和な性格で、周りに常にいろんな人がいる。同性愛者だってことも隠さない……どころか若き愛人を長年傍に。ミケランジェロは、同性愛者であることを隠す。社交性がなく喧嘩っ早い。あげく喧嘩あいてに殴られて顔に怪我。それはともかく、ダビデ像はやはり素晴らしい。
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