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2019/11/24

コーヒーブレイクを楽しむ日々

9784309253701_20191124205101  ← デイヴィッド・R・ビガン 著『人類の祖先はヨーロッパで進化した』(馬場 悠男 監訳・日本語版解説 野中香方子 訳 河出書房新社)「ヨーロッパからアフリカへ逆戻りして、人類が誕生した! 人類の特徴は、いつ、どのように進化したのか? 人類誕生以前の、3000万年にわたる知られざる類人猿の進化を明かす」。書店で、細菌観連、宇宙論、苔の話、脳科学、などなど迷ったが、久しぶりに人類進化の話を読もうかなと選んだ。

 今日は暖かな陽気。我輩は今年は班長。町内会の所用(消雪装置の割当金の集金)で班内の各家を歩いて回った。だらだらと歩いたのだが、うっすら汗ばんできた。いつもは在宅だったり不在だったりするのが、今日は驚いたことに、全戸ともに在宅。一回りで集金が済むなんてびっくりだ。日曜だと在宅の可能性が高いとの読みが当たったというべきか。

 デイヴィッド・R・ビガン 著の『人類の祖先はヨーロッパで進化した』を読了した。大概の一般向けサイエンス本とは違って、本書の最初に国立科学博物館名誉研究員の馬場悠男氏による、30頁以上に渡る「日本語版解説」が載っている。それは、本書が定説…常識、つまり人類の祖先はアフリカで進化した…とは違う説を唱える書だからである。本書では、著者は人類の祖先である類人猿はアフリカで誕生し、ヨーロッパで進化し、その後にアフリカに戻ったと主張している。およそ一七〇〇万年前からヨーロッパにすんでいた類人猿が、後の人類の基盤となる特徴を発展させ、一〇〇〇万年前にアフリカに移動し、人類の祖先となったという仮説を提唱している。

 さらに本書で最初に日本語版解説が施されているのは、専門的な用語や概念が使われていて、予備知識のない読者は戸惑うこともあるかもしれないからでもある。実際、まさにド素人の吾輩は難行苦行しつつ読んで、次第に思考に慣れていったものである。そもそも本書には索引がなくて、あとでこの用語の意味を確かめたいと思っても、曖昧な記憶を頼りに遡ってみるしかなかった。

 さて、通説(とはいっても、根拠はないのだが)とは違う説を提唱するのは、発掘される骨などに空白の長い年月がアフリカにあり、その間はヨーロッパに見いだされることが多いからに他ならない。つまり、今後発掘が進めば議論の展開も大いに変わる可能性があるわけだ。
 といいつつも、そのヨーロッパにしても、発掘の有力地も大概は都市化していて、今後当分は発掘の見込みが薄い地域が多いのも否めない事実。もどかしいところである。

 今日は数ヵ月ぶりに銭湯へ。気持ちいい! 数か月ぶりに銭湯で体重を測ったら2キロ近く減っていた。3年前だったかのピークに比べると6キロ近く減った。1年に2キロのペースで減っている。標準体重には、5年以上を要する。前途遼遠である。

 久しく忘れていたコーヒーブレイク再開。あれほど常習(常備)だったコーヒー、いつしか飲まなくなっていた。気が付いたら部屋にインスタントさえ置いてなくなった。最近、日に一杯だけ意図的に飲むように。体のため? 分からない。コーヒーの味もだけど、ブラックの薫りが落ち着く。

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