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2019/11/30

「病む、生きる、身体の歴史」

Book6251  ← 田中祐理子 著『病む、生きる、身体の歴史 -近代病理学の哲学-』(青土社 )「科学者たちは顕微鏡のなかの小さな生きものを、どのように病原菌としてとらえたのか。近代は病いについていかなる言葉で語ってきたか。微生物の発見。ワインの味。臨床医学の誕生。エイズとその隠喩。「らい」と戦後日本。疲弊と回復――。病いとその表象の向こう側にある、生きているわたしたちの歴史」。

 田中祐理子 著の『病む、生きる、身体の歴史 -近代病理学の哲学-』を昨夜半から読み始めた。気になる題名の本があるなと、書店で見つけ、手に入れた。
 医学や医学史の本はあれこれ読んできた。哲学(科学史)の専門家の書は、久しぶりかな。フーコー以来か。この著者の病原菌の歴史……『科学と表象「病原菌」 の歴史』を先に読みたかったのだが。

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2019/11/29

ルシア・ベルリン発見

Tutuji  ← モミジの紅葉は、今年は叶わず。満天星躑躅はまずまず。灯台躑躅とも表記する。満天星躑躅って、誰が命名したんだろう? 凄い名称だよね。調べたら、「「ドウダン」は、枝分かれしている様子が昔夜間の明かりに用いた灯台(結び灯台)の脚部と似通っており、その「トウダイ」から転じたもの」(「ドウダンツツジ - Wikipedia」)とか。満天星もその流れかな。

 晴れていたので、バイクで外出。帰宅して部屋に入ってびっくり。暖かい?! エアコン、消し忘れてた。がっくり。玄関に、下ろしてきたおカネをちょっと置いた……のだが、数時間後に思い出した。コーヒーを呑むため、お湯を沸かしたんだが、すっかり忘れて、他の用事で台所に行って気付いた。etc. この頃、こんなことばかり。薬のこともあるし、まずいなー。
 他に仕事から帰って来て、手を洗おうと台所へ行ったら、水が出っ放し。滅多にないけど、戸締りも忘れることが。実にまずい。用心してるんだけど。

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2019/11/28

原子力に平和利用はありえない

Momiji  ← 気温の上下が頻繁過ぎるのか、モミジは半端な紅葉のままに散っている。一方、公孫樹は見事な黄葉の絨緞。来年は落ち葉を覚悟で公孫樹を植えるかな。銀杏も拾えるかも。苗木から育つのに、時間が掛かるかな。授業中に公孫樹の葉っぱ、眺めるのが好きだった。不思議な魅力がある。イチョウは2億年、太古の形を守っている。拙稿「上日寺のイチョウ(天然記念物)」参照のこと。

 今日もミカンの収穫。雨が小止みになったので、急いで。まだまだ残っている。早く収穫しないと、次々に落ちていく。重さに堪えきれず? そんなに一斉に実らないで、来年も頼むよ。本日の庭仕事これにて終了です。
 柿はどうするかな……。歯が悪くて噛めない。カラスの餌にするのは勿体ない。

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2019/11/26

銀屏風跨いで蒼し秋の山

Tateyama  ← 富山、昨日は夜まで雨。降ってると、山が恋しくなる。
 

 立山に降り敷く雪や蒼に染む
 立山を蒼に染めけり秋の空
 立山や海に注ぐか空の蒼
 立山に降り積む雪や富の山
 銀屏風跨いで蒼し秋の山

 雑誌を買わなくなって久しい。雑誌といっても週刊誌のことじゃない。趣味の月刊誌とかムックとか。買わなくなったんじゃなく、買えなくなったと言うべきか。書店へ行っても雑誌の一角はスルー。図書館には見当たらないし。美術手帖とかライダースクラブとか、現代思想、レコパル……
 若い頃、買い揃えていた雑誌やムックなど、何処へ行ったの? 捨てた? よりを戻したい!

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2019/11/24

コーヒーブレイクを楽しむ日々

9784309253701_20191124205101  ← デイヴィッド・R・ビガン 著『人類の祖先はヨーロッパで進化した』(馬場 悠男 監訳・日本語版解説 野中香方子 訳 河出書房新社)「ヨーロッパからアフリカへ逆戻りして、人類が誕生した! 人類の特徴は、いつ、どのように進化したのか? 人類誕生以前の、3000万年にわたる知られざる類人猿の進化を明かす」。書店で、細菌観連、宇宙論、苔の話、脳科学、などなど迷ったが、久しぶりに人類進化の話を読もうかなと選んだ。

 今日は暖かな陽気。我輩は今年は班長。町内会の所用(消雪装置の割当金の集金)で班内の各家を歩いて回った。だらだらと歩いたのだが、うっすら汗ばんできた。いつもは在宅だったり不在だったりするのが、今日は驚いたことに、全戸ともに在宅。一回りで集金が済むなんてびっくりだ。日曜だと在宅の可能性が高いとの読みが当たったというべきか。

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2019/11/22

自宅のミカンが美味い

Mikan_20191122201401 ← 今日も収穫した我が家のミカン。結構、美味い。

  今日も庭仕事。3時半から始めて5時、日没で納屋での作業が無理になって止め。夏場は開始が5時だった。メインの作業は、パイプ車庫の屋根(幌)の補修。過日の強風で幌(シート)がズタズタに裂けたので、トラック用の幌を被せた。脚立に登って。あとは、納屋に溜まっている枝葉の整理。枝は手(腕)でポキポキ細かくしてポリ袋へ。葉っぱは、庭へ。庭木などの根元に敷いた。

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2019/11/21

バイクを駆ってアール・ブリュットの作品群に会いに行く

Art1 ← 富山県高岡市にある名刹「勝興寺」へ。大規模な改修が成ったので見学を兼ねて、「ボーダレス・アートセッション in 勝興寺 和美(わび)作美(さび)素生(すさ)の表現者たち」を見に。生の芸術(アール・ブリュット)のアーティストたちの作品群。

 今日は明けの日。つまり夜半過ぎまでの仕事で、丑三つ時頃に帰宅し、真夜中の三時過ぎ、明かりを消した。
 翌朝は、寝たり起きたりを繰り返し、昼前にようやく食事。一服して、さて今日はどうするか。天気がいい。外出するか。が、外は風は穏やかだが寒い!
 バイクを駆って出かけたいが、寒さが辛い。でも、来月には雪だって降るかもしれない。下手すると来年三月か四月までは乗れないかもしれない。やはり思い切って飛び出そう。

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2019/11/19

終わりなき表現へ

247495 ← ソロー 著『森の生活(下)(ウォールデン)』(飯田 実 訳 岩波文庫)「1854年に刊行された本書は,自然とともに生きた著者ソロー(1817―62)の忠実な生活記録であると同時に,「どう生きるべきか」という人生の根本問題を探求した哲学の書」とか。

 今日は、午後の三時から自動車事故対策機構で適性診断を受けに。65歳以上となってタクシードライバーたるには受診しなければらない。久しぶりに婦中町にあるトラック会館へ。

 受診結果は可もなく不可もなし。検査終了後、若い素敵な女性に講評をもらい、アドバイスを受けること30分弱。検査も併せ2時間の滞在。
 会館の入り口は全く照明がなく、暗い。雨上がりの5時ともなると、夕闇。
 初めてタクシードライバーとなったのは、1995年の9月。数年の中断を挟んで20年以上。こんなに長くやるとは夢にも思わなかった。

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2019/11/17

三度目の正直 ソローの偏屈さに感銘する

247494 ← ソロー 著『森の生活(上)(ウォールデン)』( 飯田 実 訳 岩波文庫)「ウォールデン湖畔の森の中に自らの手で小屋を建て,自給自足の生活を始めた.湖水と森の四季の佇まい,動植物の生態,読書と思索――自然と共に生きた著者の生活記録であると同時に「どう生きるべきか」という根本問題を探求した最も今日的・普遍的なアメリカ文学の古典」。

 今日は秋晴れ。ただ、冷たい乾いた風が痛いほど。買い物も近いほうのスーパーへ。帰宅してからは、外出着のままで裏の庭へ。畑を覗いたら、落ち葉が吹き溜まっている。でっかいポリバケツを持ち出し、一時間ほど落ち葉拾い。アンズやクリやキウイの果樹の下を這うようにして作業。僅か一時間で下着が汗びっしょり。

 拾った落ち葉は、我が方針によって、庭の樹木の根元などに敷いた。堆肥とするのは言うまでもないとして、これから寒くなる中、落ち葉で木の根元の布団にする。

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2019/11/15

秋晴れにバイクを駆って美術館へ

Kurobe4 ← 黒部市にあるこの美術館の敷地は広い。体育館なども。立山連峰も間近である。黒部フェアリーズのホーム。

 今朝、晴れていたので庭へ。すると、ミカンに目が行った。ミカンが日差しに輝いている。一昨日に引き続き、6個だけ収穫。水新井した後、冷蔵庫へ。今夜にも食べられるかな。

 昼食後、せっかくの秋晴れを有効にと、黒部市にある美術館へ。風間サチコ展を観るためでもあり、バイクを駆るため。帰ろうと美術館の駐車場に立ったら、吹き過ぎる風が結構、強くなってきた。北海道などを襲う爆弾低気圧の影響が及んできたのだろうか。我がスクーターには、風防が付いていて、しかも、スイッチ一つで上げ下げできる。せっかくだからと上げてみたら、結構、風に有効だと実感した。発見だ。雨だけのための風防ではないんだ。

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2019/11/14

日本は教育後進国

Jijek_20191114203301 ← スラヴォイ・ジジェク 著『汝の症候を楽しめ ─ハリウッド VS ラカン』 ( 鈴木 晶 翻訳 筑摩書房)「ラカン理論に拠ったスリリングな視点からハリウッド映画を分析し、同時に映画を論じてラカンの核心に迫るあざやかな“ラカン入門」。

 昨夜来の雨。風。日中はめまぐるしく変化。晴れ間さえも。天候が荒れるので、それを口実に外仕事はサボった。

 夜、トイレに立った。すると、摺りガラス越しに窓外に眩い輝き。街灯が増えたのか? 窓を開けて外を窺ってみたら、お月さんだった。昨日は満月で今日は違う。そもそも天気が荒れるはずなのに、月影が煌々としてるなんて、おかしい。

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2019/11/13

富山…三日連続のクマ被害

Mikan_20191113210501 ← ミカン、数個、収穫。酸っぱいけど、昔の味。今日は、麗かな天気。庭仕事には勿体ないので、散策するだけ。昼食後、バイクを駆る。

 明日は荒天とか。午後の2時過ぎ、書店へ行くを名目にバイクを駆る。わざと遠回りして。スクーターだが、650ccと大型なのでアクセルを少し開けるだけですっ飛んでいく。メーターは200kmまである。我輩は飛ばさない。大型バイクをコントロールするのが楽しいのだ。過日は往復150キロほど。次は、200キロくらいのツーリングへ。

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2019/11/11

落ちたミカンも食べられます

Sazannka ← 山茶花とミカンのツーショット。山茶花が今年も賑々しく咲き始めた。来春まで淋しい庭を彩ってくれる。ツバキはまだ蕾。ところで、ミカンの実、ドンドン落ちてる。何故? 落ちたミカンは食べていいの? 調べたら、落ちた(ばかりの)ミカンは食べて構わないとか。傷ものには注意だけど、だって。

 一昨日、もいだミカン。たった今、食べた。美味かった。市販の甘めのミカンと違って、昔のミカンの味。ちょっと酸っぱい。大人の味だ。嬉しいな。これから何日も我が家のミカンが楽しめる。

 今日は仕事の谷間の日。天候も悪いので、外仕事はなし。読書に専念……と言いたいが、寝たり起きたりの繰り返しで、本格的に読書できるようになったのは、夕方五時頃。数年前より随分と後退した。やはり、糖尿病の悪化なのか。

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2019/11/09

榊や柊木犀のこと

Mikan_20191109204201 ← 昼過ぎ。庭を散策。あちこち、気になるところが目につく。木の実がいろいろ。柿も朱色が一層極まってきた。月の輪熊被害が頻発している。さすがに我が地までは来ないだろう。車を走らせると、富山はあちこちに柿の木を見掛ける。さすがにミカンの木は滅多に目にしない。見たら根本にミカンの実が10数個も落ちていた! もう食べ頃なのか。1個だけ、もいできた。ちょっと冷やして、後で試食する。甘くはないだろうけど、天然の味を楽しめそう!

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2019/11/08

美人と数学とに焦がれる

Mizutori ← 橋の下で佇む水鳥たち。昨日、病院の帰り道、撮影。

  朝の予報では曇り、薄日が射す天気。が、昼過ぎ本を閉じて窓外を見ると、晴れてる。曇りなら庭仕事だが、快晴では躊躇する。急遽、バイクを駆ってちょっと離れた書店へ。書店へは、買い込む予定のリストを手に。が、今日は当てなし。まずは美術や音楽のコーナーから。涎の出る本が犇めく。取りあえず一冊ツバを付け、数学や物理学など自然科学の書架へ。あああ、目の毒になる本がこちらを見つめてる。ついで、哲学思想や文学の本を物色。車中で読める本をということで、最後は文庫本や新書のコーナーへ。

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2019/11/07

オイラーの等式 eiπ + 1 = 0 は美しい

5hunn ← エアハルト・ベーレンツ 著『5分でたのしむ数学50話』(鈴木直 訳  岩波文庫)「5分間だけちょっと数学について考えてみませんか.好評の新聞コラムの中から選りすぐりの50話を収録」

 本書を読んでいて、オイラーの公式や等式に出会う。

 数学でのオイラーの等式 eiπ + 1 = 0 は、物理学での E=mc2 より美しい。

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2019/11/06

“四股”はなぜ四股って書くの?

9784309464626 ← ミシェル・ウエルベック 著『闘争領域の拡大』(中村 佳子 訳 河出文庫)「自由の名の下に、人々が闘争を繰り広げていく現代社会。愛を得られぬ若者二人が出口のない欲望の迷路に陥っていく。現実と欲望の間で引き裂かれる人間の矛盾を真正面から描く著者の小説第一作」

 今日は午後から会社で研修会。実質、勉強会かな。車の運転中にスマホなどを操作はもちろん、手に持っているだけで違反となる。それは従来もだったが、12月からはその違反点数や反則金が3倍になるという。
 あとは、DVDを使ってタクシーの事故の傾向や対策などのレク。

 タクシードライバーの事故は60歳を超える頃から急カーブで増加するというデータがある。用心用心である。

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2019/11/04

住み処を終われ

Error_20191104204501 ← アントニオ・R.ダマシオ 著『デカルトの誤り ─情動、理性、人間の脳』 ( 田中 三彦 翻訳  ちくま学芸文庫) 「日常生活の折々の場面で求められる合理的な意思決定には、そのときの身体状態と不可分に結びついている情動と感情の作用が不可欠であることを明らかにした(「ソマティック・マーカー仮説」)」。

 アントニオ・R.ダマシオ 著『デカルトの誤り ─情動、理性、人間の脳』 を一昨日、読了した。

 題名のデカルトの誤りは、デカルトの心身問題への根底的な疑問を意味する。心…精神と身体は別個の実体と腑分けするデカルト。西欧の科学は、ある意味この腑分けから始まるともいえる。心の問題は後回しにする。科学の対象に馴染みやすいものに研究の力を注ぐ。脳科学や心理学ですら。理性は人間特有のものであり、一方、感情や情念は下位のものと眼中に入れない。
 感情には身体の状態が左右しているのではという直感はあっても、科学研究の現場からはそういう雑音は度外視する。

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2019/11/02

インフルエンザ予防注射を早々と

66449 ← 志村ふくみ 著『白夜に紡ぐ』(人文書院)「ロングセラー『一色一生』『語りかける花』のエッセイの名手による最新、珠玉の書き下ろし」

 今日は秋晴れ。晴れ渡っているとまでは言えないが、行楽日和だろう。が、回覧板を回したり、通っている内科医院へ、日赤への紹介状をもらいに行ったり、買い物など野暮な雑事に日中を過ごした。医院へ行ったついでにインフルエンザ予防注射の予約申し込みをしたら、今日、されていかれますかと言われた。断る理由はない。昨年は予約しないとダメだったので、ちょっと驚き。まだ、季節的に速いからなのか。


 志村ふくみ 著の『白夜に紡ぐ』を一昨日読了した。

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2019/11/01

2019年10月の読書メーター

 仕事に庭仕事を主とする家事、バイクでのミニツーリング、町内会の雑事もあっての読書。「平家物語」からウエルベック作の「セロトニン」と、幅広くそれなりに楽しんだ。

10月の読書メーター
読んだ本の数:13
読んだページ数:4472
ナイス数:4361

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