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2019/10/12

進化の謎を数学で解く

Sinka ← アンドレアス・ワグナー著『進化の謎を数学で解く』( 垂水雄二訳 文藝春秋)ダーウィンの自然淘汰。「どうして都合よく、新しい環境に適応した新しい種は生まれるのだろうか? 自然淘汰は、最適者を保存改良することはできる。だが、その最適者はどこからやってくるのか? ダーウィンがどうしても解けなかったのが、その「最適者の到来」の謎だった」。「今、5000次元の組み合わせを解くことのできる数学とコンピューターが、「最適者の到来」の道筋を解きあかしつつある」。

 雨は未明にはしっかり降り始めていた。朝の十時前には、風の唸り音が部屋にいても聞こえてくるように。富山に最接近するのは、夕方から夜半。まだまだ、これから先が脅威なんだ。茶の間から窓外を見るだけでも、庭、いろんなものか飛んだり倒れたり。いよいよ、富山もピークへ。

 台風は、静岡県の伊豆半島に夕方、上陸した。来るべき時が来たのだ。吾輩は、今日は一切外出しなかった。それどころか、家の中からは一歩も出なかった。安全第一。風の猛威が凄まじい。築65年以上の我が家、窓ガラスが割れそう。

 アンドレアス・ワグナー著の『進化の謎を数学で解く』をこのところ読んでいる。上記したように、数学とコンピューターで進化の謎を解こうとしている。よく見る数式を駆使して……というものではなく、「5000次元の組み合わせを解くことのできる」ソフトを数理学者らの力を借りるという、ダーウィンどころかほんの一昔前には想像もつかなかった手法を駆使して。タンパク質も酵素も数百どころか数千も自然は生み出してきた。生物はその組み合わせを試してきた。が、当たって砕けろでは、生存につながる新しいたんぱく質の組み合わせに遭遇するはずもない。そこには何か単なる偶然以上の何かが作用しているはず。

Heike_20191012201601  ← 『平家物語 全訳注〈3〉 (新版)』(杉本 圭三郎【訳】 講談社学術文庫) 「進撃する木曾義仲勢は一時は内通により敗れるも、あざやかな作戦で平家を倶利伽羅峠に打ち破る。平家は京、白河を焼き払い、「三種の神器」を持って福原、太宰府へと敗走」

平家物語』を読んでいて、昨日、こんなことを呟いていた:
 アンドレアス・ワグナー著の『進化の謎を数学で解く』と「平家物語」とを交互に読んでいる。折々想うのだが、昔……近代的科学の到来した江戸時代以前……だって数学や物理など理系のセンスを持っている人は居ただろう。戦や建物作り、橋や船、武器、農機具の製作など、頭を使う場はあったろうけど。あるいは、理系の頭は蕾のままに封印されたままだったのか。では、天文学はどうだろう。天文方は居ただろうけど、月や太陽の軌道を考えたりした人は居たに違いない。月を風情の対象に終わらせなかった人が居たに違いない。
 古代ギリシャでは、地球の直径をかなりのレベルで割り出した人(エラトステネス )が居た。つまり、既に大地は丸いって理解していたってわけだ。昔、コンピューターの雛型らしきものも発見され話題になったっけ。日本には、地球を丸いと喝破した人は皆無?

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