気多神社へは辿り着けなかった
快晴とまでは行かないが、まずまずの陽気。昨日、庭仕事など家事をさんざんやったので、その御褒美にと能登までミニツーリング。一応の目的地は、のと里山海道を走ること。以前、仕事で車で走って、その道に沿う両側の風景が快感で、いつかはプライベートで走りたいと思ってきた。富山からは高速を使いたくなくて、能登半島を突っ切って現地へ。
能登半島の砂浜を走るなぎさドライブウェー。その砂は粒が細かく、きめ細かな砂の造形が可能。千里浜なぎさドライブウェイの片隅に砂の像が展示されていた。
秋色の深まってきた峠道をゆっくり走り抜け、やがて千里浜なぎさドライブウェイ…道の駅に到着。カーナビで周辺の地理を確認。とりあえずの目的地・一の宮気多神社へ。ナビに改めて神社を設定。その際、とんでもない間違いを犯した。我輩は、ナビに「気多神社」と入力。早速ナビに導かれるままに走る。
が、10分も走れば着くはずがなかなか着かない。どころか何だか段々遠ざかるような。何となく氷見方面に向かっているような。……やがて能登(石川)を過ぎ氷見(富山)に入ってしまった。
いいのかこれで。
さすがに我輩も異常を悟る。バイクをコンビニの駐車場に停め、ナビを確認した。やはり間違っていた。ただ、「気多神社」なる入力に間違いはない。ただ、「気多神社」には能登にある一の宮気多神社と、氷見にある越中気多神社とがあるのだ。
ナビに「気多神社」と入力すると、何故か能登の気多神社ではなく、越中気多神社が浮上する。室内(車内)ならともかく晴天下ではナビの画面は見えづらい。我輩は、てっきり能登の気多神社と思い込んで走り出し、異変に気付いたのが遅すぎた。
結局、のと里山海道も走れなければ、一の宮気多神社へも辿り着けなかったわけである。ま、能登半島の秋の峠道をゆっくり楽しんだのだから良しとしよう。
ちなみに、帰郷し一昨年の10月にバイクを買って、初めてこのバイクで県外に出たことになる。
峠道で、タヌキ二匹に遭遇。が、そのうちの一匹は、無惨にも路上に転がっていた。
← ジュンパ・ラヒリ著『停電の夜に』(小川高義 新潮文庫)「夫婦、家族など親しい関係の中に存在する亀裂を、みずみずしい感性と端麗な文章で表す9編。ピュリツァー賞など著名な文学賞を総なめにした、インド系新人作家の鮮烈なデビュー短編集」
ジュンパ・ラヒリ作の『停電の夜に』を今朝読了。そのあと、上記したように、ツーリングに出発した(その前に、回覧板を回したが)。
ロンドン生まれで、両親は共にカルカッタ出身のベンガル人。幼少時に渡米し、アメリカのロードアイランド州で成長する、とある。O・ヘンリー賞、ヘミングウェイ賞、ピュリッツァー賞を受賞している。経歴からも分かるように、様々な人種民族宗教の人々との交流や、日常で使う言葉も一様ではなかった。こうした背景を持つ人々が少なからずいるのだろうが、彼女は物語作りに上手く生かしている。いろんな立場の人々の視点や体験、その鬩ぎあいがきめ細やかに描かれ、必ずしもドラマチックな話でないのだが、読みだすと話に引き込まれていく。結末も安易にハッピーエンドなど描かず読み手に解釈を任せる余韻ある終わり方が好感の所以なのだろう。
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