引いていく波のように
← 庭を何匹もの(多分)野良猫が行き来する。時には陽当たりのいい場所で寝そべって。餌は何かな。痩せてはいない。余程、お腹が空くと、ニャーって甘えた鳴き声。
気になる裁判の判決が出た:「東電会長ら旧経営陣3人に無罪判決 原発事故で強制起訴」(朝日新聞デジタル)
あまりにひどい判決。裁判官らは、福島の現場を知らないのだろう。観ているのは、国の姿勢。何度も津波への対策を施すチャンスはあったのに、原発村の仲間で何もしなくて済む理屈を作り上げて、不作為の罪を為した。
東電の(旧)経営陣に罪を問えないなら、責任は国が負うしかない。国策だったんだから。無責任の極みの原子力政策。これが日本だ。
月に一度の内科医院へ。まずまずの数値に先生、上機嫌。ただし、完治には先は長い。薬は重くなるばかり。
泥沼。掴みどころのない闇。粘り付く足。遠い音。光は乱反射し、見えているのに、把握しようとすると、歪み歪んでいくばかり。目覚めた瞬間から引いていく波のように世界は遠ざかっていく。触れることができない。私はラッピングされている。世界と切り離されている。聞こえているんだよ、ただ、反応するのが難しいだけなんだ。表情が乏しいだって? きっと、あなたの声には、家に帰り付いたころに応えられるに違いない、いつものことだよ。
← ヴォルス Wols (Alfred Otto Wolfgang Schulze) [title not known] c.1944–5 (画像は、「Wols (Alfred Otto Wolfgang Schulze) 1913-1951 Tate」より)
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