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2019/08/28

「弥縫」にはじまり「有終の美」へ

0000000074762_20190828203501 ← リチャード・ドーキンス著『好奇心の赴くままに ドーキンス自伝 1──私が科学者になるまで』 (垂水雄二 訳 早川書房)「父母の配慮につつまれ好奇心を育んだアフリカの幼少時代、奇妙な決まりごとといじめの問題に心悩ませたパブリックスクール時代から、動物行動学の師、ティンバーゲンとの出会いに始まる研究者時代に入り、思わぬ経緯で世界的ベストセラー『利己的な遺伝子』を刊行するまでを描く」

  今日は、表の生垣の剪定。車道に食み出している枝葉をカット、カット。裸足にサンダルの室内着のままで。一時間ほどで汗びっしょり。外仕事は週に一度、翌日が休みの時のみと決めている。だけど、家の中の掃除はしないが、人に迷惑をかけないよう、庭木の手入れだけはやる。

 リチャード・ドーキンス著の『好奇心の赴くままに ドーキンス自伝 1──私が科学者になるまで』を読了した。本書の訳者による後書きにもあるが、少年時代通っていた学校(その寮生活などで)は、苛めがあったり性的な因習があったり、苛めを目撃して止めることが出来なかった悔いなど、若いころの自分の心の中を見つめるなど、率直な記述が続く。あるいは、エルヴィス・プレスリーの熱狂的なファンだったとか、一時期、ひどい吃音に悩まされていたなど。穿孔テープ式のコンピューターを使っていたり、ソフト作りに熱中したり、意外な面を知ることが出来る。しかし、極めつけはやはり、名著『利己的な遺伝子』を書くに至る経緯や、発表当時の絶大な評判などの話題だろう。
 さて、今日から早速、自伝のⅡに手を付ける。

201363  ← 陳舜臣 著『弥縫録 中国名言集』(中公文庫)「「弥縫」にはじまり「有終の美」にいたる一〇四の身近な名言・名句の本来の意味を開示する。ことばと人間の叡知を知る楽しさがあふれる珠玉の文集」 

 陳舜臣 著の『弥縫録 中国名言集』を読了した。ほとんど車中での待機中に読み、残り数十頁を自宅で。
 中国本の好きな父の蔵書かと思ったが、蔵書印などもあるし、読んでみて自分の本だと分かった。本書で取り上げられている名言の多くは日本でも人口に膾炙している。ただし、意味が本来のものとは全く違っていたり、なかなか興味深い。つくづく中国の歴史は分厚いと感じる。今では日本の一部では、見下ろすような視線を投げかける向きもあるようだが、歴史の長さや多彩さからみても、まだまだ学ぶべき点が多いと思う。

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