病床と飛翔とを共に
← 病院の近くには、環水公園。周辺にはスタバや野外ステージ、結婚式場、レストラン、県美術館、バードサンクチュアリー、遊覧船(船着場)、アリーナと呼びたくなる市立体育館さらに、海に至る運河などがある。理容美容学校もあって、通う生徒たちの可愛いこと! だからからか、環水公園は、富山県で一番人の集まる場になっている。
我が家には、古紙(新聞)の束が20束から30束ある。あるいはもっと。
月に一度、所定の場所に回収に来る。が、朝の8時までに出さないといけない。且つ歩いて持っていくには、遠い。仕事は早朝からだし、帰宅は夜半過ぎ。余儀なく、勿体なくも、溢れた束を燃えるゴミに。こんなことを何度も繰り返すのも愚か。近いうちに、車に積めるだけ積んで、持ち込み可の市の所定の場所にドライブがてらに持っていこう。
← 過日の検査、即、手術入院。内視鏡による大腸検査。大きめのポリープは取ったが、小さいのが幾つか残った。その際、生研があり、その結果を聞きに行った。悪性ではなかった。が、今秋、再手術。画像は、富山県美術館。今日は休館日。通り過ぎるだけ。
文学作品を読んで、何かの社会問題について理解できるなんて、そんな単純な話じゃない。文学性が高いほど、伏在する社会や絡む人間たちの苦しみや矛盾を感じるだけ。作家が問題を理解しているとは限らないし(問題の渦中にあるかどうかすら分からないし)、読み手としての自分は文学の世界の奥行きを感じるのが精一杯。理解し尽くすなんて、そもそもありうることなのか。ただ、せめて関連する作品は一通りは読みたいと思うだけ。せめて、それくらいは。
← ジェニファー・アッカーマン [著]『鳥! 驚異の知能―道具をつくり、心を読み、確率を理解する』(鍛原 多惠子 [訳]ブルーバックス)「鳥類が現在の地球上で大成功をおさめているのはなぜか?近年の科学研究は、彼らの高度な心的能力とそれを生む脳構造をつぎつぎに明らかにしてきた。鳥は道具を操り、他者の心を読み、確率を理解し、数百の歌を学び、数千キロを地図なしで旅する。世界中にいる翼の生えた天才たちの能力を紹介し、「知能とはなにか」に迫る」
上掲書を読んでいて、ふと想った。
鳥の感覚を知りたい。嗅覚とか視覚とかじゃなく、知能ですらなく、飛翔する感覚をこそ知りたい。そこに、ついさっきまで、そうまさにその場に居たのに、飛び去ってしまう。逃げ去ったのとは違う。追えば逐えるのとは訳が違う。舞い上がっていく。バタバタという羽の激しい羽ばたき。一気にあの空へ。私には知りようも体感も叶わない高みへ。
あの梢から私を見下ろしている。それとも、私など眼中になく、獲物を狙っているのか、敵の飛来を警戒しているのか。飛翔し、滑空し、何かを見付けたのか、鋭いしかも透明な軌跡を描いて、舞い降りる。鳥には地上の人間をどう観ている? 何をどう足掻いても、地上からは離れられない憐れな奴等? 高層ビルの屋上だろうが、飛行機に乗っていようが、床面からは1メートルだって離れられない。
人間は、想像の中以外では、二次元平面にへばりついている。這いつくばっている。鳥や昆虫は、三次元の時空を知っている。知っているだけじゃなく、当たり前に生きている。舞い上がり舞い降りる。空気の軽さと、空気の濃密さ、粘る重みを体感している。風とは、きっと圧縮された時空のこと。パラグライダーで滑空する? 少しは鳥の感覚を知ることができる? さもあらん。けれど、私が知りたいのは、今居るこの場から舞い上がる感覚。あるいは遥かな地上目掛けて舞い降りる感覚なのだよ。
というわけで、今日は「イギリス人の患者」と、本書とで、病床と飛翔との両方を楽しみます。
← 運河は続くよ、何処までも。そう、富山湾まで。昔、運河湾ソーローって歌があったね。
今日は、病院へ行ったし、昨日、一昨日とハードな作業をしたので、庭仕事は自制。どうせ、まだまだ作業は続くからね。
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