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2019/07/22

クレー絵画の幼児性

1563779164087361 ← 今朝、開花に気づいた。名前、分からず。すると、SNSサイトで教えてくれる方が。薮茗荷 (やぶみょうが)(季節の花 300だとか。

 今日、月に一度(30日に一度)の通院。今回は、先月の検査、手術、入院、その報告を兼ねて。検査の結果、最悪の事態でなかったことを喜ぶべきといったような(姉にも言われたような)ことを言われた。今秋11月に再手術。たぶん、再入院だろう。苦しい体験をもう一度。

61o3g2ovrcl-2_20190722205501 ← 新田 次郎 (著) 『桜島』 (中公文庫)  「桜島」「神通川」「北方領土」を含む。父の蔵書。

 新田 次郎 作の『桜島』を昨日(日曜日)読了した。三つの作品の短編集。「桜島」は、作家自身、富士山の測候所に6年勤めるなど、観測などの経験もあり、研究者・技術者の気質をそつなく描いていて、佳品。「神通川」は、イタイイタイ病に医師としての名誉と覚悟を描き切っていて好品。思わず涙してしまった。「北方領土」は、他の作品同様、取材を重ねるも、小説の糸口が見出だせず、流氷か漁船に乗って墓参のため、国後島へ密航を図る。気持ちは分からんでもないが、ちょっと話として無理矢理っぽい。
「神通川」については一昨日、別に書いた。

9784480096029_20190722211101  ← パウル・クレー 著『造形思考(下)』 (土方 定一 / 菊盛 英夫/坂崎 乙郎 翻訳 新潮文庫)「運動・有機体・秩序。見えないものに形を与え、目に見えるようにするのが芸術の本質だ。ベンヤミンをも虜にした彼の思想とは。解説 岡田温司」。

 パウル・クレー 著の『造形思考(下)』をようやく読了した。数か月を要した。主に仕事中の合間に少しずつ。上巻でも、下巻に入ってからでも、折々呟いたが、本文を読んで、とうとう最後まで理解が及ばない。天才の思考や発想が吾輩のような凡俗には、ただただ字面を眺めるのみ。ただ同時に、豊富に載っている画像は、どれもこれも楽しい。本文との絡みが理解できなくとも、クレーの作品は素晴らしい。クレーの絵には、動きを感じる。音楽が好き(ヴァイオリンを弾く)なこともあるのだろう、音楽を感じる。同時に、いい意味での原始性を感じる。あるいは幼児性というべきか。大方の人間は、そうした幼児性は物心を常識、社会性を身に着ける過程で、早々と喪失していく。だが、年齢的に大人になっても失わない例外の人もいる。そんな幼児性を保ったままでは生きづらいのである。だが、クレーには原始の音楽や幼児の感性が豊かに息づいている。やはり、好きだ。

 参照:拙稿「谷川晃一著『絵はだれでも描ける』

129043_l  ← 平野啓一郎/著『透明な迷宮』(新潮文庫)「初対面の男女が巻き込まれた官能的な悲劇。現実が隠す美を結晶化した珠玉の短編集」。

 昨夜は寝落ちして、10頁も読めたか。久しぶりの平野さん。 芥川賞の「日蝕」以来。内緒だが、読めない漢字が何ヵ所かあって、読み通したけど、敷居が高いという印象ばかりが残った。我輩にはレベルが高過ぎる。それでも、この読書メーターの読み友さんの評価が高く、敬遠してないで、試しに読んでみるか……。上記したように、まだ10頁余りなのだが、なーんだ、(我輩にも)読めるじゃないか。ということで、今日は仕事でダメだが、明日、読む。楽しみ。

 以上は、一昨日の呟きなのだが、今日、読んでいて疑問に感じることがあった。自分の錯覚…誤解なのだろうが、気になるので、もう少し読んでから、改めて書く。

1563779121535436  ← お昼過ぎ。庭の小玉スイカを一つ、収穫してきた。収穫の時期はいつなのか分からない。早すぎるかもしれない。他にもあるので、まずは一個だけ、試食するつもり。明日は仕事なので、明後日、お昼のおやつに!

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